指定可能なアプリケーションおよびシステム設定

次のようなアプリケーションおよびシステムの様々な側面を制御できます。

  • 千の位、小数点および負数をフォームで表示する方法

  • 通知を受けるアクションの定義

  • ユーザーIDではなくユーザーのフル・ネームの表示

  • レポート・オプションの設定

  • 別のサービス管理者へのアプリケーション所有権の割当て

アプリケーションおよびシステム設定を変更するには:

  1. 「アプリケーション」「設定」の順にクリックします。

  2. 現在のアプリケーションのデフォルトを指定します。設定の詳細は、以下のアプリケーション設定の表を参照してください。

  3. システム設定を指定します。設定の詳細は、以下のシステム設定の表を参照してください。

  4. 「保存」をクリックします。

表23-1 アプリケーション設定

アプリケーション設定 説明
別名設定

オプションの詳細は、デフォルトの別名表の指定と、メンバーおよび別名の表示オプションの設定を参照してください。

数値のフォーマット

オプションの詳細は、数値のフォーマットを参照してください。

承認

別名を表示するか、開始されていない承認ユニットを表示するか、承認通知で別名として承認ユニットを表示するかどうかを選択します。

通知

タスク・リスト、承認およびジョブ・コンソールで通知を有効化します。

ページ

ページでのメンバーのインデントおよびページ・ドロップダウンのアイテム数の設定に対するデフォルトを設定します。

「「ページ」ドロップダウンの項目数」オプションを使用するとメンバー・リストを短くできるので、「検索」ボックスを容易に見つけられるようになることに注意します。たとえば、リストを10メンバーに減らすと、スクロールしなくても「検索」ボックスが見つかります。

その他オプション

次に示すその他の構成オプションを設定します:

  • 日付フォーマット

  • 属性ディメンション日付フォーマット

  • UI表示: 「標準インタフェース」または「簡易インタフェース」を選択します。

  • 部分グリッド・フェッチ・サイズ(行,列): nn,nnの形式で行と列の数を入力します

  • Smart Viewでアプリケーション管理オプションを抑制

  • アド・ホック読取り専用役割のデータ・ロードの有効化: デフォルトは「いいえ」です。アド・ホック読取り専用役割を持つユーザーのデータ・ロードを有効にするには、「はい」を選択します。

  • ルールがバックグラウンドで実行されるまでの秒数の設定: 0から600までの値を入力します。

    注:

    フォームがロードまたは保存されたときに自動的に実行されるよう設定されたルールはバックグラウンドで実行されません。

  • クライアント・ログ・レベル: 接続したデータ・ソースからのエラー・メッセージ、警告メッセージおよび情報メッセージはすべて発生時に表示されますが、どのメッセージ・レベルのものをブラウザ・コンソールのログ・ファイルに記録するかを選択できます。この設定は、Oracle JETテクノロジを使用するWebインタフェースでのみ使用できます。表示および記録するメッセージ・レベルの選択:

    • 「なし」: すべてのメッセージを抑制します。

    • 「情報」: 警告およびエラーを含む、すべてのメッセージ(問題を診断する際に推奨)。パフォーマンスに悪影響を与える可能性があります。

    • 「警告」: 警告レベルおよびエラー・レベルのメッセージ。パフォーマンスに悪影響を与える可能性があります。

    • 「エラー」: エラー・メッセージのみ(一般的な使用に推奨)。パフォーマンスへの影響が最小になります。

    • 「一般」: 情報レベルのメッセージとすべてのサーバー・レスポンスおよびリクエスト。パフォーマンスに悪影響を与えます。

  • アド・ホックのユーザー式の有効化: 「はい」を選択すると、アド・ホック・グリッドでメンバー式が添付されたセルにカーソルを置いたときに、セルに関連付けられているメンバー式が表示され、計算をオンザフライで実行できます。
  • 「セグメント」ドロップダウンでの除外メンバーのフィルタ処理: デフォルトは「はい」です。「いいえ」を選択すると、フォームで行のドロップダウンPOVに除外メンバーが表示されます。

