承認ユニットのステータス

承認ユニットは、承認プロセス中に複数のレベルを通過し、次のいずれかのステータスが割り当てられます。

表11-4 承認ユニットのステータス

レベル 説明
未開始 すべての承認ユニットの初期ステータス。

サービス管理者が「開始」アクションを使用して承認ユニットを開始し、承認プロセスを開始すると、ステータスは「レビュー中」に変更されます。

レビュー中 「上位へ移動」または「送信」アクションの後に発生し、ユーザーが承認ユニットを確認していることを示します。「レビュー中」ステータスの承認ユニットのデータを変更できるのは、現在の所有者またはサービス管理者のみです。
未サインオフ 「拒否」が選択されたときに発生します。「未サインオフ」の承認ユニットを対象にデータを変更したり、アクションを実行したりできるのは、現在の所有者またはサービス管理者のみです。
承認済

「承認」が選択されたときに発生します。移動パスの最後のユーザー(承認ユニットの所有者)は、所有者または確認者であるかどうかにかかわらず、所有者になります。書込みアクセス権を持っているエンティティの所有者のみが、データが上位へ移動されたときにデータを変更でき、「承認」アクションを実行できます。その他のユーザーは、データを変更できませんが、エンティティに対する書込みまたは読取りアクセス権を持っていれば、データを参照でき、「承認」アクションを実行できます。

すべての承認ユニットが承認されると、承認プロセスは完了します。

ロック済

承認ユニットがロックされると、その後のプロセスの確認アクションは使用できません。承認ユニットは、最初に承認される必要があります。エンティティの計算ステータスは、「OK」、「データなし」または「システムの変更」である必要があります。計算ステータスが「影響」のエンティティをロックすることはできません。

前の期間データは、ロックされている必要があります。たとえば、2月の期間のエンティティをロックできるのは、1月のエンティティがロックされている場合のみです。また、2018年1月のロックを試みる際に、2017年の期間が定義されている場合、2018年1月をロックする前に、2017年のすべての期間をロックしておく必要があります。

ノート:

読取りアクセス権を持つユーザーは、「未開始」ステータス以外のすべてのレベルでデータ、承認ステータスおよび履歴を参照できます。

親の承認ユニットを使用すると、確認プロセスを上位レベルで管理できます。