「データ入力セルの数がしきい値を超えたため、データ入力フォームをロードできません。」というエラーの解決

Oracle Enterprise Performance Management Cloudでは、最適なパフォーマンスを確保するために様々なガバナーしきい値が使用されます。Planningでは、データ入力セルのしきい値を超えた場合、「データ入力セルの数がしきい値を超えたため、データ入力フォームをロードできません。」というメッセージが表示され、データをフォームにロードできなくなります。大きい問合せの実行中にEPM Cloudの可用性を確保するこのしきい値を増やすことはできません。このようなフォームは大きすぎてOracle Smart View for Officeでは実行できません。

「データ入力セルの数がしきい値を超えたため、データ入力フォームをロードできません。」というエラーを回避するには、次のオプションが使用可能です:

  • 影響を受けるフォームで欠落ブロックを抑制します。
  • フォームを再設計します。

    Planningはプランニングおよび予算策定に使用されるため、初期目標は、フォームをレポート目的やデータ・マイニングに使用しないようにすることです。データを探索する手段としてPlanningを試したり、使用することは間違いです。

    ビジネス・ユーザーはデータ・スライスの特定の場所を把握している可能性が高いため、最も大きい行または列ディメンションをページに移動することによって、フォームの範囲を絞り込むことができます。特定のデータ・スライスについてあらゆる場所を調べるフォームを設計および保守する方が簡単ですが、最適ではありません。フォームは、特定のビジネス目的のために設計する必要があります。また、その時点で作業している予算の部分についてデータ全体の中から限定したスライスにフォームを絞り込む必要があります。このようなフォーム設計概念により、データのスライスに対するセキュリティ・アクセス制御が強化されます。

    たとえば、DimAおよびDimBのiDescendantsが行として追加され、それぞれのディメンションに1000個のメンバーがあるとします。つまり、100万行から開始します。4つの列がこのフォームに存在する場合、このフォームのセル数は400万個です。フォーム・サイズを小さくするには、このうちの一方のディメンション、できれば大きい方の疎ディメンション(例: DimA)をアンカー・ディメンションとしてフォームを作成します。これにより、再設計されたフォームはDimAのメンバーの数に基づきます。もう一方のディメンション(DimB)は行に残ります。つまり、フォームには1000行があります。ページ・ディメンションを使用してDimA内の使用可能なメンバー間を切り替え、それに応じて分析および予算策定を行うと、400万個のセルに対して問合せが実行されることがなくなります。

  • 空のブロックを少なくするか、クリアします

    セル数に欠落ブロックは含まれませんが、空のブロック(データがないブロック)は含まれます。空のブロックが割当てのために必要でない場合は、クリアする必要があります。空のブロックをクリアするには、Calculation Managerを使用します。また、レベル0のデータをエクスポートし、すべてのデータをクリアして、レベル0のデータをインポートした後、集約を実行することによって、これを行うこともできます。