ドライバ・ベースの予測手法について

プレディクティブ資金予測には、ドライバ・ベースの11個の予測手法が用意されています。管理者がアプリケーションをどのように有効にしたかに応じて、ドライバ手法とそれに関連する計算、およびサンプルのライン・アイテムがアプリケーションに移入されます。

管理者は、アプリケーションを有効にする際に「ドライバ・ベースの予測」を有効にします。資金マネージャは、ドライバ・ベースの予測手法の仮定を設定します。

ドライバ・ベースの予測手法の一般的な操作手順

  1. エンティティ、ライン・アイテムおよびその他のカスタム・ディメンション別に仮定(支払期間、期限日など)を設定します。

  2. 資金予測の推進に使用するデータをロードまたは入力します。

    DSOおよびDPOについては、平均DSOまたはDPOおよび未処理の収益または費用をロードまたは入力して、資金予測を推進します。

  3. キャッシュ・フローを計算する「日次予測の処理」 / 「定期予測の処理」を毎日実行します。

  4. キャッシュ・インフローまたはキャッシュ・アウトフロー・ドライバ・フォームをロードまたは保存すると、プレディクティブ資金予測によって、ドライバ数およびドライバ仮定に基づいてキャッシュ・インフローまたはアウトフローが計算され、該当する期間に転記されます。

    DSOおよびDPOについては、プレディクティブ資金予測によって、平均DSOまたはDPOおよび未処理の収益または費用に基づいてキャッシュ・フローが計算されます。

  5. キャッシュ・インフローまたはアウトフローは、自動的に「ローリング予測」フォームに移入されます。

キャッシュ・インフロー・ドライバ

  • 収益入金— 支払期間を使用して製品またはサービス収益からのキャッシュ・インフローを推進します。たとえば、小売店からの収益には、3日間で70%入金、5日間で30%入金という固定パターンがある場合があります。
  • プロジェクト入金— プロジェクト収益、マイルストン日および支払期間からのキャッシュ・インフローを推進します。たとえば、契約またはITプロジェクトからの入金は、マイルストンおよび支払期間によって推進されます。プロジェクトベースの契約会社に有用です。
  • 売上債権回転日数(DSO) - 入金—パーティ・レベルまたはエンティティ・レベルの収益の債権平均日数を考慮してキャッシュ・インフローを推進します。支払期間が非常に動的である場合に有用です。

キャッシュ・アウトフロー・ドライバ

  • 費用支払—費用および支払期間を考慮してキャッシュ・アウトフローを推進します。たとえば、出張費や水道光熱費などの一部の運用費用では、キャッシュ・アウトフローを通常の支払期間に基づいて決定できます。
  • 固定資産支払—固定資産経費および支払期間を考慮してキャッシュ・アウトフローを推進します。固定資産支払は、資産クラス別に設定できる支払期間に基づいて決定されます。固定資産支払のデータは、Planning資本モジュールまたはその他のソースから取得できます。
  • 定期循環払い—リース支払またはレンタル支払など、定期的に支払が発生する継続的費用のキャッシュ・アウトフローを推進します。
  • 給与支払—給与費用、給与基準、支払のタイミング(年次、月次、週次など)、給与発生(期間の始まり、期間の終わり、隔月、特定の期限日など)に基づいて、給与関連の支払のキャッシュ・アウトフローを推進します。給与支払のデータは、Planning要員モジュールまたはその他の給与システムから取得できます。
  • プロジェクト支払—プロジェクト費用および支払期間からのキャッシュ・アウトフローを推進します。材料、労務、その他のプロジェクト関連コストのプロジェクト費用キャッシュ・アウトフローは、マイルストンおよび支払期間に基づいてモデル化できます。プロジェクト支払のデータは、Planningプロジェクト・モジュールまたはその他のソースから取得できます。
  • 直接納税—税負債、分割納付パーセンテージおよび期限日に基づいて直接納税のキャッシュ・アウトフローを推進します。政府機関または規制機関などへの直接納税に使用します。
  • 間接納税—税負債および支払期間に基づいて間接納税のキャッシュ・アウトフローを推進します。たとえば、規制機関に支払うGSTや売上税などの間接納税があります。
  • 仕入債務回転日数(DPO) - 支払—一般的にサプライヤ別またはエンティティ・レベルの費用の債権平均日数を考慮してキャッシュ・アウトフローを推進します。支払期間が非常に動的である場合に有用です。

