データ・パースペクティブの指定

データ・パースペクティブにより、独立した連続および個別ディメンションとの関連で異なるディメンション属性である可変属性のデータの表示に使用する視点を指定できます。

たとえば、コーラ製品が年間を通じて複数の異なる地域の市場で缶と瓶の両方で販売されるとします。パッケージ(缶または瓶)が市場によって異なる場合、または1年の間に一方のタイプからもう一方のタイプに変更される場合、パッケージ・タイプは可変属性です。コーラに関連付けられているデータは、1年のうちの時期と市場によって異なります。

クラウド・データ・ソース・タイプ: Oracle Essbase

オンプレミス・データ・ソース・タイプ: Oracle Essbase

注:

データ・パースペクティブは、Oracle Smart View for Officeシステムでは使用可能にできません。データ・パースペクティブのオプションは、Smart View管理者が使用可能にし、構成します。

データ・パースペクティブを指定するには:

  1. Essbaseのリボンから、「データ・パースペクティブ」を選択します。
  2. 「パースペクティブ」から、「選択」の下にあるオプション(オプションの例は、例8-4を参照)を選択します。
    • 「現実」は、パースペクティブのないデータを表示します。

    • 「最後」は、連続する独立した各ディメンションの最後のレベル0メンバーのデータを表示します。たとえば、Yearが連続ディメンションで、DecemberがYearの最後のメンバーの場合は、Decemberのデータが表示されます。

    • 「開始」は、連続する独立した各ディメンションの最初のレベル0メンバーのデータを表示します。たとえば、Yearが連続ディメンションで、JanuaryがYearの最初のメンバーの場合は、Januaryのデータが表示されます。

    • 「カスタム」は、連続メンバーと個別メンバーの両方を指定する場合に使用します。このオプションでは、ドロップダウン・リストから「可変属性」を選択します。次に、「独立ディメンション」にリストされているディメンションについて、「メンバー」でメンバーを選択します。「ディメンションのみ設定」を選択した場合は、すべての可変属性のすべての独立ディメンションが表示され、共通のパースペクティブをすべてに適用できます。

  3. 「OK」をクリックし、グリッドをリフレッシュします。

例8-4 データ・パースペクティブの実例

缶と瓶で販売されるコーラの例では、管理者がコーラのパッケージ・タイプに次の属性を指定して、コーラが1年間にテキサスとカリフォルニアの市場でどのように販売されたかを反映しました:

  • 缶: カリフォルニア、1月-12月

  • 缶: テキサス、7月-12月

  • 瓶: テキサス、1月-6月

図8-24に、「現実」パースペクティブを示します。カリフォルニアとテキサスについて示されているデータは、年全体のデータです。瓶はカリフォルニアでは販売されていないため、データは戻されません(ここでは#Meaninglessで示されています)。

図8-24 データ・パースペクティブ: 現実


前の段落で説明しているデータ・パースペクティブの「現実」オプションを示します。

図8-25に、「最後」パースペクティブを示し、カリフォルニアとテキサスの缶のデータを表示します。瓶はテキサスでは1月から6月にのみ販売されているため、瓶のデータはありません。

図8-25 データ・パースペクティブ: 最後


前の段落で説明しているデータ・パースペクティブの「最後」オプションを示します。

図8-26に、「開始」パースペクティブを示し、1月のデータを表示します。1月にテキサスでは瓶が販売されていますが、缶は販売されていないため、瓶のデータのみ表示されています。1月にカリフォルニアでは缶が販売され、瓶は販売されていないため、瓶のデータのみ表示されています。

図8-26 データ・パースペクティブ: 開始


前の段落で説明しているデータ・パースペクティブの「最初」オプションを示します。