Smart ViewのEPMブック拡張機能を使用すると、Oracle Fusion Cloud Enterprise Performance Managementブックを、リフレッシュ可能な形式でExcel 365にインポートできます。
適用対象: Cloud EPMデータ・ソース・プロバイダ
Cloud EPMでは、ブックは単一のPDFまたはExcel出力として生成する1つ以上のレポート、ブックおよびその他のドキュメントのコレクションです(Excel出力に関する注意事項については、次のノートを参照)。
Oracle Smart View for Office (Macおよびブラウザ)のEPMブック拡張機能を使用すると、ブックをExcel 365にインポートし、POV値を変更してリフレッシュすることでブックを操作できます。WebアプリケーションからExcel形式でダウンロードされたブックを開いて操作することもできます。
Note:
Smart Viewで開かれた、またはインポートされたExcelブックにはレポートのみが含まれます。WordやPDFファイルなどのその他のドキュメント、および挿入されたブックは表示対象になりません。
Smart Viewの「EPMブック」パネルから、ブックのプロパティを表示したり、ブックをExcelにインポートできます。
インポートする各ブックは「ジョブ」です。ジョブのステータスは、「EPMブック」パネルの「ジョブ・コンソール」で確認します。Smart Viewのパネルまたは他の場所で別のジョブを呼び出したり、他の操作を実行するために、ジョブの完了を待機する必要はありません。「ジョブ・コンソール」で、ジョブ・ステータスのリフレッシュ、選択したジョブの削除、すべての完了ジョブの削除を実行できます。
Figure 11-1 「EPMブック」パネルの例
「ジョブ・コンソール」から、ブックをExcelにダウンロードします。ダウンロードされたブックでは、各レポートが個別のワークシートに配置されます。ワークブック内の個々のレポー・トシートへのリンクを含む目次シートが生成されます。ワークシート名は、Webアプリケーションのブックデザイナの「プロパティ」パネルで定義された目次見出しに基づいています。
Figure 11-2 Excel 365にインポートされたブックの目次シートとワークシート・タブの例
ブックをSmart Viewにインポートした後は、「EPMブック」リボンのオプションを使用して、ブック内のレポートのPOVを変更し、ブックのコンテンツをリフレッシュできます。「検査」ボタンを使用して、ブックのプロパティ(POVなど)を表示することもできます。
Figure 11-3 「EPMブック」リボン
Smart Viewでのブックの操作のガイドライン
POVの変更: Excel 365では現在、ブックのPOV定義が「すべて」に設定されている場合は、「POVの選択」ダイアログでのメンバー選択をサポートしていません。
ブックのPOV定義が選択した値の表示に設定されている場合は、選択可能なメンバーのリストが各ディメンションのドロップダウン・リストに表示されます。
ネストされたブックはExcel 365ではサポートされていません。たとえば、ブック内にブックが格納されている場合、内部のブックは抑制されます。結果のExcelワークブックには、ネストされた内部のブックに関連するコンテンツは格納されません。
ブックの一部として挿入されたPDFおよびWordドキュメントはサポートされていません。ブックにPDFやWordタイプの他のドキュメントが含まれている場合、それらはExcelワークブックから省略されます。