収益入金(収益および支払期間に基づく)

説明

支払期間を使用して、製品またはサービス収益からのキャッシュ・インフローを推進します。

収益入金ドライバ手法は、小売業の顧客や直接チャネルの顧客など、製品またはサービス収益が支払期間に基づいている場合に使用します。一般的に、全体的な店舗の収益には一定の入金パターンがあり、この手法を使用してそれをモデル化できます。ERPまたはPlanningおよび指定された支払期間からの直接収益に基づいて資金予測を推進する場合にも、これを使用できます。

このドライバ手法を収益入金カテゴリのライン・アイテムに使用して、製品収益入金やサービス収益入金などのライン・アイテムを追加できます。

小売店からの収益には、3日間で70%入金、5日間で30%入金という固定パターンがある場合があります。

ドライバ

エンティティとライン・アイテムに対して指定します。追加のカスタム・ディメンションが有効になっている場合はそれらを考慮できます。

支払期間

  • パーセンテージ—各支払期間について期待されるパーセンテージ
  • 期限—支払の日、週、月

ドライバ入力

製品収益やサービス収益、その他の顧客定義のライン・アイテム。

ドライバ入力は、POSシステムやERPなどのソース・システムから抽出するか、.csvファイルを介してロードするか、Planningから取り込むことができ、ドライバ仮定フォームに手動で入力できます。

ドライバ入力がロードされると、資金マネージャはドライバ入力が反映された仮定フォームを表示できるようになり、ライン・アイテムに対する最良の判断と経験に基づいてドライバ入力を手動で調整できます。

計算ロジック

プレディクティブ資金予測では、パーセンテージ入力や期限などの支払期間仮定に基づき、収益金額を考慮してキャッシュ・インフロー金額を計算します。期限が資金予測の期間範囲内の場合にキャッシュ・インフローを計算し、パーセンテージおよび期限について入力された仮定に基づいて、それぞれの期間のインフロー金額を転記します。

プロジェクト入金(プロジェクト収益、マイルストンおよび支払期間に基づく)

説明

プロジェクト収益、マイルストン日および支払期間からのキャッシュ・インフローを推進し、契約値に基づいてマイルストン金額を計算します。この手法は、プロジェクトベースの契約会社、エンジニアリング会社や建設会社、不動産会社、プロジェクトベースのコンサルティング・サービス会社に有用です。

マイルストンおよび支払期間によって推進される、契約またはITプロジェクトからの収益(入金)。

ドライバ

エンティティ・レベル、プロジェクト・レベル、ライン・アイテム・レベルで指定します。追加のカスタム・ディメンションが有効になっている場合はそれらを考慮できます。

プロジェクトのマイルストン

  • パーセンテージ—完了率
  • 期限日

プロジェクトの支払期間

  • パーセンテージ
  • 期限

ドライバ入力

プロジェクト別のプロジェクト収益。

ドライバ入力は、ERPプロジェクト管理モジュールやPlanningプロジェクト・モジュールなどのシステムから抽出したり、.csvファイルを介してロードできます。

ドライバ入力がロードされると、資金マネージャはドライバ入力が反映された仮定フォームを表示できるようになり、ライン・アイテムに対する最良の判断と経験に基づいてドライバ入力を手動で調整できます。

計算ロジック

キャッシュ・フローは、支払期間をプロジェクトのマイルストン金額に適用することによって計算されます。マイルストン金額は、各プロジェクトのマイルストン・パーセンテージから導出されます。ドライバはプロジェクトによって取得され、キャッシュ・フローはプロジェクトに対して計算されます。

