感応度分析を使用して、選択した勘定科目を操作し、キー変数への影響を評価します。たとえば、製造費用の増加とのバランスを保つためには製品売上高をどのくらい増加させる必要があるのかを確認できます。
感応度分析を使用すると、財務モデルの価値ドライバを分離できます。価値ドライバは、操作することにより値に影響を与えるキー変数です。企業に影響を与える勘定科目がどれであるかを理解すると、情報に基づく意思決定に役立ちます。
次の3種類の感応度モデルがあります。
フル戦略モデリング・モデル
株主価値モデル
経済的利益モデル
感応度分析へのアクセス
感応度分析を使用するには:
Microsoft Excelの「戦略モデリング」リボンにアクセスします。
「戦略モデリング」リボンで、「感応度分析」をクリックします。
フル・モデル・オプションを設定します。
グローバル感応度分析オプションの設定を参照してください
株式価値オプションを設定します。
株主価値オプションの設定を参照してください
経済的利益オプションを設定します。
経済的利益オプションの設定を参照してください
マトリックスで結果をテストします。
感応度分析結果の表示を参照してください
「OK」をクリックします。
グローバル感応度分析オプションの設定
感応度分析の「フル・モデル」タブを使用してモデル全体を分析します。フル・モデルが使用されるため、計算時間が最も長くかかります。
感応度分析のフル・モデル・オプションを設定するには:
「感応度分析」にアクセスします。
感応度分析へのアクセスを参照してください。
「感応度分析」で、「フル・モデル」タブを選択します。
「感応度」で、分析する勘定科目を選択します。
注:
スカラー入力または履歴平均の予測方法を使用する勘定科目は、表示されません。他の勘定科目の変更に影響されるフリーフォーム式を使用する勘定科目が含まれています。
「期間」で期間を選択します。
「表示」で、値の表示方法を定義します。
「相関関係 - 上」で、変更した最初の勘定科目変数についての情報を入力します。この情報は、マトリックスに表示されます。
「勘定科目」で、感応度が実行されるマトリックスの上位の変数を選択します。
リストには、モデルのすべての勘定科目と、次の勘定科目が含まれます。
フリーフォーム式が含まれない入力勘定科目
@input
を使用したフリーフォーム式を含む入力勘定科目
サブ勘定科目の合計として計算されたメイン勘定科目
小計サブ勘定科目
サブ勘定科目と小計サブ勘定科目から計算された勘定科目については、増分比率がサブ勘定科目の出力値に適用されます。これらの勘定科目を使用して、「変更方法」フィールドで「次を乗算」を選択する必要があります。
当期純利益など、算出勘定科目は含まれません。
「変更方法」で、感応度変数を変更する方法を選択します。
加算: 相対変数の入力値に変更値を追加します。変更値は、相対変数の入力のタイプとスケールに基づきます。例:
売掛金の増分が3で、年間算の売上高の日数を予測する場合、売掛金の入力値が3日増加します。
売上高の増分が2
で、成長率として予測する場合、売上高の入力値が2
%加算されます。
固定資本投資の増分が5
で、百万単位の実績値として予測する場合、固定資本投資の入力値が5
百万ドル増加します。
次を乗算: 関連勘定科目の入力値をパーセントで乗算します。たとえば、売上高の増分が2
で、10%
の成長率として予測する場合、10%
の入力値に2%
が乗算され、結果は10.2%
となります。
「相関関係 - 左」で、別の感応度変数を追加します。
「勘定科目」で、勘定科目を選択し、2番目の変数を使用して感応度を実行します。
注:
デフォルトの勘定科目は、別の設定を保存している場合を除いて、「期末為替レート」になります。
「変更方法」で、感応度変数を変更する方法を選択します。
加算: 相対変数の入力値に変更値を追加します。変更値は、相対変数の入力のタイプとスケールに基づきます。例:
売掛金の増分が3で、年間算の売上高の日数を予測する場合、売掛金の入力値が3日増加します。
売上高の増分が2
で、成長率として予測する場合、売上高の入力値が2
%加算されます。
固定資本投資の増分が5
で、百万単位の実績値として予測する場合、固定資本投資の入力値が5
百万ドル増加します。
次を乗算: 関連勘定科目の入力値をパーセントで乗算します。たとえば、売上高の増分が2
で、10%
の成長率として予測する場合、10%
の入力値に2%
が乗算され、結果は10.2%
となります。
