計算の表示の無効化

Financial Consolidation and Closeには、計算の表示を無効にするための「アプリケーション設定」オプションがあります。このオプションは、YTD、HYTDおよびQTDメンバーへのデータ入力(フォーム、データ・インポート、Data Managementなどを介して)について、YTD、HYTDおよびQTDデータの計算と保管を無効にします。この設定を「はい」に設定すると、データ・ロードのパフォーマンスの向上に役立ちます。

この設定は、ハイブリッドEssbase (Essbase 5xx)を使用するアプリケーションにのみ適用可能です。

重要!この設定は影響力が強いため、設定を有効にする前に、潜在的な影響を評価することをお薦めします。

アプリケーション設定の指定を参照してください。

この設定を「はい」に設定してデータがロードされた後は、必要なYTD_RULE、HYTD_RULEおよびQTD_RULEメンバーを使用して、データ・ロード後の各表示データを確認する必要があります。データ・ロード後のYTD、HYTDおよびQTDメンバーでは、データが移入および更新されません。

ベスト・プラクティスは、この設定を「はい」に設定した場合に_RULEメンバーを使用することです。ただし、_RULEメンバーではなく、YTD、HYTDおよびQTDメンバーを使用する場合は、計算の表示の更新ルールを使用して、データ・ロード後に移入できます。

計算の表示を無効にするには:

  1. 「アプリケーション」「設定」の順にクリックします。
  2. 計算の累計表示の無効化オプションを「はい」に設定します。
  3. データをロードします。
  4. YTD_RULE、HYTD_RULEおよびQTD_RULEメンバーを使用して、YTD、HYTDおよびQTDデータを確認します。
  5. 元のYTD、HYTDおよびQTDメンバーを使用する場合は、指定のシナリオ、年、期間、エンティティ、エンティティ通貨および各表示メンバーに対して計算の表示の更新ルールを実行します。

    計算の表示の更新を参照してください。

このオプションは、「はい」に設定した後に、「いいえ」に戻さないでください。設定を「いいえ」に変更する場合は、このオプションが「はい」に設定されていたときにデータがロードされたすべてのシナリオ/年/期間/エンティティに対して計算の表示の更新ルールを使用し、QTD、HYTDおよびYTDをパラメータとして渡すと、値が正しく計算され保管されます。これにより、今後のデータ・ロードでは、共有しないYTD、QTDおよびHYTDメンバーに正しく移入されます。