プレディクティブ資金予測は、プロジェクト・マイルストン金額を合計契約金額 * マイルストン・パーセンテージに基づいて計算し、結果をそれぞれのマイルストンの日/ 期間に移入します。マイルストンがそれぞれの期間に導出されると、プレディクティブ資金予測は、支払期間ロジックをマイルストンに適用してキャッシュ・インフロー金額を計算し、資金予測のそれぞれの日または期間に移入します。期限日または期限期間が資金予測期間の範囲外の場合、プレディクティブ資金予測はそのマイルストン / キャッシュ・インフロー金額を転記しません。

売上債権回転日数(DSO)入金(平均DSOおよび未処理買掛金に基づく)

説明

パーティ・レベルまたはエンティティ・レベルの収益の債権平均日数を考慮してキャッシュ・インフローを推進します。この手法は、支払期間が非常に動的である場合に有用です。

売上債権回転日数(DSO)は、会社が販売に対する支払を回収するのにかかる平均日数のドライバ・メジャーです。多くの場合、DSOは月、四半期または年ごとに決定されます。プレディクティブ資金予測は、DSOドライバに基づき、キャッシュ・インフローを未処理の収益に適用することによって決定します。

この手法は、特に資金予測でさらに長い期間、対応するデータ・ソースがまだない場合に資金を予測する必要があるお客様にとって有用であることがあります。

DSOは、支払期間が非常に動的である場合、たとえば、まだ未記帳収益などの収益ライン・アイテム、間接チャネル収益キャッシュ・インフローなどの将来の予測収益に使用できます。

ドライバ

平均DSO

  • 仮定(1年間の平均)
  • 期間バケット(期間の平均)

ドライバ入力

調整済DSO日数を予測のキャッシュ・インフローを計算するためのドライバ入力として使用し、エンティティ・レベルまたはこの手法を適用できるディメンション(パーティなど)に基づいてロードまたは入力できます。DSOは、全体の仮定として、または期間ごとにロードできます。さらに、未処理の収益はドライバとして使用できます。未処理の収益は、通常、期首の売掛金 + その期間のクレジット販売です。

計算ロジック

キャッシュ・インフローは、未処理の収益(将来の収益)および平均DSOに基づいて計算されます。プレディクティブ資金予測では、該当する期間の平均DSOが考慮されるか、全体の仮定が取得されます。キャッシュ・インフローは、ドライバ入力金額に適用された平均DSOに基づいて決定され、DSOの日数に基づいて期間に転記されます。

費用支払(費用および支払期間に基づく)

説明

費用および支払期間を考慮してキャッシュ・アウトフローを推進します。このドライバ手法は、労務費支払、出張費支払、宿泊費支払などの営業キャッシュ・アウトフロー・ライン・アイテムに適用できます。このドライバ手法を使用して、費用に適用された標準の費用支払期間に基づいてキャッシュ・アウトフローを導出します。

たとえば、出張費や水道光熱費などの一部の運用費用では、キャッシュ・アウトフローを通常の支払期間に基づいて決定できます。

ドライバ

エンティティ・レベル、ライン・アイテム・レベルで指定します。

支払期間

  • パーセンテージ—各支払期間について期待されるパーセンテージ
  • 期限—支払の日、週、月

ドライバ入力

出張費、宿泊費、水道光熱費などの費用。

ドライバ入力をPlanning財務モジュール、ERPなどの様々なソースから取得するか、.csvファイルを介して購買オーダーをロードできます。

ドライバ入力がロードされると、資金マネージャはドライバ入力が反映された仮定フォームを表示できるようになり、ライン・アイテムに対する最良の判断と経験に基づいてドライバ入力を手動で調整できます。

