アーティファクト・レベルのセキュリティ

2つ目のセキュリティ・レベルは、アーティファクト・レベルです。このレベルでは、次のものへのアクセス権限をユーザー、グループ、またはユーザーとグループに付与できます。

  • レポート・パッケージ

  • PDF、画像、Microsoft Office文書などのサード・パーティの外部コンテンツ

  • ライブラリ内のフォルダ

  • アプリケーション

  • 管理レポート


ユーザーやグループに対するアクセス権の付与を表す鍵のアイコン

Oracle Narrative Reporting Cloud Service内で鍵が表示されている場合、ユーザー、グループ、またはユーザーとグループにアクセス権を付与できます。

アーティファクト(レポート・パッケージ、フォルダ、アプリケーション)を作成すると、そのアーティファクトの編集、削除および保守の権限を自動的に取得できます。さらに、他のユーザー、グループ、またはユーザーとグループにアクセス権を付与すると、それらのユーザーがそのアーティファクトを保守または表示できるようになります。アクセス権を持たないユーザーは、そのアーティファクトを表示することもアクセスすることもできません。

アーティファクトに付与できる権限は、アーティファクトごとに異なります。たとえば、フォルダ内のサード・パーティ・アーティファクトには「管理」または「表示」権限を付与できますが、ライブラリ内のフォルダには「管理」、「書込み」または「表示」権限を付与できます。アプリケーションの場合は、「管理」または「使用」権限を付与できます。すべての権限の詳細は、セキュリティについてを参照してください。


継承した権限の概念を表す、1つのフォルダの下に複数のフォルダが表示された画像。

継承した権限の概念に基づいて、ライブラリ内のアーティファクトに権限を付与できます。この方法により、親フォルダに設定したものと同じ権限を、その下にある子フォルダとアーティファクトに簡単に付与できます。デフォルトでは、権限を継承ボックスが選択された状態でフォルダが作成されますが、この選択は解除できます。また、権限を直接割り当てたり取り消したりすることにより、特定のユーザーやグループに対して継承した権限を個別に上書きすることもできます。レポート・パッケージの場合は、アクセス権を付与すると他のユーザーがただちに表示できるようになるため、デフォルトでは継承した権限のチェック・ボックスが選択されていないことに注意してください。通常、レポート・パッケージ所有者は、作成時にアクセス権を付与するのではなく、レポート・パッケージのライフサイクルの適切な時点まで待ってからアクセス権を付与します。

詳細は、アクセス権の付与を参照してください。

レポートの権限

  1. 管理レポートを実行するために、ユーザーにはアーティファクトに対して少なくとも「表示」権限が必要です。

  2. 管理レポートをスナップショットとして保存するために、ユーザーにはアーティファクトに対する「表示」権限が必要です。保存された管理レポートは、参照者に「書込み」アクセス権があるフォルダにのみ書込みできます。

  3. 管理レポートのスナップショットを作成すると、そのユーザーには、スナップショットに対するレポート管理者権限が付与されます。

  4. 定義から管理レポートのスナップショットが作成される場合、そのスナップショットには、管理レポート定義に対する権限は適用されません。