Planningジョブでの「EPMプラットフォーム・ジョブ」ジョブ・タイプの使用

「EPMプラットフォーム・ジョブ」ジョブ・タイプを使用して、ジョブ名、ジョブ・タイプおよびパラメータを指定することによってPlanningジョブを実行します。ジョブの中には、ジョブ定義内に保存された一部またはすべての必須パラメータを使用して、対応するPlanningアプリケーションで定義する必要があるものがあります。これらのジョブ・タイプについては、パラメータをジョブ定義内で指定することも、実行時に上書きすることもできます。残りのジョブは、保存されたジョブ定義を使用せずに実行時にトリガーできます。

Planningジョブについてサポートされている「EPMプラットフォーム・ジョブ」ジョブ・タイプには、次のものが含まれます:

  • 管理モード

  • 自動予測

  • キューブのクリア

  • キューブの圧縮

  • キューブのリフレッシュ

  • バースト定義の実行

  • 監査のエクスポート

  • 連結仕訳のエクスポート

  • データのエクスポート

  • ジョブ・コンソールのエクスポート

  • メタデータのエクスポート

  • セキュリティのエクスポート

  • 連結仕訳のインポート

  • データのインポート

  • 為替レートのインポート

  • メタデータのインポート

  • セキュリティのインポート

  • データ・スライスのマージ

  • 集約の最適化

  • プラン・タイプ・マップ

  • キューブの再構築

  • ルール

  • ルール・セット

Note:

Planningでジョブを定義する方法を理解するには、Planningの管理ジョブの管理を参照してください。

ジョブ・タイプのパラメータが「ラベル」と「値」のペア(キー値のペア)として追加されます(「ラベル」は属性の名前であり、「値」は、この属性に割り当てられた値です)。

次に示すジョブ・タイプ・パラメータの名前とパラメータは、対応するREST APIでサポートされているものと一致している必要があります(Enterprise Performance Management CloudのREST APIジョブの実行を参照してください)。

Table 12-7 Planningの「EPMプラットフォーム・ジョブ」ジョブ・タイプのパラメータ

Planningの「EPMプラットフォーム・ジョブ」ジョブ・タイプのパラメータ 説明
ジョブ・タイプ

「ジョブ・タイプ」ドロップダウンから、EPMプラットフォーム・ジョブで実行するジョブ・タイプの値または変数を選択します。

「ラベル」/「値」フィールドで個々のラベルおよび値パラメータを指定することによって、ジョブ・タイプを絞り込むことができます。

ジョブ名

このジョブの実行で使用するジョブ名を指定します。

ラベル/値

ジョブ・タイプのパラメータが「ラベル」と「値」のペア(キー値のペア)として追加されます(「ラベル」は属性の名前であり、「値」は、この属性に割り当てられた値です)。

新しい「ラベル」/「値」のペアを追加するには、イメージはラベルの追加アイコンを示します。をクリックします。

「ラベル」/「値」のペアを削除するには、イメージはラベルの削除アイコンを示します。をクリックします。

管理モード

Planning アプリケーションに対するログイン・レベルを変更します。ログイン・レベルを「管理者」に設定した場合、すべての対話型ユーザーとプランナがジョブの完了時にアプリケーションからログオフされます。管理モードの詳細は、ジョブのスケジュールを参照してください。

渡すことができるジョブ・タイプ・パラメータと値の詳細は、Enterprise Performance Management CloudのREST API管理モードを参照してください。

自動予測

「自動予測」ジョブを使用して予測をスケジュールします。自動予測を使用すると、管理者は、履歴データに基づいて将来のパフォーマンスを予測するための予測を定義し、その予測定義を実行するためのジョブをスケジュールして、予測プロセスを自動化できます。

自動予測の詳細は、Planningの管理自動的に実行する予測の設定を参照してください。

渡すことができるジョブ・タイプ・パラメータと値の詳細は、Enterprise Performance Management CloudのREST API自動予測を参照してください。

キューブのクリア

「キューブのクリア」ジョブ・タイプを使用して、入力キューブおよびレポート・キューブ内の特定のデータをクリアします。

メンバー選択を使用してデータをクリアしたり、メンバー選択を使用して有効なMDX問合せをクリアすることができ、オプションで、関連するサポート詳細、コメントおよび添付をクリアすることもできます。データの物理的クリアを行うか、論理的クリアを行うかを選択することもできます。

渡すことができるジョブ・タイプ・パラメータと値の詳細は、「キューブのクリア」ジョブ・タイプの使用を参照してください。

キューブの圧縮

ASOキューブのアウトライン・ファイルを圧縮します。圧縮は、アウトライン・ファイルを最適なサイズに保つのに役立ちます。アウトラインを圧縮しても、データはクリアされません。

