Oracle Enterprise Performance Management Cloudアプリケーションでは、アプリケーションの要件(異なるレベルの期間など)に応じて異なるカレンダ(月、週または日など)を使用することもできます。データ統合ではERPソース・システムのデータがターゲットのEPM Cloudアプリケーションへ抽出されるため、ソース・システムの期間とターゲットであるEPM Cloudアプリケーションの期間の間の期間マッピングを定義することにより、マッピング関係を確立します。
データ統合は、2つのタイプの期間処理をサポートします:
デフォルトの期間処理
明示期間処理
ソース・アプリケーションとターゲット・アプリケーションで一貫した期間定義および期間命名を使用する場合は、デフォルトの期間処理を使用します。つまり、統合では、データ統合で定義されている期間キーおよび前期間キーを使用して、統合の実行時、各データ統合期間にマップされたソース一般会計期間を判断します。たとえば、両方のシステムで月次カレンダ使用され、Jan-20のような期間の名前が両方のシステムで一致する場合、統合ではデフォルトの期間マッピング・タイプを使用します。追加のマッピングは必要ありません。
ソース・アプリケーションとターゲット・アプリケーションで期間定義または期間命名規則が異なる場合は、明示期間処理を使用します。明示期間マッピングにより、期間が開始日および終了日で定義されていない追加のOracle General Ledgerデータ・ソースをサポートすることもできます。明示マッピングは、ソース・システム・オプションのカレンダ期間を使用して設定されます。「カレンダ」ドロップダウンから、統合に使用する実際のカレンダを選択します。
この場合、アプリケーション期間とソース期間のマッピングを定義する必要があります。
次の3つの方法で期間マッピングを定義できます:
グローバル・マッピング - 様々なタイプのソース・カレンダのある複数のソース・システムからデータを取得するターゲット・アプリケーションが多くない場合は、グローバル・マッピングを定義します。グローバル・マッピングを使用すると、個々のマッピングにおいて、様々な期間を使用できます。最初のステップとして、グローバル・マッピングを定義します。
アプリケーション・マッピング - 複雑な期間のタイプがある様々なソース・システムからデータを取得しているターゲット・アプリケーションが多数存在する場合は、グローバル・マッピングの他にアプリケーション・マッピングを作成できます。アプリケーション・マッピングを定義すると、ターゲット期間の月を必要に応じて変更できます
ソース・マッピング - ファイルおよびアダプタに基づく統合のソース期間マッピングを指定します。
グローバル・マッピング - サンプル月期間マッピング
次の表に、ソースの1か月ごとのカレンダと、ターゲット・アプリケーションの月ごとの期間とのマッピングを示します。
注:
グローバル・マッピングは、最も小さな粒度で定義する必要があります。たとえば、1か月ごとのカレンダと1週間ごとのカレンダがある場合は、最も小さい粒度レベルでグローバル・マッピングを定義します。この場合、期間キーは週レベルとなり、週を月にマッピングすることになります。粒度レベルがより大きな期間に対してはアプリケーション・マッピングを作成できます。
表7-1 サンプル月期間マッピング
期間キー | 前期間キー | 期間名 | ターゲット期間の月 | ターゲット期間の四半期 | ターゲット期間の年 | ターゲット期間の日 | ターゲット年度 |
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Jan 1 2021 | Dec 1 2020 | 2021年1月1日 | 1月 | Q1 | FY21 | ||
Feb 1 2021 | Jan 1 2021 | 2021年2月1日 | 2月 | Q1 | FY21 | ||
Mar 1 2021 | Feb 1 2021 | 2021年3月1日 | 3月 | Q1 | FY21 | ||
April 1 2021 | March 1 2021 | 2021年4月1日 | 4月 | Q2 | FY21 | ||
May 1 2021 | April 1 2021 | 2021年5月1日 | 5月 | Q2 | FY21 |
グローバル・マッピング - サンプル週期間マッピング
次の表に、Enterprise Resource Planning (ERP)ソース・システムの週次カレンダがEPM Cloudアプリケーションの月次の期間にマッピングされる方法を示します。
表7-2 サンプル週期間マッピング
期間キー | 前期間キー | 期間名 | ターゲット期間の月 | ターゲット期間の四半期 | ターゲット期間の年 | ターゲット期間の日 | ターゲット年度 |
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Jan 26 2020 | Jan 19 2020 | 2021年1月26日 | 1月 | Q1 | FY20 | ||
Feb 2 2020 | Jan 26 2020 | 2021年2月2日 | 2月 | Q1 | FY20 | ||
Feb 9 2020 | Feb 2 2020 | 2021年2月9日 | 2月 | Q1 | FY20 | ||
Feb 16 2020 | Feb 9 2020 | 2021年2月16日 | 2月 | Q1 | FY20 |
アプリケーション・マッピング - 1か月ごとのカレンダ・ソースをソースとするターゲット・アプリケーションの例
次の表に、1か月ごとのカレンダをソースとするターゲット・アプリケーションの例を示します。このマッピングは、「アプリケーション・マッピング」タブで実行します。
表7-3 アプリケーション・マッピングの例 - 1か月ごとのカレンダ・ソースを使用したターゲット・アプリケーション#1
期間キー | ターゲット期間の月 | ターゲット期間の四半期 | ターゲット期間の年 | ターゲット期間の日 | ターゲット年度 |
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Jan 1 2020 | 1月 | Q1 | FY20 | ||
Feb 1 2020 | 2月 | Q1 | FY20 | ||
Mar 1 2020 | 3月 | Q1 | FY20 |
アプリケーション・マッピング - 1週間ごとのカレンダ・ソースをソースとするターゲット・アプリケーション#2の例
次の表に、1週間ごとのカレンダから導出されるターゲット・アプリケーションの例を示します。このマッピングは、「アプリケーション・マッピング」タブで実行します。
表7-4 アプリケーション・マッピングの例 - 1週間ごとのカレンダ・ソースを使用したターゲット・アプリケーション#2
期間キー | ターゲット期間の月 | ターゲット期間の四半期 | ターゲット期間の年 | ターゲット期間の日 | ターゲット年度 |
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Jan 26 2020 | 1月 | Q1 | FY20 | ||
Feb 2 2020 | 2月 | Q1 | FY20 | ||
Feb 9 2020 | 2月 | Q1 | FY20 | ||
Feb 16 2020 | 2月 | Q1 | FY20 |