アド・ホック・シートでのExcelフィルタの操作

アド・ホックを実行した際にアド・ホック操作の結果が同じ列ディメンション・セットの場合、Excelフィルタは保持されます。

データ・ソース・タイプ: サポートされているすべてのOracle Smart View for Officeプロバイダ、クラウドおよびオンプレミス、アド・ホックのみ

たとえば、メジャー・ディメンションのメンバーで次のようにフィルタを設定します:

行ディメンションにYearが示されている初期アド・ホック・クエリー。列ディメンション・メンバーは、Profit|Loss、Profit、Inventory、RatiosおよびMeasuresです。各列ディメンション・メンバーには、Excelフィルタが定義されています。

行ディメンションのYearにズーム・インした場合、列ディメンションおよびメンバーは変更されていないため、結果セットでは、列ディメンションに設定されていたExcelフィルタが保持されます。

Year行ディメンションが展開されQtr1、Qtr2、Qtr3およびQtr4行ディメンション・メンバーが表示されているアド・ホック・クエリー。各列ディメンション・メンバー(Profit|Loss、Profit、Inventory、RatiosおよびMeasures)には、Excelフィルタが含まれたままです。

ただし、Inventoryなどの列ディメンション・メンバーにズーム・インすると、結果セットの列のセットが変更され、Excelフィルタは失われます。

Inventory列ディメンションが展開され、結果セットが変更されるアド・ホック・クエリー。列ディメンション・メンバー(Profit|Loss、Profit、Inventory RatiosおよびMeasures)に加えて、Inventoryディメンション・メンバー、Opening Inventory、AdditionsおよびEnding Inventoryも列ディメンションとしてあります。Excelフィルタは失われます。

ガイドライン

  • 同じ列ディメンション・セットが結果セットに表示されるかぎり、Excelフィルタは、「ズーム・イン」、「ズーム・アウト」、「選択項目のみ保持」、「元に戻す」および「やり直し」などのほとんどのアド・ホック操作で保持されます。

  • Excelフィルタは、「送信」または「リフレッシュ」の後も保持されます。

  • Excelフィルタは、「ピボット」または「POVにピボット」操作では保持されません。

  • Excelフィルタの保持は、複数グリッド・シートではサポートされません。たとえば、あるグリッドでフィルタを作成した後、2番目のグリッドに移動し、そこでフィルタを作成すると、最初のグリッドのフィルタは失われます。

    ただし、フィルタが保持される場合もあります。たとえば、隣接した2つのグリッドの両方が同じ行で開始されている場合、フィルタが保持される場合があります。このような様々なケースがあるため、Excelフィルタが複数グリッド・シートで保持されることを保証できません。

  • Excelのグループ化は、次の2つの場合に展開されます:

    • フィルタが使用されている場合。この場合、グループ化は行で展開されます。

    • 「列の幅と行の高さの調整」が選択されている場合(「オプション」ダイアログの「フォーマット」タブ)

    Excelのグループ化を維持するには、フィルタや「列の幅と行の高さの調整」オプションを使用しないでください。Excelのグループ化の展開/縮小状態は、プログラムでは復元できません。フィルタが適用されている場合、または行の高さ/列の幅が自動的に調整されている場合は、Excelによってすべてが自動的に展開されます。