渡すことができるジョブ・タイプ・パラメータと値の詳細は、Enterprise Performance Management CloudのREST APIキューブの圧縮を参照してください。

キューブのリフレッシュ

Planningアプリケーション・キューブをリフレッシュします。通常、アプリケーションにメタデータをインポートした後にキューブをリフレッシュします。

渡すことができるジョブ・タイプ・パラメータと値の詳細は、Enterprise Performance Management CloudのREST APIキューブのリフレッシュを参照してください。

バースト定義の実行

単一ディメンションの複数のメンバーに対して単一のレポートまたはブックのバーストを実行し、各メンバーのPDFまたはExcel出力を公開します。

Note:

burstingDefinitionNameパラメータで指定したフォルダにバースト定義が存在する必要があります。

渡すことができるジョブ・タイプ・パラメータと値の詳細は、Enterprise Performance Management CloudのREST APIキューブのリフレッシュを参照してください。

監査のエクスポート

監査レコードをカンマ区切り値(CSV)ファイルにエクスポートします。出力CSVファイルの最初の文字として、バイト順マーク(BOM)文字\ufeffが含められます。APIによって、BOM文字の後に、暗号化されたアプリケーション識別子が書き込まれます。このアプリケーション識別子は、二重引用符の間に書き込まれます。CSVファイルのヘッダーは、アプリケーション識別子の後に続きます。詳細は、タスクおよびデータの監査を参照してください。

オプションのexcludeApplicationIdパラメータを使用して、アプリケーション識別子をエクスポート・ファイルに書き込まないようにすることができます。アプリケーション識別子なしでエクスポートされた監査レポートをアプリケーションにインポートして戻すことはできません。

生成されたCSVファイルは圧縮され、出力はZIPファイルになります。

渡すことができるジョブ・タイプ・パラメータと値の詳細は、Enterprise Performance Management CloudのREST API監査のエクスポートを参照してください。

連結仕訳のエクスポート

ジョブ名を使用して、連結仕訳のエクスポート・ジョブを実行します。このジョブを実行する前に、Financial Consolidation and Closeで連結仕訳のエクスポート・ジョブを作成する必要があります。

渡すことができるジョブ・タイプ・パラメータと値の詳細は、Enterprise Performance Management CloudのREST API連結仕訳のエクスポートを参照してください。

データのエクスポート

export dataタイプのPlanningジョブで指定されたデータのエクスポート設定(ファイル名を含む)を使用して、アプリケーション・データをファイルにエクスポートします。エクスポートされたデータが含まれるファイルは、Planningリポジトリに格納されます。

REST APIを使用してこのジョブを実行するときには、ジョブ定義の一部のパラメータを上書きすることもできます。

データのエクスポートでは、代替変数がサポートされています。rowMemberscolumnMembersおよびpovMembersの定義を上書きするときに代替変数を使用できます。Planningの管理代替変数の作成および値の割当てを参照してください。

渡すことができるジョブ・タイプ・パラメータと値の詳細は、Enterprise Performance Management CloudのREST APIデータのエクスポートを参照してください。

ジョブ・コンソールのエクスポート

ジョブ・コンソール・レコードをカンマ区切り値(CSV)ファイルにエクスポートします。出力CSVファイルの最初の文字として、バイト順マーク(BOM)文字\ufeffが含められます。APIによって、BOM文字の後に、暗号化されたアプリケーション識別子が書き込まれます。このアプリケーション識別子は、二重引用符の間に書き込まれます。CSVファイルのヘッダーは、アプリケーション識別子の後に続きます。

オプションのexcludeApplicationIdパラメータを使用して、アプリケーション識別子をエクスポート・ファイルに書き込まないようにすることができます。アプリケーション識別子なしでエクスポートされたジョブ・コンソール・データ・ファイルをアプリケーションにインポートして戻すことはできません。

生成されたCSVファイルは圧縮され、出力はZIPファイルになります。

渡すことができるジョブ・タイプ・パラメータと値の詳細は、Enterprise Performance Management CloudのREST APIジョブ・コンソールのエクスポートを参照してください。

メタデータのエクスポート

export metadataタイプのPlanningジョブで指定された設定を使用して、メタデータをファイルにエクスポートします。エクスポートされたメタデータが含まれるファイルは、Planningリポジトリに格納されます。

渡すことができるジョブ・タイプ・パラメータと値の詳細は、Enterprise Performance Management CloudのREST APIメタデータのエクスポートを参照してください。

