ルール最適化の領域の特定

Calculation Managerから低速なパフォーマンスのビジネス・ルールを実行して、最も時間を要するステップを特定します。

注:

Consolidation and Closeビジネス・プロセスの場合は、Calculation Managerからオンデマンド・ルールのみ実行できます。

最も時間を要するステップを特定するには:

  1. Calculation Managerを起動します。
    1. サービス管理者として環境にサインインします
    2. ホーム・ページで、「ナビゲータ」「ナビゲータ」をクリックし、「作成および管理」から「ルール」を選択します。
  2. ルールを探し、ダブルクリックしてルールを開きます。
  3. 「起動」ルールの起動をクリックして、ルールを実行します。
  4. 必要なランタイム・パラメータを入力し、「OK」をクリックします。
  5. 「ログ・メッセージ」をクリックしてログ・ファイルを開きます。
    Calculation Managerのルール・ログのサンプル

    注:

    評価が容易になり、必要な場合はOracleサポートに送信するように、ログ・メッセージをXLS形式のファイルにエクスポートできます。
  6. ログ・メッセージを調査して、計算のパス数全体でビジネス・ルールの合計実行時間がどのように分散しているかに特に注意します。次のような最適化の候補を特定します:
    • ルールの合計実行時間の多くを消費するパス。

      「パス数」列と「パス%」列を確認して、ルール実行時間の多くを消費しているパスを特定します。たとえば、前の図では、パス3の完了に最も時間がかかり(0.187秒)、パス時間の96.392%を占めており、最適化の重要な候補であることを示しています。新しいパスの開始は太字で表示されています。

    • 動的計算の依存関係を示すメッセージ。動的計算の依存関係メッセージは、動的に計算される別のメンバーに依存しているメンバー式を識別します。動的計算の依存関係、特に動的に計算される疎メンバーへの依存関係は、全体的な計算のパフォーマンスを低下させる可能性があります。

    注:

    多くのユーザーによるビジネス・ルールの同時処理にCALCPARALLELおよびFIXPARALLELを使用すると、パフォーマンスが低下する可能性があります。計算スレッドごとにキャッシュが割り当てられるため、CALCPARALLELおよびFIXPARALLELを使用するビジネス・ルールでは、順次処理されるルールと比較して、リソース消費が急激に増加します。

    CALCPARALLELおよびFIXPARALLELを使用するビジネス・ルールの1回の呼出しのみで十分に機能する場合があります。ただし、複数の同時ユーザーがそのようなビジネス・ルール(同じまたは異なる)を実行すると、全体的なパフォーマンスが低下します。さらに多くのユーザーがCALCPARALLELおよびFIXPARALLELで同時に計算を実行すると、リソース使用量が増加して許容量に達する可能性があり、それによって全体的なパフォーマンスが低下します。エンド・ユーザーが実行するビジネス・ルールには、CALCPARALLELおよびFIXPARALLELを使用しないでください。また、エンド・ユーザーのビジネス・ルールと同時に実行される、バッチで実行されるビジネス・ルールにも、CALCPARALLELおよびFIXPARALLELを使用しないでください。