重複メンバー

重複メンバーは、データを保管して同じ名前を持つ基本メンバー(共有メンバーでない)です。Profitability and Cost Managementは、異なるディメンションでの重複メンバーをサポートしていますが、同じディメンション内での重複メンバーはサポートしていません。

重複するディメンション・メンバーは、ソース組織単位から宛先組織単位への移動時にコストが追跡され、ソースとターゲット間で移動したコストをレポートする必要がある場合に役立ちます。

Profitability and Cost Managementは重複メンバーをサポートしていますが、それらを使用することで困難が生じます。Oracle Essbaseでは、データを含むデータ・セルを一意に識別する必要があります。重複メンバーが使用されていない場合は、メンバー名の組合せを使用してセルが識別されます。

重複メンバーがある場合は、さらに修飾する必要があります。たとえば、データ・セルの組織メンバー(例: Marketing)を参照するかわりに、参照にはディメンションも含める必要があります(例: Entity.TotalEntitiy.Administration.Marketing)。重複メンバーに必要となる詳細な修飾は、特にメンバーの移動によって、レポートの作成時およびディメンションの変更時に問題が生じる可能性があります。重複メンバーが移動すると、その完全修飾名が変更されます。これにより、ディメンションの変更後にデータベースの再デプロイ・プロセスがデータの適切なセルを検出できなくなり、データ値がドロップされます。

重複メンバーを作成するのではなく、一方または両方のディメンションのメンバーにプリフィクスを付けることで重複の作成を回避してください。