連結ディメンション

連結ディメンションには、財務情報に対する追加レイヤーがあり、入力値、調整およびコントリビューションの情報の詳細を参照できます。これには、入力値やエンティティのデータに関連する調整などのエンティティ・データが含まれます。従属エンティティの値は、連結時に親にロールアップするため、比率の詳細や消去の詳細などの連結の詳細を保管できます。比率の詳細には、比例連結ルールの実行結果である残高が含まれています。これには、ソース・データに対する連結比率の適用が反映されます。消去の詳細には、その他すべての連結ルールおよび消去ルールの結果が含まれます。

連結ディメンションには、次のメンバーが含まれます。

  • エンティティ入力 - このメンバーは、入力データと、連結関連以外のビジネス・ロジック(メンバー式など)を表します。

  • エンティティ連結 - これは、エンティティでのみ使用できます。このメンバーの金額は、その子エンティティそれぞれのコントリビューションの合計を表します。これは、連結プロセスの結果としてシステムにより計算された金額です。

  • エンティティ消去調整 - 親エンティティでのみ使用できます。消去用に集約されたエンティティ連結データの調整が必要な場合は、システムでエンティティ消去調整エントリが生成されます。これは、エンティティの共有インスタンスのマージに起因してソース・レベル0エンティティの累積連結%が増加した場合に発生する可能性があります。その後、中間の親エンティティで「比例」または「子会社」メソッドに変更するために、資本連結が必要になる可能性があります。

  • エンティティ比率調整 - 親エンティティでのみ使用できます。比例用に集約されたエンティティ連結データの調整が必要な場合は、システムでエンティティ比率調整エントリが生成されます。これは、エンティティの共有インスタンスのマージに起因してソース・レベル0エンティティの累積連結%が増加した場合に発生する可能性があります。その後、中間の親エンティティで「比例」または「子会社」メソッドに変更するために、資本連結が必要になる可能性があります。

    エンティティ比率調整およびエンティティ消去調整ディメンション・メンバーは、必要に応じて、各親エンティティでの連結結果が適切になるように調整するために使用されます。たとえば、階層の2つの異なるブランチを介して共通の親に連結されているエンティティの2つの共有インスタンスがある場合、両方とも持分法を使用して連結され(各ブランチを介して40%の出資比率)、共通の親のエンティティ連結で、結果は80%の資本連結を表すデータになります。かわりに、必要なのは80%の子会社連結で、結果とは異なります。直接の80%の子会社連結が実行された場合(つまり、フラット・エンティティ構造)、エンティティ比率調整およびエンティティ消去調整は、2つのブランチからのデータを適切なデータに調整するために使用されます。EPA / EEA調整データで集約されたエンティティ連結の80%の資本データは、エンティティ合計で、必要な80%の子会社連結データに累計されます。

  • 換算通貨入力(オプション) - 入力通貨でデータを入力するために使用します。

  • エンティティ合計 - エンティティ入力および「換算通貨入力」メンバーに保管された入力データと調整データの両方、エンティティ消去調整の計算データ、およびエンティティ連結メンバー(親エンティティのみ)に保管されたコントリビューションの合計を含めた、エンティティのデータの合計です。

  • 親入力(オプション) - 親通貨で、エンティティと親の組合せに固有のデータを入力するために使用します。このデータは比例に含まれます。

  • 親合計(「親入力」が有効になっている場合) - エンティティ合計と親入力の合計。

  • 比例 - 連結階層の連結時における特定の親エンティティを対象とする、単一エンティティのエンティティ合計(または親合計)メンバーの比例値。それぞれの親/子エンティティ関係について、連結ディメンションに1つのエンティティ比率メンバーが存在します。

  • 消去 - 特定の親/子エンティティの連結調整および消去データは、このメンバーに生成および保管されます。

  • コントリビューション - 特定の親エンティティに対する単一エンティティの連結結果。これには、親/子エンティティの比率データと消去データの集約が含まれます。

  • コントリビューション入力(オプション) - 親通貨で、エンティティと親の組合せに固有のデータを入力するために使用します。このデータは比例処理後に入力されます。

  • コントリビューション合計(「コントリビューション入力」が有効になっている場合) - コントリビューションとコントリビューション入力の合計。

連結ディメンションによって、連結プロセスの様々なステージを実行するために使用される詳細についてレポートできます。これには、連結されたメンバーの調整方法を連結プロセス中に記録するための中間結果が保管されます。これにより、連結プロセス中にデータに適用されるトランザクションの監査証跡が提供されます。

次の図は、会社間消去およびすべてのオプション・メンバーが有効になっている連結ディメンションを示しています:


連結ディメンション

ノート: *のエンティティ連結メンバー、エンティティ比率調整メンバー、エンティティ消去調整メンバーおよびエンティティ合計調整メンバーは、システムで計算されたメンバーで、親エンティティにのみ適用されます。