  • フォーム・バージョン: フォーム・バージョンを指定します。既存のアプリケーションについては、デフォルトは「フォーム1.0」です。「フォーム2.0」の有効化は、レッドウッド・エクスペリエンスが有効である場合にのみサポートされます。 新しく作成されたアプリケーションのデフォルトは「フォーム2.0」になります。この設定はアプリケーション固有であり、アプリケーション間で異なる場合があります。

予測プランニング

次の設定を指定するための予測プランニング・オプション:

  • ワースト・ケースとベスト・ケースの値に使用する「予測区間」。自動予測にも適用されます。

  • 予測を実行する、フォームが関連付けられているキューブを選択する「予測キューブ」

  • 履歴実績が格納されているキューブを選択する「ソース・キューブ」。これは、「予測キューブ」と同じキューブでも、異なるキューブでもかまいません。

  • ソース・キューブの「POV」。履歴データ・ソースのPOVを定義する際には、すべてのディメンションからメンバーを選択できます。ディメンションのメンバーを指定しない場合、予測中に、予測プランニングでは、「シナリオ」ディメンションからは「実績」メンバーが使用され、他のディメンションについてはフォームのPOVのメンバーが使用されます。

次の点に注意してください。

  • ソース・データと予測に異なるキューブを使用する場合は、それらが同じアプリケーション内にある必要があります。

  • それぞれの予測キューブについて、ソース・キューブ(予測キューブと同じでも、異なるキューブでもかまわない)およびソース・キューブのPOVを指定できます。

  • アプリケーション内のそれぞれのキューブについてPOVを選択できます。

デジタル・アシスタント設定

EPMデジタル・アシスタントを実装した場合は、アシスタントの構成設定を指定します。

ノート: これらの設定は、デジタル・アシスタントを使用できるようにするための大きな構成プロセスの一部です。デジタル・アシスタントを使用する前に、構成手順を完了する必要があります。Oracle Cloud Enterprise Performance Managementデジタル・アシスタント・スタート・ガイドEPMでの必須構成を参照してください。

  • チャネルID - デジタル・アシスタントのOracle Webチャネルを作成したときに生成されたチャネルIDを入力します。
  • サービス名 - デジタル・アシスタントURLを入力します。これは、サービスにログオンしたときに表示されるOracle Digital AssistantサービスURLです。http://またはhttps://を前に付けずにURLを入力します。

表23-2 システム設定

システム設定 説明
ユーザーのフル・ネームの表示

選択すると、ユーザーのフル・ネームが表示されます(Max Henningsなど)。クリアすると、ユーザーのIDが表示されます(VHenningsなど)。

キューブのリフレッシュに共有メンバーを含める

選択すると、基本メンバーと共有メンバーの親に割り当てられたアクセス権限の組合せに基づいた、最も高いセキュリティ・アクセスを共有メンバーが継承します。

クリアすると、共有メンバーが基本メンバーに割り当てられたセキュリティ・アクセスを継承します。

電子メールの文字セット

「UTF-8エンコード」または「地域設定」を選択します。

ビジネス・ルール通知

「はい」に設定されている場合、(Calculation Managerで通知に対して有効な)ルールが完了するか、エラーが発生した場合にユーザーまたはグループに通知します。「ユーザーに通知」で、通知するユーザーまたはグループを選択します。

アド・ホックでの共有メンバーに対するドリルダウンを許可
  • 「はい」では、アド・ホック・グリッドで共有メンバーに対するドリルダウンが許可されます。

    「はい」に設定している場合、「ベースのすべてのレベルにドリル」チェック・ボックスが表示されます。

    このオプションが「はい」に設定されている場合、ブロックの抑制はサポートされないことに注意してください。ブロックの抑制を無効にするには:

    • Oracle Smart View for Office「オプション」「データ・オプション」で、「欠落ブロックの抑制」を無効にします。
    • Webの「プリファレンス」「アド・ホック・オプション」で、「行で欠落しているブロック」を無効にします。
  • 「いいえ」では、アド・ホック・グリッドで共有メンバーに対するドリルダウンが無効になります。