計算ロジック

プレディクティブ資金予測は、支払期間の仮定に基づいてキャッシュ・アウトフロー金額を計算します。特定の費用に複数の支払期間が存在する場合があります。プレディクティブ資金予測は、費用額(ドライバ入力) * 各支払期間のパーセンテージ入力を考慮してキャッシュ・フロー金額を計算します。計算された金額は、支払期間仮定で定義された期限期間に従って、それぞれの日または期間に転記されます。複数の支払期間がある場合、プレディクティブ資金予測は、ドライバ仮定に従って、それぞれの支払期間および期間にアウトフローを転記します。

固定資産支払(固定資産経費および支払期間に基づく)

説明

固定資産経費および支払期間を考慮してキャッシュ・アウトフローを推進します。固定資産支払は、資産クラス別に設定できる支払期間に基づいて決定されます。

固定資産支払ドライバ手法は、資金予測の資本支払(固定資産支払)ライン・アイテムに適用できます。

この手法からのキャッシュ・アウトフローは、「営業活動からの現金」ではなく「投資活動からの現金」に書き込まれます。

このドライバ手法は、買掛管理の固定資産モジュールで記帳された固定資産購入である会社が使用でき、サプライヤ支払は資産サプライヤにより支払期間に基づいて定期的に行われます。

ドライバ

支払期間:

エンティティ・レベル、資本支払ライン・アイテム・レベルで指定します。パーティ、資産クラス、プロジェクトなどの追加のカスタム・ディメンションが有効になっている場合はそれらを考慮できます。

  • パーセンテージ—各支払期間について期待されるパーセンテージ
  • 期限—支払の日、週、月

ドライバ入力

固定資産経費。

ドライバ入力は、Planning資本モジュールやERPオーダー・モジュールなどのその他のソースから抽出したり、.csvファイルを介してロードできます。

ドライバ入力がロードされると、資金マネージャはドライバ入力が反映された仮定フォームを表示できるようになり、ライン・アイテムに対する最良の判断と経験に基づいてドライバ入力を手動で調整できます。

計算ロジック

キャッシュ・アウトフローは、支払期間パーセンテージをドライバ入力に適用し、キャッシュ・アウトフローを期限日に基づいて期間バケットに転記すると計算されます。

プレディクティブ資金予測は、固定資産経費(ドライバ入力) * 各支払期間のパーセンテージ入力を考慮してキャッシュ・アウトフロー金額を計算します。計算されたキャッシュ・アウトフロー金額は、支払期間仮定フォームで定義された期限期間に従って、それぞれの日または期間に転記されます。

期限日または期限期間が資金予測期間の範囲外の場合、プレディクティブ資金予測はそのキャッシュ・アウトフロー金額を転記しません。複数の支払期間がある場合、プレディクティブ資金予測は、ドライバ仮定に従って、それぞれの支払期間および期間にアウトフローを転記します。

定期循環払い(反復支払期間に基づく)

説明

リース支払またはレンタル支払など、定期的に支払が発生する継続的費用のキャッシュ・アウトフローを推進します。

定期循環払いドライバ手法は、リース支払、賃料支払、保険支払などの反復的な費用のライン・アイテムに適用できます。このドライバ手法は、会社が契約に従って定期的にサプライヤに支払われる反復的な費用に使用できます。

ドライバ

エンティティ・レベル、ライン・アイテム・レベルで指定します。

  • 支払基準—年次、月次、週次

  • 支払期間—開始期間で、この期間から定期循環払いが開始されます

  • 反復頻度—支払サイクルごと、3支払サイクルごとなどの反復頻度

  • 発生回数—転記される定期循環払いの数

ドライバ入力

繰返しパターンがある費用。

ドライバ入力は、Planning財務モジュールや資本モジュール、ERP費用管理、リース、GLモジュールなどのその他のソースから抽出したり、.csvファイルを介してロードできます。

ドライバ入力がロードされると、資金マネージャはドライバ入力が反映された仮定フォームを表示できるようになり、ライン・アイテムに対する最良の判断と経験に基づいてドライバ入力を手動で調整できます。

