データ・パースペクティブにより、独立した連続および個別ディメンションとの関連で異なるディメンション属性である可変属性のデータの表示に使用する視点を指定できます。
たとえば、コーラ製品が年間を通じて複数の異なる地域の市場で缶と瓶の両方で販売されるとします。パッケージ(缶または瓶)が市場によって異なる場合、または1年の間に一方のタイプからもう一方のタイプに変更される場合、パッケージ・タイプは可変属性です。コーラに関連付けられているデータは、1年のうちの時期と市場によって異なります。
クラウド・データ・ソース・タイプ: Oracle Essbase
オンプレミス・データ・ソース・タイプ: Oracle Essbase
注:
データ・パースペクティブは、Oracle Smart View for Officeシステムでは使用可能にできません。データ・パースペクティブのオプションは、Smart View管理者が使用可能にし、構成します。
データ・パースペクティブを指定するには:
例8-4 データ・パースペクティブの実例
缶と瓶で販売されるコーラの例では、管理者がコーラのパッケージ・タイプに次の属性を指定して、コーラが1年間にテキサスとカリフォルニアの市場でどのように販売されたかを反映しました:
缶: カリフォルニア、1月-12月
缶: テキサス、7月-12月
瓶: テキサス、1月-6月
図8-24に、「現実」パースペクティブを示します。カリフォルニアとテキサスについて示されているデータは、年全体のデータです。瓶はカリフォルニアでは販売されていないため、データは戻されません(ここでは#Meaningless
で示されています)。
図8-24 データ・パースペクティブ: 現実
図8-25に、「最後」パースペクティブを示し、カリフォルニアとテキサスの缶のデータを表示します。瓶はテキサスでは1月から6月にのみ販売されているため、瓶のデータはありません。
図8-25 データ・パースペクティブ: 最後
図8-26に、「開始」パースペクティブを示し、1月のデータを表示します。1月にテキサスでは瓶が販売されていますが、缶は販売されていないため、瓶のデータのみ表示されています。1月にカリフォルニアでは缶が販売され、瓶は販売されていないため、瓶のデータのみ表示されています。
図8-26 データ・パースペクティブ: 開始