ベースのすべてのレベルにドリル

アド・ホック・グリッド・ユーザーが共有メンバーから基本階層内のすべてのレベルにドリル・ダウン(またはズーム・イン)することを許可します。このチェック・ボックス・オプションは、標準モードのアプリケーションにのみ適用されます。

「ベースのすべてのレベルにドリル」チェック・ボックスは、「アド・ホックでの共有メンバーに対するドリルダウンを許可」「はい」に設定されている場合に表示されます。

多くの場合、共有メンバーはその基本階層で親メンバーです。「ベースのすべてのレベルにドリル」チェック・ボックスを有効にすると、ユーザーはズーム・オプションの「すべてのレベル」または「最下位レベル」を使用して、共有メンバーから基本階層にドリル・ダウンできます。

「ベースのすべてのレベルにドリル」チェック・ボックスを無効にすると、ユーザーは「次のレベル」ズーム・オプションを使用して、基本階層の様々なレベルに一度に1つずつズーム・インできます。

共有メンバーへの複数セル・ズーム・インはサポートされません。

承認プロセスの電子メールの最小化

承認の使用時にユーザーが受信する電子メールの数を減らします。デフォルトは「いいえ」です。

「はい」を選択すると、プランニング・ユニットの新しい所有者にメール通知(承認された親エンティティに関する)が1通だけ送信されます。プランニング・ユニット階層のすべての子エンティティに個別の電子メール通知が送信されるわけではありません。「いいえ」を選択すると、親ノードで設定されている所有者が、選択したノードについてのメールも、子ノードについてのメールも受信します。

アプリケーションの使用可能

バックアップ中などの管理モードのときに、ユーザーがアプリケーションにアクセスできるかどうかを判別します。「管理者」を選択すると、非管理者ユーザーがアプリケーションにログオンしている場合、ユーザーは強制的にシステムからログオフされ、ログオンできなくなります。すべてのユーザーがアプリケーションにアクセスできるように復元するには、「すべてのユーザー」を選択します。

アプリケーションの所有者の割当

アプリケーションの所有権を別のサービス管理者に割り当てます。

アプリケーションの所有権の詳細は、アプリケーション所有権の管理を参照してください。

代替変数の表示を使用可能にする

ユーザーが、ビジネス・ルールで実行時プロンプトへの応答時に「メンバー選択」ダイアログ・ボックスに代替変数をどう表示させるかを次のように設定します。「すべて表示」では、すべての代替変数が表示されます。「何も表示しない」では、代替変数は表示されません。「フィルタの使用可能」では、実行時プロンプトに有効な代替変数のみが表示されます。

抑制モード

行と列にデータの欠落やゼロがある場合のWebおよびSmart Viewにおけるアド・ホック・グリッドの抑制動作を選択します。

  • 欠落した値のみを抑制(デフォルト): データなし/欠落を含む行または列、あるいはその両方を抑制します。

  • 欠落を抑制したらゼロも抑制: データなし/欠落とゼロの両方を含む行または列、あるいはその両方を抑制します。

Smart Viewアド・ホック動作

すべての新規および再作成アプリケーションは、自動的に「標準」に設定されます。

既存および移行済アプリケーションの場合、Smart Viewで拡張アド・ホックの機能および動作を有効にするかどうかを選択します:

  • ネイティブ(デフォルト): 拡張アド・ホック機能を有効化しません。

    すべてのSmart Viewリリースでサポートされます。

  • 標準: 拡張アド・ホック機能を有効にします。

    リリース11.1.2.5.900以降のSmart Viewでサポートされます。

標準モードで使用可能な拡張アド・ホック機能の詳細は、Oracle Smart View for Officeの使用EPM CloudでのSmart Viewの動作オプションを参照してください。