計算ロジック

キャッシュ・アウトフローは、ドライバ入力金額に適用された仮定によって定義されている繰返しスケジュールに基づいて計算され、それぞれの日または週に転記されます。

給与支払(支払基準および支払期間に基づく)

説明

給与費用、給与基準、支払のタイミング(年次、月次、週次など)、給与発生(期間の始まり、期間の終わり、隔月、特定の期限日など)に基づいて、給与支払やその他の給与関連支払などのすべての従業員関連支払のキャッシュ・アウトフローを推進します。

給与支払ドライバ手法は、定期給与ライン・アイテムや福利厚生費用ライン・アイテムおよび所得や変動支払などの関連費用、その他の定期固定費用に適用できます。

ドライバ

エンティティ・レベル、ライン・アイテム・レベルで指定します。追加のカスタム・ディメンションが有効になっている場合はそれらを考慮できます。

  • 給与基準—年次、月次

  • 給与発生—キャッシュ・フローが発生したとき(開始期間、終了期間、半月ごと、隔週)に推進します

  • 年次支払期限日—年次支払の場合の給与期限日

  • 支払期間—オプション。支払が複数支払の場合、パーセンテージと期限によって定義されます

ドライバ入力

給与または関連費用。

給与支払のデータは、Planning要員モジュール、給与またはその他のソース・システムから取得したり、.csvファイルを介してロードできます。

ドライバ入力がロードされると、資金マネージャはドライバ入力が反映された仮定フォームを表示できるようになり、ライン・アイテムに対する最良の判断と経験に基づいてドライバ入力を手動で調整できます。

計算ロジック

キャッシュ・アウトフローは、給与基準で計算され、給与発生、期限日および支払期間に基づいてそれぞれの期間に転記されます。

ドライバ入力は仮定として指定でき、その場合はこれが期間数で除算され、該当する期間に転記されます。ドライバ入力を期間バケットにロードすることもでき、その場合は各期間の金額が考慮されます。

給与基準および支払期限日によって、給与および所得費用のキャッシュ・アウトフロー転記日または転記期間が決まります。給与基準が月次の場合は、プレディクティブ資金予測によって年給が12で除算され、特定の月の最終日に転記されます。

週次モデルでは、プレディクティブ資金予測によって、給与および所得金額が対応する週の最終日に転記されます。支払期間が給与および所得ライン・アイテムに対して定義されている場合は、プレディクティブ資金予測によって、キャッシュ・アウトフローがパーセンテージ入力と各支払期間の期限に基づいて計算されます。

年次報酬である変動報酬などの年間費用が発生する可能性があります。その場合は、プレディクティブ資金予測によって、定義済の期限日またはその日付が属する期間に基づいて金額全体が対応する日付に転記されます。年度の半ばに給与仮定が変更された場合は、プレディクティブ資金予測によって、ローリング予測のオープン期間(現在の期間以降の期間)のみに対する再予測が行われます。

プロジェクト支払(プロジェクト費用、マイルストンおよび支払期間に基づく)

説明

プロジェクト費用および支払期間からのキャッシュ・アウトフローを推進します。材料、労務、その他のプロジェクト関連コストのプロジェクト費用キャッシュ・アウトフローは、マイルストンおよび支払期間に基づいてモデル化できます。

材料、労務、その他のプロジェクト関連コストのプロジェクト費用キャッシュ・アウトフロー。

ドライバ

エンティティ・レベル、プロジェクト・レベル、ライン・アイテム・レベルで指定します。

  • マイルストン—パーセンテージ、期限日

  • 支払期間—パーセンテージ、期限

ドライバ入力

プロジェクト別のプロジェクト費用。

プロジェクト支払のデータは、Planningプロジェクト・モジュールまたはERPプロジェクト・モジュールなどのその他のソースから取得したり、.csvファイルを介してロードできます。

ドライバ入力がロードされると、資金マネージャはドライバ入力が反映された仮定フォームを表示できるようになり、ライン・アイテムに対する最良の判断と経験に基づいてドライバ入力を手動で調整できます。

