アプリケーション設定の指定

次のようなアプリケーションおよびシステムの様々な側面を制御できます。

  • 千の位、小数点および負数をフォームで表示する方法

  • ユーザーが不在の場合に実行する必要があるアクションの承認

  • 通知を受けるアクション

  • ユーザーIDではなくユーザーのフル・ネームの表示

注:

管理者は、現在のアプリケーションのデフォルトを指定します。ただし、ユーザーはプロファイル写真やアプリケーションでの数値の表示方法など、アプリケーションの様々な側面を制御するプリファレンスを設定することで、これらのアプリケーションのデフォルトをオーバーライドできます。

ユーザー・プリファレンスを設定するには、Oracle Financial Consolidation and Close Cloudの操作プリファレンスの設定に関する項を参照してください。

  1. 「アプリケーション」「設定」の順にクリックします。

  2. 現在のアプリケーションのデフォルトを指定します。

  3. システム設定を指定します。設定の詳細は、以下のシステム設定の表を参照してください。

  4. 「保存」をクリックします。

表6-1 アプリケーション設定

アプリケーション設定 説明
別名設定 オプションの詳細は、デフォルトの別名表の指定と、メンバーおよび別名の表示オプションの設定を参照してください。
数値のフォーマット

オプションの詳細は、数値のフォーマット・プリファレンスの指定を参照してください。

承認

別名を表示するか、開始されていない承認ユニットを表示するか、承認通知で別名として承認ユニットを表示するかどうかを選択します。

通知

タスク・リスト、承認およびジョブ・コンソールで通知を有効化します

  • タスク・リスト - タスク・リストのアクションを実行する必要がある場合に電子メール通知を受け取るには、このオプションを選択します。

  • 承認 - 承認のアクションを実行する必要がある場合に電子メール通知を受け取るには、このオプションを選択します。

  • ジョブ・コンソール - 自分が開始したジョブが完了するかエラーが発生した場合に電子メール通知を受け取るには、このオプションを選択します。

タスク通知のタイプと頻度は、「ツール」「ユーザー・プリファレンス」から指定できます。Oracle Financial Consolidation and Close Cloudの操作通知の電子メールの設定に関する項を参照してください。

デジタル・アシスタント設定

Oracle EPM Digital Assistantの構成設定を指定します。

ノート: これらの設定は、デジタル・アシスタントを使用できるようにするための大きな構成プロセスの一部です。デジタル・アシスタントを使用する前に、構成手順を完了する必要があります。Oracle Cloud Enterprise Performance Managementデジタル・アシスタント・スタート・ガイドEPMデジタル・アシスタントの実装(管理者)を参照してください。

  • チャネルID - デジタル・アシスタントのOracle Webチャネルを作成したときに生成されたチャネルIDを入力します。

  • サービス名 - デジタル・アシスタントURLを入力します。これは、サービスにログオンしたときに表示されるOracle Digital AssistantサービスURLです。http://またはhttps://を前に付けずにURLを入力します。

ページ

ページでのメンバーのインデントおよびページ・ドロップダウンのアイテム数の設定に対するデフォルトを設定します。

「「ページ」ドロップダウンの項目数」オプションを使用するとメンバー・リストを短くできるので、「検索」ボックスを容易に見つけられるようになることに注意します。たとえば、リストを10メンバーに減らすと、スクロールしなくても「検索」ボックスが見つかります。

その他オプション

次に示すその他の構成オプションを設定します:

  • 日付フォーマット - 日付フォーマットを選択するか、「自動検出」を選択してシステムのロケール設定を使用します。

  • 属性ディメンション日付フォーマット - 属性ディメンションの日付フォーマットを選択します。

  • 部分グリッド・フェッチ・サイズ(行,列) - フォームが大きく、開くのに長時間かかる場合、このオプションを使用してフォームの一部を開きます。開く行および列の数をカンマ(,)区切りで入力します。行と列の数をnn,nnの形式で入力します。

  • Smart Viewでアプリケーション管理オプションを抑制 - 新しいアプリケーションが作成されると、デフォルトですべてのアプリケーション管理オプションがSmart Viewで管理者に表示されます。アプリケーション管理オプションを非表示にするか表示するかを選択できます。「はい」を選択すると、アプリケーション・オプションはSmart Viewに表示されません。「いいえ」を選択すると、アプリケーション・オプションがSmart Viewに表示されます。

