アド・ホック・グリッドでの祖先の位置の指定

階層の祖先の位置として「上位」または「下位」を指定するには、 「祖先の位置」オプションを使用します。「祖先の位置」オプションは、「オプション」ダイアログの「メンバー・オプション」タブにあります。

クラウド・データ・ソース・タイプ: Oracle EssbasePlanningアド・ホック、Planningモジュール・アド・ホック、Enterprise Profitability and Cost ManagementFinancial Consolidation and Closeアド・ホック、フリーフォームTax Reportingアド・ホック

オンプレミス・データ・ソース・タイプ: Oracle Hyperion Financial Managementアド・ホック、Oracle Hyperion Planningアド・ホック

注:

Essbaseのみ: 祖先の位置は、Essbase管理者によってアプリケーションに設定されます。デフォルトでは、祖先の位置は「下位」に設定されます。祖先の位置を「上位」に設定するには、管理者がアプリケーション構成設定SSANCESTORONTOPをTrueに設定する必要があります。

  • ユーザー: 例10-3および例10-4のグリッド例を参照してください。

  • 管理者: このオプションを設定するには、SSANCESTORONTOPを参照してください。

アド・ホック・グリッドの階層で祖先の位置を設定するには:
  1. データベースに接続します。

    たとえば、Planningでは、アド・ホックに対して有効なキューブまたはフォームに接続できます。Essbaseでは、アプリケーションおよびデータベースに接続します。

  2. Smart Viewのリボンで、「オプション」を選択し、次に「メンバー・オプション」を選択します。
  3. 「祖先の位置」で、「上位」または「下位」を選択します。

    デフォルトは「下位」です。

  4. 「OK」をクリックして、「オプション」ダイアログを閉じます。
  5. 「アクション」パネルで「アド・ホック分析」オプションを選択して、アド・ホック分析を実行します。
  6. ディメンションまたはメンバー上でズームインを実行して、結果を確認します。

    例:

    • 「上位」を選択した場合、結果の階層レイアウトは、図10-8に示されたレイアウトのようになります。

    • 「下位」を選択した場合、結果の階層レイアウトは、図10-9に示されたレイアウトのようになります。

  7. ズームインおよびピボットのようなアド・ホック操作を続行します。

注:

  • 「祖先の位置」の設定を変更しても、既存のグリッドのディメンションおよびメンバーには影響がありません。ズームイン操作を実行したときのみ変更を確認できます。

  • 既存のグリッドまたは一連のアド・ホック分析操作の途中で、「祖先の位置」オプションを変更すると(「下位」から「上位」へ、または「上位」から「下位」へ)、グリッドに非一様な階層が表示されます。

例10-3 「祖先の位置」に「上位」を選択した場合のズーム・イン結果

この例では、「勘定科目」ディメンションにズーム・インします。ズーム・インの実行後、「勘定科目」の祖先は子メンバーの上部に表示されます。次に、「統計」にズーム・インします。ズーム・インの実行後、「統計」の祖先は子メンバーの上部に表示されます。

図10-8 「祖先の位置」を「上位」に設定した場合のズーム・イン


上位に祖先オプションが選択されている場合の勘定科目ディメンションへのズーム・インの結果が表示され、次に統計メンバーへのズーム・インの結果が表示されています。いずれの場合も、祖先が階層の上位に、子が下位にリストされています。

例10-4 「祖先の位置」に「下位」を選択した場合のズーム・イン結果

この例では、「勘定科目」ディメンションにズーム・インします。ズーム・インの実行後、「勘定科目」の祖先は子メンバーの下部に表示されます。次に、「統計」にズーム・インします。ズーム・インの実行後、「統計」の祖先は子メンバーの下部に表示されます。

図10-9 「祖先の位置」を「下位」に設定した場合のズーム・イン


下位に祖先オプションが選択されている場合の勘定科目ディメンションへのズーム・インの結果が表示され、次に統計メンバーへのズーム・インの結果が表示されています。いずれの場合も、祖先が階層の下位に、子が上位にリストされています。