計算ロジック

キャッシュ・フローは、支払期間をプロジェクトのマイルストン金額に適用することで計算されます。マイルストン金額は、各プロジェクトのマイルストン・パーセンテージで導出されます。ドライバはプロジェクトによって取得され、キャッシュ・フローはプロジェクトに対して計算されます。

プレディクティブ資金予測は、プロジェクト・マイルストン金額をプロジェクト費用 * 作業の完了に基づくマイルストン・パーセンテージに基づいて計算し、結果をそれぞれのマイルストンの日または期間に移入します。プレディクティブ資金予測は、マイルストン金額に基づいて、支払期間ロジックを各マイルストン金額に適用してキャッシュ・アウトフロー金額を計算し、資金予測のそれぞれの日または期間に移入します。

プロジェクトに複数の支払期間が存在する場合があります。プレディクティブ資金予測は、マイルストン当たりのプロジェクト金額 * 各支払期間のパーセンテージ入力を考慮してキャッシュ・アウトフロー金額を計算します。計算されたキャッシュ・アウトフロー金額は、仮定で定義された期限期間ドライバに従って、それぞれの期間に転記されます。

直接納税(税金分割納付および税額に基づく)

説明

税負債、分割納付パーセンテージおよび期限日に基づいて直接納税のキャッシュ・アウトフローを推進します。政府機関または規制機関などへの直接納税に使用します。

直接納税ドライバ手法は、資金予測の年次直接税ライン・アイテムに適用できます。このドライバ手法は、現地法または法令遵守に基づき、定期的に期限日までに所得税、財産税、資産税などの直接税を支払う必要がある会社が使用できます。

地方自治体の制定法および税コンプライアンス規制に従った期限日に基づく規制機関や政府機関への直接納税。

ドライバ

エンティティ・レベル、年次直接税ライン・アイテム・レベルで指定します。

各会計年度の税金分割納付「パーセンテージ」および「期限日」

ドライバ入力

税負債値。

1年に複数の税金分割納付がある場合は、各税金分割納付に対してパーセンテージおよび期限日ドライバ入力が使用可能である必要があります。

ドライバ入力は、税金レポート、ERP GLから抽出したり、.csvファイルを介してロードできます。

ドライバ入力がロードされると、資金マネージャはドライバ入力が反映された仮定フォームを表示できるようになり、ライン・アイテムに対する最良の判断と経験に基づいてドライバ入力を手動で調整できます。

計算ロジック

キャッシュ・アウトフローは、年間の税負債および分割納付パーセンテージと期限日に基づいて計算されます。年税額は累積的で、年税額に対する変更は将来の分割納付に転記される増加 / 減少金額を考慮して調整されます

YTD年次直接税負債は、すべての期間にロードされます。プレディクティブ資金予測は、税金分割納付を次のルールに基づいて計算します:

  • 税金は、最初の分割納付の期限日仮定に従い、パーセンテージ入力に基づいて計算されます。

  • 2回目の分割納付は、最後の税負債に適用されます。ただし、税負債に変更がある場合、プレディクティブ資金予測は、分割納付パーセンテージを合計してこれまでの税負債全体を計算し、納付済税額を減算してから残りの税額を転記します。

  • 同じアプローチが残りのすべての税金分割納付に適用されます。

間接納税(税基準、期限日および支払期間に基づく)

説明

税負債および支払期間に基づいて間接納税のキャッシュ・アウトフローを推進します。

間接納税ドライバ手法は、政府制定法および間接税コンプライアンス規制に従った期限日に基づいてキャッシュ・アウトフローが発生するすべての間接納税に対してお客様が使用できます。

間接納税ドライバ手法は、間接納税ライン・アイテムに適用できます。

規制機関に支払うGST、売上税、その他の年次間接税などの間接納税。このドライバ手法は、法令遵守に基づき、定期的に期限日までに売上税、物品税、付加価値税などの間接税を支払う必要がある会社が使用できます。