「更新」をクリックして、グリッドでのパーセント計算を表示します。
グリッド内のデータをコピーするには、「コピー」をクリックします。これにより、グリッドからデータをコピーして貼り付けることができます。
株主価値オプションの設定
「株主価値」タブを使用して、株主価値モデルの限定された価値ドライバ変数により感応度分析を実行します。このグループはサブセットであるため、計算が迅速に行われますが、フル・モデルの場合と異なる結果になることがあります。
感応度分析の株主価値オプションを設定するには:
「感応度分析」にアクセスします。
感応度分析へのアクセスを参照してください。
「感応度分析」で、「株主価値」タブを選択します。
「感応度」で、分析する勘定科目を選択します。
「表示」で表示オプションを選択します。
「相関関係 - 上」で、次のステップを実行します。
「値のドライバ」で、増分のタイプと金額のみでなく、感応度が実行されるマトリックスで上位の変数を選択します。デフォルトは「販売成長率」です。
「変更%」で、関連勘定科目に乗算または加算する比率を入力します。
負の値は入力できません。例:
売上高成長率に2%を入力し、「変更%」フィールドで「乗算」を選択した場合、戦略モデリングでは、結果を-2%にするには、売上高成長率を98%で乗算し、また、結果を+2%にするには、売上高成長率を102%で乗算します。10%の場合は、成長率は9.8%または10.2%になります。
売上高成長率に2%を入力し、「変更%」フィールドで「加算」を選択した場合に、戦略モデリングでは、売上高成長率に2%を加算または減算して結果を取得します。10%の成長率であれば、8%または12%になります。
「相関関係 - 左」で、次のステップを実行します。
「値のドライバ」で、感応度が実行されるマトリックスの左側の変数を選択します。変数は、「相対(上)」テキスト・ボックスと同じです。デフォルト: 「利益マージン」。
「変更%」 に、左の変数の増分比率を入力します。上位変数フィールドの「変更%」のルールが適用されます。
「変更方法」で、変数をパーセントで「加算」するか、または「乗算」するかを選択します。
「更新」をクリックして、グリッドでのパーセント計算を表示します。
グリッド内のデータをコピーするには、「コピー」をクリックします。これにより、グリッドからデータをコピーして貼り付けることができます。
経済的利益オプションの設定
感応度分析の「経済的利益」タブを使用して、フル・モデルの価値ドライバ変数のサブセットにより感応度を分析します。このグループはサブセットであるため、計算が迅速に行われますが、フル・モデルの場合と異なる結果になることがあります。
株主価値オプションを設定するには:
「感応度分析」にアクセスします。
感応度分析へのアクセスを参照してください。
「感応度分析」で、「経済的利益」タブを選択します。
「感応度」で、感応度分析を実行する勘定科目の変数を選択します。
「表示」で、結果を表示するオプションを選択します。
「相関関係 - 上」で、次のステップを実行します。
「変更%」で、関連勘定科目に乗算または加算する比率を入力します。負の値は入力できません。
「相関関係 - 左」で、次のステップを実行します。
「変更%」に、左の変数の増分比率を入力します。上位変数フィールドの「変更%」のルールが適用されます。
「変更方法」で、変数をパーセントで「加算」するか、または「乗算」するかを選択します。
「更新」をクリックして、グリッドでのパーセント計算を表示します。
グリッド内のデータをコピーするには、「コピー」をクリックします。これにより、グリッドからデータをコピーして貼り付けることができます。
「OK」をクリックします。
感応度分析結果の表示
感応度分析の結果を表示するには:
「感応度分析」にアクセスします。
感応度分析へのアクセスを参照してください。
「フル・モデル」タブ、「株主価値」タブ、または「経済的利益」タブを選択します。
「更新」をクリックします。
マトリックスで結果を確認します。
値を入力してから「更新」をクリックすると、戦略モデリングでは、「感応度分析」のマトリックスが更新され、選択した勘定科目の感応度に対する2つの変数の影響が表示されます。このマトリックスを印刷したり、値をコピーして貼り付けたりできます。
感応度分析での1つの変数の使用
1つの変数について感応度を分析するには、上位の変数の情報を入力します。また、左の変数の変更比率にゼロを入力します。計算結果は1行のみ(数値行の中央、横)表示されます。