12 追加フォントのアップロード

最初の開始タスクとして、サービス管理者は会社でのレポート作成に使用するTrueTypeフォントをアップロードすることをお薦めします。これにより、Web上での閲覧時に文書が最も正確にレンダリングされるようになります。

これらのフォントがアップロードされていない場合、Narrative Reportingでは、Web上のレポート・パッケージおよびExcelにインポートまたはエクスポートされたレポートについて、フォント・マッピング・ユーティリティを使用して適切なレンダリングが試行されます。しかし、このマッピングの結果、Web上でレポート・レイアウトが異なって表示される場合があります。そのため、使用するTrueTypeフォントをサービスの設定時にサーバーにアップロードし、ユーザーのローカル・マシンにも同じフォントをデプロイすることを強くお薦めします。提供されているLinuxフォント(Liberation SansやLiberation Serifなど)をレポート作成に使用する場合、ユーザーがそれらのフォントのかわりに自身のTrueTypeフォントを使用できるようにしておくことをお薦めします。

Narrative Reportingサーバーに含まれているLinuxベースのフォントは、次のMicrosoftベースのフォントにマップされます:

表12-1 Narrative Reporting LinuxサーバーにマップされるMicrosoftベース・フォントのレビュー

レポートに含まれるLinuxフォント マップ先のMicrosoftフォント
Liberation Sans (Arial) Arial
Liberation Serif (Times New Roman) Times New Roman
Liberation Mono (Courier New) Courier New
Albany (日本語) MS明朝
Albany (韓国語) Batang
Albany (簡体中国語) SimSun
Albany (繁体中国語) MingLiU

注:

レポート内で利用されるフォントはシステムで再定義または変更されず、フォント・マッピングはWeb上にレンダリングされたレポート・パッケージおよびExcelにエクスポートされたレポートのみに適用されます。

サービス管理者は、個々のフォント・ファイル、または複数のTrueTypeフォントを含んだzipファイルをライブラリ内の「フォント」フォルダにアップロードできます。「フォント」ディレクトリ内にサブフォルダを作成してフォント・ファイルを整理することもできます。

フォント・ファイルはTrueTypeフォントであり、フォント・フォルダ構造内にまだ存在していないものである必要があります。重複したフォントをアップロードすると、フォント・ファイルが重複している(無効である)という内容のエラー・メッセージが表示されます。zipファイルで複数のフォントをアップロードした場合、他のすべての有効なファイルはロードされます。

フォントをアップロードする際、そのフォントに「標準」、「イタリック」、「太字」および「太字斜体」フォントなどのフォント・ファミリ自体に含まれているバリアントがあるかどうかを確認する必要があります。この場合、システム内で使用される標準フォント・ファイルをアップロードするのではなく、完全なフォント・ファミリをzipファイルとしてアップロードします。

フォント・ファミリおよびそのバリアントの詳細は、Microsoft Font libraryを参照してください。

注:

フォント・ファイルは、他のアーティファクトと同じように別の環境または同じ環境内に移行できます。移行は、ライブラリ内のエクスポート、ダウンロードおよびインポート機能を使用して行うことができます。アーティファクトの移行を参照してください。

追加のフォント・ファイルをアップロードするには:

注:

追加フォントをNarrative Reportingにアップロードする際には、フォント・ベンダーからフォントの適切なライセンスを取得する必要があります。たとえば、Microsoftフォントの"Times New Roman"をアップロードする場合、Microsoftからアップロードのライセンスを取得する必要があります。WindowsマシンをソースとするMicrosoftフォントのアップロードは、一般的にMicrosoftによる法定使用契約の対象ではありません。
  1. 追加するTrueTypeフォントの場所を特定します。複数アップロードする場合は、zipファイルを作成します。
  2. ホーム・ページで「ライブラリ」を選択します。

    表示されたライブラリ内の「フォント」フォルダとハイライトされた「作成」アイコンのプラス記号。
  3. 「フォント」フォルダを選択します。
  4. 「検索」アイコンの横にある「作成」「作成」アイコンから、「ファイルのアップロード」を選択します。
  5. 「ファイルの選択」をクリックしてアップロードするTrueTypeフォントにナビゲートし、「OK」をクリックします。

    注:

    フォント・ファイルのサイズによっては、アップロードの実行に時間がかかる場合があります。


    zipされたフォント・ファイルの例を示す「ファイルのアップロード」ダイアログ。

    zipファイルが解凍され、アップロードしたすべてのフォントが自動的に「フォント」フォルダに展開されます。これで、これらのフォントが文書の表示に使用できるようになりました。アップロードされたカスタム・フォントは、管理レポートのフォント・リストにも表示されます。Oracle Enterprise Performance Management Cloud管理レポートの設計およびOracle Enterprise Performance Management Cloud管理レポートの操作ガイドを参照してください。

    注:

    PowerPointレポート・パッケージ・タイプの場合、カスタム・フォントはスケジュールされた次回の日次保守の後に有効になります。サービス保守時間の設定を参照してください。

    注:

    サービスのアップロードされたフォントを変更すると、リフレッシュ時にPowerPoint内の埋込みコンテンツのイメージが、一時的に重なったテキストまたは正しく配列されていないテキストとともに表示される場合があります。この問題は、次の日次メンテナンス・ウィンドウ後に修正されます。この問題を効率的に解決するために、サービス管理者はrunDailyMaintenance EPM自動化コマンドを使用できます。