ドライバ

  • 税基準—年次、月次

  • 間接税期限日—主に年次納税用

  • 支払期間—パーセンテージおよび期限

ドライバ入力

間接税負債値。

間接税負債値は、Planning財務モジュール、ERPシステムからロードしたり、.csvファイルを介してロードできます。

1年に複数の税金分割納付がある場合は、各税金分割納付に対してパーセンテージおよび期限日ドライバ入力が使用可能である必要があります。

ドライバ入力がロードされると、資金マネージャはドライバ入力が反映された仮定フォームを表示できるようになり、ライン・アイテムに対する最良の判断と経験に基づいてドライバ入力を手動で調整できます。

計算ロジック

キャッシュ・アウトフローは、間接税負債、税基準、支払発生(同じ期間または次の期間に支払う)および税負債値に基づく支払期間に基づいて計算されます。通常、ドライバ入力はそれぞれの期間に記録(取得)され、これに基づいてキャッシュ・フローが計算されます。

間接税は次のように計算されます。

  • 税基準が年次で支払発生が同じ期間の場合、年税額は期限日に転記されます。

  • 税基準が年次で支払発生が次の期間の場合、年税額は期限日の翌日に転記されます。

  • 税基準が年次で支払発生が同じ期間、かつ支払期間が定義されている場合、年税額は期限日に転記され、支払期間は期限日から適用されます。

  • 税基準が年次で支払発生が次の期間、かつ支払期間が定義されている場合、年税額は期限日の翌日に転記され、支払期間は期限日の翌日から適用されます。

  • 税基準が月次で支払発生が同じ期間、かつ金額が特定の日にロードされた場合、支払期間はロードされた日から適用されます。

  • 税基準が月次で支払発生が次の期間、かつ金額が特定の日にロードされた場合、支払期間はロードされた日の翌日から適用されます。

DPO支払(平均DPOおよび買掛金に基づく)

説明

一般的にサプライヤ別またはエンティティ・レベルの費用の債権平均日数を考慮してキャッシュ・アウトフローを推進します。この手法は、支払期間が非常に動的である場合に有用です。

仕入債務回転日数(DPO)は、会社が取引の債権者(サプライヤ、ベンダー、金融機関)に対して請求および請求書の支払を行うのにかかる平均時間(日数)を示す財務比率です。比率は四半期または年ごとに計算され、会社のキャッシュ・アウトフローがどの程度適切に管理されているかを示します。計算されたDPO日数ドライバに基づき、プレディクティブ資金予測は、周期的に対応する日または期間に費用額を転記します。

DPOドライバ入力は調整でき、その調整されたDPO日数および未処理経費に基づいて、プレディクティブ資金予測により、キャッシュ・アウトフローが計算され、金額が対応する日または期間に転記されます。

この手法は、支払期間が非常に動的な場合に、スマート・ドライバ・ロジックを適用できない資金予測のライン・アイテム(消耗品など)に使用できます。請求書で取得できない将来の期間にもこの手法を使用できます。

ドライバ

平均DPO

  • 仮定—1年間の平均
  • 期間バケット—期間の平均

ドライバ入力

費用またはライン・アイテム。計算されたDPO日数。

計算されたDPO日数を開始ポイントとしてERPからロードできます。資金マネージャは、計算されたDPO日数を経験に基づいて調整できます。調整されたDPO日数は、予測のキャッシュ・アウトフローを計算するためにドライバ入力として使用されます。

計算ロジック

キャッシュ・フローは、該当期間の平均DPOを期間費用に適用して、または期間別のDPOが存在しない場合は、年間の平均DPOを適用して計算されます。

キャッシュ・アウトフローは、未処理経費および平均DPOに基づいて計算されます。プレディクティブ資金予測では、該当する期間の平均DPOが考慮されるか、全体の仮定が使用されます。キャッシュ・アウトフローは、ドライバ入力金額に適用された平均DPOに基づいて決定され、DSOの日数に基づいて期間に転記されます。