データのロード

このトピックでは、モデルにデータをロードするための前提条件となるステップ、ロード・ファイルの要件、ロード・ファイルの例、および手順について説明します。

モデルへのデータのロード

アプリケーション・モデルへのデータのロードは、ロード・フラット・ファイルを通じて行います。既存のデータは、ロード・ファイルによって上書きされます。管理者によってライブラリにdata.export.txtというサンプル・データ・ロード・ファイルが追加されている場合があり、このファイルを参照してファイルの準備に役立てることができます。

ロード・データの前提条件

  • 使用可能なディメンションとメンバーを含む少なくとも1つのモデルを備えたアプリケーションをすでに作成している必要があります。

  • ファイルからアクセス可能なソース・データを特定している必要があります。

ロード・データ・ファイルの要件

  • ファイルは、区切りファイル形式である必要があります。

  • 使用可能なデリミタは、タブ、スペース、カンマ、セミコロンおよびコロンです。ファイル内でカンマを使用する必要がある場合は、カンマを引用符で囲む必要があります。

  • ファイルは.ZIP、.TXTまたは.CSVファイルである必要があります。

  • ファイルの各行では、データ値の前にデータの有効なディメンション交差が指定されている必要があります。

  • スペースまたは特殊文字を含むメンバー名は、一重引用符または二重引用符で囲む必要があります。

  • データ値には、数値とその修飾子を含めることができます。データ値に引用符を含めることはできません。

表7-1 データ値の修飾子

有効な修飾子
通貨記号:
  • ドル$

  • ユーロ€

  • 円¥

「$12」は有効な値ですが、「$ 12」はドル記号と12の間にスペースがあるため有効な値ではありません。
数値を囲むカッコは負数を表します。 (12)
マイナス記号は数値の前に付けます。数値の後のマイナス記号は有効ではありません。 -12
小数点 12.3
カンマありまたはなしの大きな数値 「1,345,218」と「1345218」は有効な値です。
「#MI」または「#MISSING」は欠落値または不明な値を表します。  

ロード・ファイルの例

ここでは、Narrative Reportingに含まれているサンプル・アプリケーションのdata.export.txtロード・ファイルの外観を示します。この例では、テキスト・エディタとしてWordPadを使用しており、ファイル内のすべての値は表示されていません。

以下では、ディメンション交差の特定後に実際のデータ値が出現し、「#Mi」によって不明な値が表され、さらにメンバー名が二重引用符で囲まれていることを確認できます。


データ・ロード・ファイルの例

この例のディメンションはロード・ファイル内に表示されていないことに注意してください。例:

  • Yearは「FY15」

  • Currencyは「USD」

  • Entityは「E01_0」

  • Scenarioは「Actual」または「Plan」

フラット・ファイルからのデータのロード

フラット・ファイルからデータをロードするには:

  1. 準備したデータ・ロード・ファイルをライブラリにアップロードします。
    1. ホーム・ページで「ライブラリ」をクリックします。
    2. アップロード先のフォルダで「作成」をクリックし、「ファイルのアップロード」を選択します。
    3. ローカル・ドライブ上のデータ・ロード・ファイルの場所を参照し、ファイルを選択します。
    4. 「オープン」をクリックし、「OK」をクリックします。データ・ロード・ファイルがライブラリ・フォルダ内に表示されます。
  2. ホーム・ページで「アプリケーション」を選択し、「ディメンションおよびモデル」タブを選択します。
  3. 「モデル」ドロップダウン・メニューを選択し、「データのロード」を選択します。

    メニュー上の「データのロード」オプション
  4. ロード・ファイル(.ZIP、.TXTまたは.CSVファイル)を選択します。

    注:

    一度に1つのファイルのみをロードできます。


    ロード・ファイルと各ロード・オプションを示す「データのロード」ダイアログ
  5. ロード・オプションを指定します。
    1. ファイル・デリミタ文字(タブ、スペース、カンマ、コロン、セミコロン)を選択します。
    2. テキスト修飾子(二重引用符または一重引用符)を選択します。
  6. 「データのロード」をクリックします。不明なメンバー名などのエラー、不適切に書式設定されたファイル、または有効なディメンション交差よりも前のデータ値出現が検出された場合は、例外ファイルにエラーがリストされます。
  7. データをロードするバックグラウンド・プロセスが開始されたことを伝える確認メッセージが表示され、完了後にメッセージ・センターにメッセージが表示されます。ファイルにエラーがあった場合は、エラー・ログ・ファイルを確認できます。