ディメンションの数

データの増加を継続的に管理する最良の方法は、特に配賦後の状態で、データの規模に影響を与える要因を設計の早い段階で考慮することです。アプリケーションで使用されるディメンションの数は、スケーラビリティに関する最初の考慮事項です。

明確な理由がなくデータにディメンションを追加することには注意が必要です。Profitability and Cost Managementでのデータの増加は、主にデータがさらに小さい値に分割される回数によって左右されます。新しいディメンションを追加する前に、物理的な新しいディメンションが必要であることを検証してください。最初、Profitability and Cost Managementの設計者は、ソース・データに存在するすべてのディメンションを単純に採用するのが一般的ですが、これは、ディメンションがそこにあり、いつか必要になる可能性があるためです。

最終結果のレポート作成または配賦プロセスをサポートするためのデータの区別のいずれかの目的でディメンションが必要かどうかを検討します。いずれにも該当しない場合は、ディメンションを消去することを検討してください。

追加のディメンションが、実際には既存のディメンションの代替式である場合は、かわりに代替階層または属性ディメンションの使用を検討してください。これにより、データ・サイズを増やさずに、目的のカテゴリについてレポートするための手段を用意できます。

ディメンションを制限することを提案する一方で、将来の増加のためにディメンションを追加することもお薦めします。ディメンションがすべてのモデル・アーティファクトで単一のNoMember選択のみを使用しているかぎり、スペア・ディメンションはパフォーマンスにほとんど影響しません。