  • アド・ホック読取り専用役割のデータ・ロードの有効化 - デフォルトは「いいえ」です。アド・ホック読取り専用役割を持つユーザーのデータ・ロードを有効にするには、「はい」を選択します。

  • 連結ルール・ロギングの有効化 — 連結ルールのロギングを有効にする場合に選択します。

  • ルールがバックグラウンドで実行されるまでの秒数の設定 — 0から600までの値を入力します。

    注:

    フォームがロードまたは保存されたときに自動的に実行されるよう設定されたルールはバックグラウンドで実行されません。

  • クライアント・ログ・レベル: 接続したデータ・ソースからのエラー・メッセージ、警告メッセージおよび情報メッセージはすべて発生時に表示されますが、どのメッセージ・レベルのものをブラウザ・コンソールのログ・ファイルに記録するかを選択できます。この設定は、Oracle JETテクノロジを使用するWebインタフェースでのみ使用できます。表示および記録するメッセージ・レベルの選択:

    • 「なし」: すべてのメッセージを抑制します。

    • 「情報」: 警告およびエラーを含む、すべてのメッセージ — 問題を診断する際に推奨。パフォーマンスに悪影響を与える可能性があります。

    • 「警告」: 警告レベルおよびエラー・レベルのメッセージ。パフォーマンスに悪影響を与える可能性があります。

    • 「エラー」: エラー・メッセージのみ — 一般的な使用に推奨。パフォーマンスへの影響が最小になります。

    • 「一般」: 情報レベルのメッセージとすべてのサーバー・レスポンスおよびリクエスト。パフォーマンスに悪影響を与えます。

  • アド・ホックのユーザー式の有効化: 「はい」を選択した場合、アド・ホック・グリッドで、メンバー式が添付されたセルにカーソルを置くと、セルに関連付けられているメンバー式が表示され、変更をデータベースに送信することなく、計算をオンザフライで実行できます。
  • 計算の累計表示の無効化 — デフォルトは「いいえ」です。計算の累計表示を無効にするには、「はい」を選択します。

    このオプションは、拡張ディメンションを使用するアプリケーションにのみ使用できます。

    パフォーマンスを向上するために、データ・ロードおよび他のプロセスでは計算の累計表示を無効にできます。

    オプションが「はい」に設定されている場合、次のプロセスからデータが保存された後に計算の累計表示(YTD、HYTD、QTD)は計算されません: データ・ロード、データ管理ロード、フォーム・データ変更、Smart Viewデータ変更、仕訳の転記、補足データの転記。連結プロセスを実行した後に、累計データが作成され、対応するメンバーに保存されて取得されます(FCCS_YTD、FCCS_QTD、FCCS_HYTD)。

    最初の連結なしで累計データを表示する場合は、ビュー・ディメンションの適用可能な動的計算システム・メンバーからデータを取得できます(FCCS_YTD_RULE、FCCS_QTD_RULE、FCCS_HYTD_RULEなど)。

    オプションが「いいえ」に設定されている場合は、適用可能なすべてのビュー・メンバーについて計算が自動的に実行されます。

  • 「セグメント」ドロップダウンでの除外メンバーのフィルタ処理 — デフォルトは「はい」です。フォームの行ドロップダウンPOVに除外メンバーを表示するには、「いいえ」を選択します。

  • フォーム・バージョン: フォーム・バージョンを指定します。既存のアプリケーションについては、デフォルトは「フォーム1.0」です。「フォーム2.0」の有効化は、レッドウッド・エクスペリエンスが有効になっている場合にのみサポートされます。新しく作成されたアプリケーションのデフォルトは「フォーム2.0」になります。

表6-2 システム設定

システム設定 説明
ユーザーのフル・ネームの表示

選択すると、ユーザーのフル・ネームが表示されます(Max Henningsなど)。クリアすると、ユーザーのIDが表示されます(MHenningsなど)。

キューブのリフレッシュに共有メンバーを含める

選択すると、共有メンバーが基本メンバーに割り当てられたセキュリティ・アクセスを継承します。

選択を解除すると、共有メンバーは、基本メンバーと共有メンバーの親に割り当てられているアクセスの組合せに基づいて、最大のセキュリティ・アクセスを継承します。

電子メールの文字セット

「UTF-8エンコード」または「地域設定」を選択します。

ビジネス・ルール通知

「はい」に設定されている場合、(Calculation Managerで通知に対して有効な)ルールが完了するか、エラーが発生した場合にユーザーまたはグループに通知します。「ユーザーに通知」で、通知するユーザーまたはグループを選択します。