セキュリティのエクスポート

指定されたユーザーまたはグループのセキュリティ・レコードまたはアクセス制御リスト(ACL)レコードをカンマ区切り値(CSV)ファイルにエクスポートします。アプリケーション・アーティファクトに対するアクセス権限の詳細は、アクセス権限の設定を参照してください。

渡すことができるジョブ・タイプ・パラメータと値の詳細は、Enterprise Performance Management CloudのREST APIセキュリティのエクスポートを参照してください。

連結仕訳のインポート

ジョブ名を使用して、連結仕訳のインポート・ジョブを実行します。このジョブを実行する前に、Financial Consolidation and Closeで連結仕訳のインポート・ジョブを作成する必要があります。

このタスクの詳細は、Financial Consolidation and Closeの操作連結仕訳のインポートを参照してください。

渡すことができるジョブ・タイプ・パラメータと値の詳細は、Enterprise Performance Management CloudのREST API連結仕訳のインポートを参照してください。

データのインポート

Import DataタイプのPlanningジョブで指定されたデータのインポート設定を使用して、Planningリポジトリ内のファイルからアプリケーションにデータをインポートします。

PlanningFinancial Consolidation and CloseおよびTax Reportingについては、エラーがある、却下されたデータ・レコードを確認できます。これを行うには、それぞれのディメンションについてインポートされなかったデータ・レコードを取得するエラー・ファイルを指定します。エラー・ファイルを指定すると、ZIPファイルが送信ボックスに格納され、受信ボックス/送信ボックス・エクスプローラまたはEPM自動化やREST APIのようなツール(ダウンロードAPIなど)を使用して、ファイルをダウンロードできます。

渡すことができるジョブ・タイプ・パラメータと値の詳細は、Enterprise Performance Management CloudのREST APIデータのインポートを参照してください。

為替レートのインポート

Planningリポジトリ内の為替レート・テンプレートをインポートし、必要に応じてレートを変更します。その後、為替レートのインポート・タイプのPlanningジョブで指定された為替レートのインポート設定を使用して、レートをアプリケーションにインポートできます。詳細は、ジョブ・タイプを参照してください

渡すことができるジョブ・タイプ・パラメータと値の詳細は、Enterprise Performance Management CloudのREST API為替レートのインポートを参照してください。

メタデータのインポート

import metadataタイプのPlanningジョブで指定されたメタデータのインポート設定を使用して、Planningリポジトリ内のファイルからアプリケーションにメタデータをインポートします。

PlanningFinancial Consolidation and CloseおよびTax Reportingについては、エラーがある、却下されたデータ・レコードを確認できます。

渡すことができるジョブ・タイプ・パラメータと値の詳細は、Enterprise Performance Management CloudのREST APIメタデータのインポートを参照してください。

セキュリティのインポート

セキュリティ・レコードまたはアクセス制御リスト(ACL)レコードをカンマ区切り値(CSV)ファイルからインポートします。アプリケーション・アーティファクトに対するアクセス権限の詳細は、アクセス権限の設定を参照してください。

Excelファイルの形式:

  • Object Name: ACLが定義されているオブジェクトの名前
  • Name: ACLが定義されているユーザーまたはグループの名前
  • Parent: オブジェクトの親の名前
  • Is User: ACLの定義がユーザーに対するものかグループに対するものかを決定するフラグ(YまたはN)
  • Object Type: オブジェクトのタイプ(フォーム・フォルダなど)
  • Access Type: 権限のタイプ(READやREADWRITEなど)
  • Access Mode: ACLが子孫に対して適用可能であるかどうかなどの追加情報
  • Remove: 特定のACLを削除するには、これをYに設定します

使用可能なすべての値:

Object Type:

  • SL_FORM - フォーム
  • SL_COMPOSITE - 複合フォーム
  • SL_TASKLIST - タスク・リスト
  • SL_CALCRULE - ルール
  • SL_FORMFOLDER - フォーム・フォルダ
  • SL_CALCFOLDER - ルール・フォルダ
  • SL_DIMENSION - ディメンション
  • SL_CALCTEMPLATE - テンプレート
  • SL_REPORT - 管理レポート
  • SL_REPORTSSHOT - 管理レポートのスナップショット

Access Type:

  • NONE - なし
  • READ - 読取り
  • WRITE - 書込み
  • READWRITE - 読取り/書込み
  • LAUNCH - 起動

Access Mode:

  • MEMBER
  • CHILDREN
  • @ICHILDREN
  • @DESCENDANTS
  • @IDESCENDANTS

CSVファイルの例:

