開発フェーズの決定

スタイル・サンプル文書を作成してアップロードした後、レポートにどの開発フェーズが必要であるかを判断します。Narrative Reportingには、レポート・パッケージ用に次の3つの開発フェーズが用意されています。

文書作成

レポート・コンテンツおよびサポート詳細を共同で開発できます。

レビュー

複数の下書きバージョンに関するコメントを収集し、必要に応じてレポート・コンテンツを改訂できます。

サインオフ

これ以上変更が加えられないようにレポート・コンテンツを保護し、主要な構成者からサインオフを収集できます。

レポート・パッケージを作成するときには、レポートで必要になる開発フェーズを有効にします。また、フェーズごとにタイムラインを設定します。ここでは、各フェーズに共通するビジネス・ニーズについて説明します。

文書作成フェーズは必要ですか。

レポート・コンテンツの開発プロセスは、集中管理型(1人の文書作成者または小さな文書作成者のグループがコンテンツをコントリビュート)から、分散型(コンテンツは複数のユーザーに分配され、各ユーザーがレポートの各部をコントリビュート)まで様々です。開発プロセスの分散が進むほど、ワークフローとバージョン制御から多くの恩恵がレポート・パッケージにもたらされ、そのため文書作成フェーズからも恩恵がもたらされます。

レビュー・フェーズは必要ですか。

レポートの中には、高度なレビュー・プロセスを必要としないものや、より詳細な確認が役立つものがあります。レポートにレビュー・フェーズが必要かどうかを判断するには、次の質問に答えてみてください。

  • レポートは、外部の読者を対象としたものですか。一般的に、このようなタイプのレポートでは、一般公開されるすべての情報に誤りがないようにするため、高度なレビュー・フェーズが必要となります。

  • レポート・コンテンツは、複数の文書作成者によって作成されたものですか。複数の人間によって追加されたレポート・コンテンツは、レビューを実施すると、提示される情報の一貫性が確保されるようになります。

  • レポートには、多数の財務データやその他の数値コンテンツが含まれていますか。他のユーザーがレポート・データを再確認して、数値が正確であることを確認することをお薦めします。

一般的に、レビュー・サイクルは正確性と整合性の両方を確保するために役立ちます。これらの属性に対するレポートの依存度が高くなればなるほど、レビュー・フェーズがもたらすメリットが大きくなります。

サインオフ・フェーズは必要ですか。

レポートを発行するためにファイナライズ済および承認済でコンテンツがこれ以上変更されないバージョンが必要な場合は、サインオフ・フェーズが役立ちます。たとえば、外部での消費を目的とするほとんどのレポートには、主要利害関係者のサインオフが必要です。