これらのルールは、Calculation Managerで実行/起動します。連結および換算ルールはシステム・ルールであるため、それらについて電子メール通知を有効にすることはできません。

アド・ホックでの共有メンバーに対するドリルダウンを許可
  • 「はい」では、アド・ホック・グリッドで共有メンバーに対するドリルダウンが許可されます。

    「はい」に設定すると、「ベースのすべてのレベルにドリル」チェック・ボックスが表示されます。

    このオプションが「はい」に設定されている場合、ブロックの抑制はサポートされないことに注意してください。ブロックの抑制を無効にするには:

    • Oracle Smart View for Office「オプション」「データ・オプション」で、「欠落ブロックの抑制」を無効にします。
    • Webの「プリファレンス」「アド・ホック・オプション」で、「行で欠落しているブロック」を無効にします。
  • 「いいえ」を選択すると、アド・ホック・グリッドでの共有メンバーに対するドリルダウンは無効になります。

ベースのすべてのレベルにドリル

アド・ホック・グリッド・ユーザーが共有メンバーから基本階層内のすべてのレベルにドリル・ダウン(またはズーム・イン)することを許可します。このチェック・ボックス・オプションは、標準モードのアプリケーションにのみ適用されます。

「ベースのすべてのレベルにドリル」チェック・ボックスは、「アド・ホックでの共有メンバーに対するドリルダウンを許可」「はい」に設定した場合に表示されます。

共有メンバーは、多くの場合、その基本階層の親メンバーです。「ベースのすべてのレベルにドリル」チェック・ボックスを選択すると、ユーザーは、ズーム・オプション「すべてのレベル」または「最下位レベル」を使用して、共有メンバーから基本階層にドリルダウンできます。

「ベースのすべてのレベルにドリル」チェック・ボックスの選択が解除されている場合、ユーザーは「次のレベル」ズーム・オプションを使用して、基本階層の様々なレベルに一度に1レベルずつズーム・インできます。

共有メンバーへの複数セルのズーム・インはサポートされていません。

承認プロセスの電子メールの最小化

承認の使用時にユーザーが受信する電子メールの数を減らします。デフォルトは「いいえ」です。

「はい」を選択すると、プランニング・ユニットの新しい所有者にメール通知(承認された親エンティティに関する)が1通だけ送信されます。プランニング・ユニット階層のすべての子エンティティに個別の電子メール通知が送信されるわけではありません。「いいえ」を選択すると、親ノードで設定されている所有者が、選択したノードについてのメールも、子ノードについてのメールも受信します。

アプリケーションを使用可能にする

バックアップ中などの管理モードのときに、ユーザーがアプリケーションにアクセスできるかどうかを判別します。「管理者」を選択すると、非管理者ユーザーがアプリケーションにログオンしている場合、ユーザーは強制的にシステムからログオフされ、ログオンできなくなります。すべてのユーザーに対してアプリケーションへのアクセスを復元するには、「すべてのユーザー」を選択します。

アプリケーションの所有者の割当

アプリケーションの所有権を別のサービス管理者に割り当てます。

アプリケーションの所有権の詳細は、アプリケーションの所有者の割当を参照してください。

代替変数の表示を使用可能にする

ユーザーが、ビジネス・ルールで実行時プロンプトへの応答時に「メンバー選択」ダイアログ・ボックスに代替変数をどう表示させるかを次のように設定します。「すべて表示」を選択すると、すべての代替変数が表示されます。「何も表示しない」を選択すると、代替変数は表示されません。「フィルタの使用可能」を選択すると、実行時プロンプトに有効な代替変数のみが表示されます。