Object Name,Name,Parent,Is User,Object Type,Access Type,Access
          Mode,Remove
Object Name,Name,Parent,Is User,Object Type,Access Type,Access
          Mode,Remove
"Exchange Rates to
          USD","ats_user3","Y","SL_FORM","READWRITE","MEMBER","N" 
"Exchange Rates to
          USD","ats_user4","Y","SL_FORM","READWRITE","MEMBER","N" 
"Exchange Rates to
          USD","ats_user15","Y","SL_FORM","READ","MEMBER","N" 
"Exchange Rates to
          USD","ats_user10","Y","SL_FORM","NONE","MEMBER","N" 
"Calculate
          Benefits","group_1","N","SL_COMPOSITE","READWRITE","MEMBER","N"

渡すことができるジョブ・タイプ・パラメータと値の詳細は、Enterprise Performance Management CloudのREST APIセキュリティのインポートを参照してください。

データ・スライスのマージ

ASOキューブの増分データ・スライスをマージします。スライスが少なくなると、キューブのパフォーマンスは向上します。メイン・データベース・スライスにすべての増分データ・スライスをマージしたり、メイン・データベース・スライスを変更しないまま単一のデータ・スライスにすべての増分データ・スライスをマージしたりできます。オプションで、値がゼロのセルを削除することも可能です。

渡すことができるジョブ・タイプ・パラメータと値の詳細は、Enterprise Performance Management CloudのREST APIデータ・スライスのマージを参照してください。

集約の最適化

ASOキューブのパフォーマンスを改善します。このジョブには、「問合せトラッキングの有効化」と「集約プロセスの実行」という2つのアクションがあります。オプションで、生成されるファイルの最大ディスク・スペースを指定し、オプションで、ユーザー問合せパターンに基づいてビューの選択を行って、集約を実行します。このジョブ・タイプは、集約ストレージ・データベースにのみ適用できます。

このジョブ・タイプを使用する前に、まず、集約ストレージ・キューブのトラッキング統計を取得するために問合せトラッキングを有効にする必要があります。問合せトラッキングを有効にしたら、問合せデータを基準とする集約プロセスを実行する前に、十分な時間をかけてユーザー・データ取得パターンを収集する必要があります。集約プロセスを実行すると、集約された既存のビューが削除され、収集された問合せトラッキング・データに基づき最適化されたビューが生成されます。

渡すことができるジョブ・タイプ・パラメータと値の詳細は、Enterprise Performance Management CloudのREST API集約の最適化を参照してください。

プラン・タイプ・マップ

plan type mapタイプのPlanningジョブで指定された設定に基づいて、ブロック・ストレージ・キューブから集約ストレージ・キューブへ、または一方から他方へデータをコピーします。

渡すことができるジョブ・タイプ・パラメータと値の詳細は、Enterprise Performance Management CloudのREST APIプラン・タイプ・マップを参照してください。

キューブの再構築

BSOキューブの完全な再構築を実行して、断片化を解消または削減します。

渡すことができるジョブ・タイプ・パラメータと値の詳細は、Enterprise Performance Management CloudのREST APIキューブの再構築を参照してください。

ルール

ビジネス・ルールを起動します。

渡すことができるジョブ・タイプ・パラメータと値の詳細は、Enterprise Performance Management CloudのREST APIルールを参照してください。

ルール・セット

ビジネス・ルール・セットを起動します。

実行時プロンプトがないルール・セットまたはデフォルト値がある実行時プロンプトがサポートされています。柔軟性を高めるために、ルール・セットにパラメータを追加できます。ルール・セットの詳細は、ビジネス・ルール・セットの設計を参照してください。

渡すことができるジョブ・タイプ・パラメータと値の詳細は、Enterprise Performance Management CloudのREST APIルール・セットを参照してください。

「EPMプラットフォーム・ジョブ」ジョブ・タイプの「データのエクスポート」のパラメータのサンプルを次に示します:

イメージはEPMプラットフォーム・ジョブの「データのエクスポート」ジョブのパラメータを示します。

「EPMプラットフォーム・ジョブ」ジョブ・タイプの「キューブのリフレッシュ」のパラメータのサンプルを次に示します:

イメージは「EPMプラットフォーム・ジョブ」ジョブ・タイプの「キューブのリフレッシュ」のパラメータを示します。

「EPMプラットフォーム・ジョブ」ジョブ・タイプの「為替レートのインポート」ジョブのパラメータのサンプルを次に示します:

イメージは「為替レートのインポート」ジョブのパラメータを示します。

「EPMプラットフォーム・ジョブ」ジョブ・タイプの「プラン・タイプ・マップ」ジョブのパラメータのサンプルを次に示します:

イメージは「EPMプラットフォーム・ジョブ」タイプの「プラン・タイプ・マップ」ジョブのパラメータを示します。