承認フェーズの検証

システム検証

承認アクションごとに、次の検証プロセスが実行されます(該当する場合)。

移動/承認のシステム検証

  • ユーザーがエンティティへの書込み権限を持つ有効な所有者であること

  • エンティティの現在の場所にユーザーが割り当てられていること

  • エンティティの計算ステータスが「OK」/「データなし」/「システム変更」であること

ロックのシステム検証

現在の期間のエンティティをロックするために、そのエンティティの同じ年度内の前期間をすべてロックする必要があります。現在の期間が年の最初の期間である場合、その前の期間(前年の最後の期間)をロックする必要があります。

段階依存なしのフェーズ承認

フェーズへの依存がないため、同じ期間内で、フェーズ2のロックの前にフェーズ1がロック済であるかどうかはチェックされません。

前期間のロックはチェックされます。期間のロックのチェックでは、現在の期間の任意のフェーズをロックするために、前期間のすべてのフェーズはロックされます。

たとえば、「3月、NY: GroupA」をロックするために、このエンティティのすべての前期間およびすべてのフェーズをロックする必要があります。したがって、「2月、NY: GroupA、GroupB、GroupC」および「1月、NY: GroupA、GroupB、GroupC」をロックする必要があります。

段階依存ありのフェーズ承認

段階依存ありのフェーズ承認の場合、前期間のチェックに加えて、同じ期間内の前のフェーズがすべてロック済であることもチェックされます。

各フェーズのロック時に計算ステータスがチェックされます。フェーズをロックするために、エンティティはOK、SCまたはNoDataであることが必要です。

たとえば、フェーズ1をロックした後、まだロックされていないフェーズ2にさらにデータを入力したとします。フェーズ2をロックするには、フェーズ2のロックの前に計算ステータスが「OK」になるよう、エンティティを連結する必要があります。

ロック解除のシステム検証

現在の期間のエンティティをロック解除するために、そのエンティティの同じ年度内の将来の期間(およびデータ)をすべてロック解除する必要があります。

段階依存なしのフェーズ承認

フェーズへの依存がないため、同じ期間内で、フェーズ1のロック解除の前にフェーズ2がロック解除済であるかどうかはチェックされません。

現在の期間の任意のフェーズをロック解除するために、データを含む将来の期間のすべてのフェーズがロックされていないことがチェックされます。

たとえば、「3月、NY: GroupA」をロック解除するには、データを含む最後の期間が「5月」であると仮定すると、将来のすべての期間(4月および5月)のすべてのフェーズをロック解除する必要があります。「4月、NY: GroupA、GroupB、GroupC」および「5月、NY: GroupA、GroupB、GroupC」をロック解除する必要があります。

段階依存ありのフェーズ承認

段階依存ありのフェーズ承認の場合、将来の期間のチェックに加えて、同じ期間内の後続のフェーズがすべてロックされていないことがチェックされます。

ユーザー定義の検証

フェーズ承認の検証は、各フェーズ内のセルに定義されたルールに基づいています。

必要な検証ルールを定義できます。ルールはデータ・フォームで作成できます。または、計算スクリプトを使用して計算を行ってから、検証ルールの一部としてフォームで参照する勘定科目に結果を割り当てることができます。

異なるフェーズに異なる検証ルールが必要な場合は、フェーズ定義の一部として特定の検証勘定を含めることができます。

カスタム検証はオプションであるため、一部のフェーズに不要な検証を他のフェーズに適用する場合があります。

段階依存の検証

承認ユニット階層に対して「段階依存」オプションが選択されている場合、特定の承認アクションを許可するために追加の検証チェックがあります。次の承認アクションは、追加の段階依存チェックを必要とします。

  • 開始

  • 除外

  • 上位へ移動

  • 拒否

  • 所有権の取得

  • 再度開く

  • 承認

  • ロック

  • ロック解除

エンティティが開始されるまでユーザーはデータの入力を開始できないため、段階依存チェックはデータ入力に適用されません。

承認ユニット階層内のエンティティ・グループには、依存チェックで考慮される3つのプロパティがあります。

  • 承認ステータスの検証(アクション実行後の新しい承認ステータス)

    フェーズN+1の承認ステータスはフェーズNと等しいか、それより低いことが必要

  • 場所の検証(アクション実行後の新しい場所)

    レベルXのエンティティの場所はレベルX+1と等しいか、それより低いことが必要

  • 所有者と確認者の検証

    同じ場所内の所有者と確認者の依存検証はありません。したがって、移動パス内の同じ場所の所有者、確認者1および確認者2は同一とみなされます。

承認アクションを実行するには、承認ステータスと場所の検証で依存チェックに合格する必要があります。検証の一部に失敗すると、承認アクションは失敗します。

承認アクションの検証ルールに加えて、ユーザーがデータへのアクセス権を持つタイミングおよび実行できるアクションが検証されます。データ検証ルールを参照してください。