抑制モード

行と列にデータの欠落やゼロがある場合のWebおよびSmart Viewにおけるアド・ホック・グリッドの抑制動作を選択します。

  • 欠落した値のみを抑制(デフォルト) - データなし/欠落を含む行または列、あるいはその両方を抑制します。

  • 欠落を抑制したらゼロも抑制 - データなし/欠落とゼロの両方を含む行または列、あるいはその両方を抑制します。

Smart Viewアド・ホック動作

すべての新規および再作成アプリケーションは、自動的に「標準」に設定されます。

既存および移行済アプリケーションの場合、Smart Viewで拡張アド・ホックの機能および動作を有効にするかどうかを選択します:

  • ネイティブ(デフォルト) - 拡張アド・ホック機能を有効化しません。

    すべてのSmart Viewリリースでサポートされます。

  • 標準 - 拡張アド・ホック機能を有効にします。

    リリース11.1.2.5.900以降のSmart Viewでサポートされます。

標準モードで使用可能な拡張アド・ホック機能の詳細は、Oracle Smart View for Officeの使用EPM CloudでのSmart Viewの動作オプションを参照してください。

リフレッシュ時にすべての別名表を使用 アド・ホック・グリッドに入力された別名が、現在選択されている別名表を使用して評価されるか、すべての別名表に対して評価されるかを指定します
  • はい: 入力は、すべての別名表およびすべてのメンバー名に対して評価されます。

  • いいえ: 入力は、現在選択されている別名表およびすべてのメンバー名に対して評価されます。これがデフォルトの設定です。

システムが入力を有効なメンバー名または別名として識別できない場合、入力はコメントとして表示されます。

日次メンテナンス時に増分データ・インポートのためにEPM Cloudスマート・リストのテキスト・データをエクスポート

日次メンテナンス・プロセス中に完全なエクスポートを実行するか、アプリケーション・バックアップを作成するかを選択します:

  • はい - 完全なエクスポートを実行することで、Planningスマート・リスト・データを含むデータをアプリケーションに増分的にインポートできます(このオプションではメンテナンス・プロセスの時間が長くなる可能性があります)

  • いいえ(デフォルト) - メンテナンス・プロセス時にアプリケーションのバックアップを作成することで、全面的な復元の一部としてデータを使用できます

デフォルトで勘定科目をリンク

ブロック・ストレージ(入力)キューブの場合、デフォルトで勘定科目メンバーをXREFリンクするかどうかを選択します:

  • はい(デフォルト) - XREFは勘定科目メンバーで作成され、アプリケーションは以前のリリースと同じように機能します。
  • いいえ - 勘定科目メンバーのXREFは作成されず、これにより、アプリケーションのパフォーマンスが向上する場合があります。「いいえ」を選択すると、「キューブのリフレッシュ」を実行した後、勘定科目メンバーの既存のXREFはすべて削除され、非ソース・キューブではソース・キューブのデータが表示されなくなります。

特定の勘定科目メンバーでHSP_LINKおよびHSP_NOLINK UDAを使用すると、その勘定科目メンバーのXREF設定がオーバーライドされることに注意します。たとえば、このオプションが「いいえ」に設定され、@XREF関数を使用して、別のキューブのデータ値を検索し、現在のキューブから値を計算する場合、HSP_LINK UDAをそのようなメンバーに追加して、この特定のメンバーに対してのみ@XREF関数を作成できます。このオプションが「はい」に設定されている場合、HSP_NOLINKは以前のリリースと同じように機能し、特定のメンバーでXREFが作成されないようにします。

属性ディメンション並替えしきい値

0から500までのしきい値を入力します(500がデフォルト値です)。

属性ディメンションについては、特定の親の下のメンバー数が、指定したしきい値を超えると、メタデータのロード中ではなく、ロードの終了時にメンバーが並べ替えられます。属性ディメンションの特定の形状によっては、この数値を調整すると、パフォーマンスに影響が生じることがあります。一般に、属性ディメンションのロード時間が許容可能なレベルを下回らないかぎり、この設定は無視できます。

レポート・オプションの設定

次世代のレポートのレポート・ソリューションを使用している場合は、この設定を使用して、レポートの作成に会社で使用しているTrueTypeフォントをアップロードすることをお薦めします。

TrueTypeフォントをアップロードするには、「レポート設定」フォントの管理「追加」アイコンの順にクリックして、アップロードするフォント・ファイルを選択します。

Financial Consolidation and Closeの操作の「Reportsソリューションの操作」を参照してください。