Account Reconciliationに統合を実装するプロセスでは、まず、データ統合のインポートおよび検証ステップをテストします。結果に問題がなければ、Account Reconciliation内で「データ・ロード」オプションから残高をロードするための実際の統合を起動します。標準のOracle Enterprise Performance Management Cloudプロセスに従って、トランザクション照合または照合コンプライアンス・トランザクションがデータ統合からプッシュされます。
ロケーション・セキュリティは、Account Reconciliationユーザー・インタフェースでは使用できません。ロケーション・セキュリティは、データ統合ユーザー・インタフェースでのみ使用できます。
データ統合のアプリケーション・ページの「POVのロック」/「POVのロック解除」は、管理者のみが使用できます。データ管理ユーザー・インタフェースでは、POVページから非管理者として個別のロケーションをロックできます。
Account Reconciliationに移行するオンプレミスのAccounts Reconciliation Managerのお客様は、データ統合の次の点に注意してください:
Account ReconciliationをEPM Cloudアプリケーション以外のソースとして使用することは、現在Account Reconciliationではサポートされていません。
Account Reconciliationからデータ統合のドリルスルー・ランディング・ページへのドリルスルーはサポートされています。Account Reconciliationでは、ハイブリッド統合機能を使用してデータを先にデータ統合にインポートすると、オンプレミスのFinancial Data Quality Management, Enterprise Editionのデータ・ソースにもドリル・スルーできます。ランディング・ページにドリルスルーするには、「ターゲット・アプリケーション」ページの「ターゲット・ディメンション・クラス」でAccount Reconciliationプロフィル・セグメントを参照ディメンションにマップする必要があります。
Oracle NetSuiteからのデータの統合は、Account Reconciliationでサポートされています。
Oracle Financials Cloudからのデータの統合は、Account Reconciliationでサポートされています。
Account Reconciliation残高に「データ・ロード・マッピング」オプションで「ソース・タイプ」ディメンションをマッピングする場合、「ターゲット値」をソース・システムまたはサブシステム(補助元帳)として使用します。これらのオプションは、データのソースを定義する分類です。たとえば、ソース・システムを選択した場合、このオプションは必ずしもソース・データが同じソース・システムからのデータであるわけではなく、データのソースが売掛金(AR)や買掛金(AP)などの補助元帳ではないことを示しています。
マッピング目的で追加する参照ディメンションの分類は「参照」である必要があります。「汎用」分類のディメンションは追加しないでください。
Account Reconciliation内の照合勘定科目IDにマップする際には、空白のターゲット・セグメントに関する考慮事項があります。ターゲット照合で2つの移入済セグメント間に空白のセグメントがある場合、Account Reconciliationによって、照合勘定科目IDの中にある空白およびnullのセグメント値はそれぞれ3つの空白文字として処理されます。また、Account Reconciliationによって、最後の移入済セグメントに続くNULLセグメントが切り捨てられます。
たとえば、グループ化照合で照合IDが"001-null-null-1925 XXX"の場合(照合/プロファイルを表示すると、Account Reconciliation内の"null"は存在しません(文字の無効化)。)Account Reconciliationの設計では、移入済セグメントの間の空白およびnullのセグメントごとに、データベース層の"null"が3つの空白文字に置き換えられます。データ管理内のターゲット・マップ済プロファイルでは、Account Reconciliationに合せるために、"ACCOUNT ID 001- - -1925 XXX"となる必要があります。
銀行取引明細書ファイル(BAI (Bank Administration Institute)ファイル・フォーマットまたはSWIFT MT940ファイル・フォーマットを使用)をAccount Reconciliationのトランザクション照合モジュールにロードする必要があるAccount Reconciliationのお客様は、データ統合を統合メカニズムとして使用できます。データ統合では、ロード用に事前作成のアダプタがサポートされます:
注:
また、データ統合でサポートされる他のファイル・フォーマットもトランザクション照合モジュールへのインポート、マップおよびロードに使用できます。統合メカニズムとしてデータ統合を使用すると、Account Reconciliationのお客様は照合コンプライアンス・トランザクションを照合にロードできます。次のものを含むトランザクションをOracle ERP CloudからEPM Cloudに直接取り込むことができます:
残高の説明
ソース・システムの調整
サブシステムの調整
差異の説明
「トランザクション照合」では、調整またはトランザクションを、二面性を持つ仕訳としてエクスポートし、その後、ERPシステムにインポートできます。データ管理はエクスポートした仕訳をロードするためのメカニズムとして使用されます。
Account Reconciliationのお客様は、トランザクションごとに最大64個のフィールドを使用して、データ統合を使用してトランザクション照合にデータをロードできます。
Account Reconciliationユーザーが使用できるその他の機能については、このガイドの目次を参照してください。
データ管理を使用してファイルからAccount Reconciliationの一般会計残高および補助元帳残高をロードする方法は、概要: Account Reconciliationのデータ管理を使用したGL残高および補助元帳残高のファイルからのロードを参照してください。