「類似」マッピングのソース値式での特殊文字の使用

ソース値およびターゲット値の式には、1つ以上の特殊文字を指定できます。特殊文字は、「類似」マッピングでのみサポートされています。

  • アスタリスク(*)

    アスタリスク(*)は、ソース値を表します。アスタリスク(*)には、1文字以上の接頭辞または接尾辞を追加でき、その接頭辞または接尾辞でソース値がフィルタ処理されます。ワイルド・カードは、ソース内に存在するものは何でも取得し、それをターゲット列に、通常は接頭辞を追加して入れます。

  • 疑問符(?)

    疑問符(?)は、ソース値から1文字を削除します。1つ以上の疑問符(?)を式で使用できます。また、疑問符と他の式を組み合せて使用することもできますたとえば、A??は、Aで始まり、その後に2文字が続くメンバーを検索し、そのメンバーを選択するか、2文字を取り除きます。

  • <1>、<2>、<3>、<4>、<5>

    連結された値を含む行を処理し、対応する値を抽出します。ソース・メンバーでは、区切り文字としてアンダースコア(_)記号を使用する必要があります。

    注:

    <1>、<2>、<3>、<4>、<5>は疑問符(?)とは併用できますが、アスタリスク(*)とは併用できません。

  • <空白>

    空白文字(スペース)を含む行のみを処理します。

    ソース・メンバーが' 'である場合にのみ式が<BLANK>として読み込まれます。この場合、一重引用符が単一のスペース文字を囲みます。ソースにNULLがあり、,,のように、または" "で囲まれるスペースとして表示される場合は、<BLANK>としてのNULLは解釈されません。'<space char>式のみ解釈されます。

    注:

    <BLANK>表記はソースとターゲットの両方の式で使用できます。ターゲット式で使用する場合は、ターゲットに空白が書き込まれます。

表9-1 特殊文字を使用した式の例

使用する特殊文字 マッピング・タイプ ソース値 ターゲット値 結果 ノート

*

データのロード * 1000

1000の戻り値は1000

WXYZの戻り値は1000

この例では、すべての行が処理され、ソース値がデフォルト値1000で上書きされます。

この式では、WXYZ1000を返します。ソース値にアスタリスクを1つ入力したため、すべてのソース値がターゲット値1000に置き換わります。

*

データのロード * *

1000の戻り値は1000

WXYZの戻り値はWXYZ

この例では、すべての行が処理され、ソース値は同じ値に置き換わります。

*

ストリップ * A*

101の戻り値はA101

すべてのソース・メンバーを処理し、前に「A」を追加します。

*

ストリップ *_DUP *

1000_DUPの戻り値は1000

「_DUP」で終わるソース値のみを処理して、それを除去します。

?

ストリップ ?* *

A1000の戻り値は1000

B2000の戻り値は2000

この結果、1文字以上のソース値のみが処理されます。

最初の文字を取り除きます。

?

ストリップ *???? *

1000_DUPの戻り値は1000

A1000の戻り値はA

この結果、4文字以上のソース値のみが処理されます。

末尾の4文字を取り除きます。

<1>, <2>, <3>, <4>, <5>

データのロード <1> *

01_420の戻り値は01

 

<1>, <2>, <3>, <4>, <5>

データのロード <2> *

01_420の戻り値は420

 

<1>, <2>, <3>, <4>, <5>

データのロード <3> *

01_420_AB_CC1_001の戻り値はAB

 

<1>, <2>, <3>, <4>, <5>

ストリップ ?<1> *

A01_420の戻り値は01

 

<BLANK>

データのロード <BLANK> [None]

' 'の戻り値は[None]

'01_ 'の戻り値は[None]

一重引用符は説明用です。