18 EPM統合エージェント

EPM統合エージェントを使用して、オンプレミス・データ・ソースからデータおよびメタデータを抽出し、そのデータをOracle Enterprise Performance Management Cloudに直接ロードできます。EPM統合エージェントでは、オンプレミス・リレーショナル・データベースに対して問合せを実行し、データまたはメタデータをEPM Cloudにロードします。EPM統合エージェントは統合のデータ・ソースとして定義されます。EPM統合エージェントは、スクリプトを使用して拡張することもでき、サード・パーティのREST API、リレーショナル以外のソース、またはJython、GroovyやJavaを使用してアクセス可能なシステムを含む、その他のデータ・ソースにアクセスできます。

イメージはエージェントを使用してソースとターゲットを統合する方法を示します。

EPM統合エージェントは、同期および非同期の2つのモードでデプロイできます。モードにより、オンプレミス・データとEPM Cloud間の通信を開く方法が決まります。統合が同期モードで実行されると、EPM Cloudでは、クラスタ割当てに基づいてEPM Cloudから適切なエージェントへの直接呼出しが開始されます。統合が非同期モードで実行されると、EPM Cloudでは、実行する統合ジョブをキューに入れます。エージェントは、待機中のジョブを周期的にポーリングして実行します。

クラスタ割当てを定義することにより、統合ジョブを複数のクラスタに割り当てることができます。クラスタを使用すると、統合ジョブの分散を管理できます。統合ジョブが開始されると、システムでは、ジョブが割り当てられた場所をチェックし、クラスタを判別して、ジョブをそのクラスタに割り当てます。ジョブを実行する優先順位は、クラスタによって決まります。

この章は、2つの項に分かれています。EPM統合エージェントのインストールと構成の項では、企業でEPM統合エージェントを構成してデプロイするのに必要なステップを説明します。EPM統合エージェントを使用したEPM Cloudとオンプレミス間の接続の項では、EPM統合エージェントをオンプレミス・データ・アダプタとともに使用して、オンプレミス・データ・ソースに接続してデータを取得する方法を説明します。また、同期および非同期モードでクラスタおよび割当てを使用して、統合ジョブを分散する方法も説明します。

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EPM統合エージェントを使用してソース・データを統合する方法の学習 ビデオ・アイコン EPM統合エージェントを使用したソース・システム・データの活用
EPM統合エージェントを使用してデータを管理する方法の学習 ビデオ・アイコンEPM統合エージェントを使用したデータの管理