リフレッシュ時にすべての別名表を使用

アド・ホック・グリッドに入力された別名を現在選択されている別名表を使用して評価するか、すべての別名表に対して評価するかを指定します

  • はい: 入力はすべての別名表およびすべてのメンバー名に対して評価されます。

  • いいえ: 入力は現在選択されている別名表およびすべてのメンバー名に対して評価されます。これがデフォルトの設定です。

入力が有効なメンバー名または別名として識別されない場合、入力はコメントとして表示されます。

シナリオ期間に基づいた通貨計算の有効化

シナリオ期間に基づいてフォームおよびバッチ通貨ルールで通貨計算を有効化するかどうかを選択します。「はい」を選択すると、通貨計算は、シナリオ期間に定義された範囲に制限されます。「いいえ」を選択すると、為替レートやレポート通貨に基づいてすべてが計算され、シナリオ期間の範囲に基づいて制限されません。通貨換算スクリプトの動作は、ルール実行時のアプリケーション設定に応じて異なることに注意してください。

日次メンテナンス時に増分データ・インポートのためにEPM Cloudスマート・リストのテキスト・データをエクスポート

日次メンテナンス・プロセス中に完全なエクスポートを実行するか、アプリケーション・バックアップを作成するかを選択します:

  • はい: 完全なエクスポートを実行することで、ビジネス・プロセス・スマート・リスト・データを含むデータをアプリケーションに増分的にインポートできます(このオプションではメンテナンス・プロセスの時間が長くなる可能性があります)

  • いいえ(デフォルト): メンテナンス・プロセス時にアプリケーションのバックアップを作成することで、全面的な復元の一部としてデータを使用できます

この設定は、ハイブリッドをサポートしないOracle Essbaseにのみ該当します。

詳細は、Oracle Enterprise Performance Management Cloudオペレーション・ガイド日次メンテナンス時に増分データ・インポートのためにスマート・リストのテキスト・データをエクスポートを参照してください。

デフォルトで勘定科目をリンク

ブロック・ストレージ(入力)キューブの場合、デフォルトで勘定科目メンバーをXREFリンクするかどうかを選択します:

  • はい(デフォルト): XREFは勘定科目メンバーで作成され、アプリケーションは以前のリリースと同じように機能します。
  • いいえ: 勘定科目メンバーのXREFは作成されず、これにより、アプリケーションのパフォーマンスが向上する場合があります。「いいえ」を選択すると、「キューブのリフレッシュ」を実行した後、勘定科目メンバーの既存のXREFはすべて削除され、非ソース・キューブではソース・キューブのデータが表示されなくなります。

特定の勘定科目メンバーでHSP_LINKおよびHSP_NOLINK UDAを使用すると、その勘定科目メンバーのXREF設定がオーバーライドされることに注意します。たとえば、このオプションが「いいえ」に設定され、@XREF関数を使用して、別のキューブのデータ値を検索し、現在のキューブから値を計算する場合、HSP_LINK UDAをそのようなメンバーに追加して、この特定のメンバーに対してのみ@XREF関数を作成できます。このオプションが「はい」に設定されている場合、HSP_NOLINKは以前のリリースと同じように機能し、特定のメンバーでXREFが作成されないようにします。

属性ディメンション並替えしきい値

0から500までのしきい値を入力します(500がデフォルト値です)。

属性ディメンションについては、特定の親の下のメンバー数が、指定したしきい値を超えると、メタデータのロード中ではなく、ロードの終了時にメンバーが並べ替えられます。属性ディメンションの特定の形状によっては、この数値を調整すると、パフォーマンスに影響が生じることがあります。一般に、属性ディメンションのロード時間が許容可能なレベルを下回らないかぎり、この設定は無視できます。

レポート・オプションの設定

次世代のレポートのレポート・ソリューションを使用している場合は、この設定を使用して、レポートの作成に会社で使用しているTrueTypeフォントをアップロードすることをお薦めします。

TrueTypeフォントをアップロードするには、レポートの設定フォントの管理「作成」アイコンの順にクリックして、アップロードするフォント・ファイルを選択します。

Planningの操作レポートのレポート・ソリューションの操作を参照してください。