標準複数通貨アプリケーションにおける通貨の操作

注:

このトピックは、アプリケーションの作成時に「標準」複数通貨オプションを選択したことを前提としています。「簡易」複数通貨オプションを選択した場合は、簡易複数通貨についてを参照してください。

複数通貨を使用可能にすると、ユーザーは現地通貨からレポートの通貨に換算された値を表示し、セルの基本通貨を上書きできます。

注:

  • フォームに現地通貨が選択されると、保管されるデフォルトとセルに表示される通貨は、(指定した)エンティティの基本通貨です。ユーザーはデータ値を現地通貨メンバーにのみ入力できます。現地通貨メンバーが選択されると、アプリケーションに指定されたすべての通貨は入力タイプとして使用可能になります。

  • 「通貨の編集」ダイアログ・ボックスで各通貨にディメンション・プロパティを設定できます。プリファレンスで、ユーザーは様々な表示オプションを選択することや、「通貨設定」を選択してサービス管理者が設定したプロパティを適用することができます。

  • 通貨はレポート通貨のみに換算されます。ユーザーはレポート通貨に表示されるセルにデータを入力できません。アプリケーションの主要通貨は、デフォルトによってレポート通貨です。レポートの通貨にする通貨を変更することができます。

  • アプリケーションに定義された通貨はデータ入力に有効な通貨です。データ入力に有効な通貨は、ユーザーがデータ入力中に通貨リンクをクリックしてアクセスできるリストに表示されます。

  • 有用な結果を得るため、1つの共通のレポートの通貨にロールアップします。小計のメンバーが混在する通貨を持っている場合、通貨タイプは空白になり、通貨記号は表示されません。たとえば、10米国ドルと10円を足しても、20の数値にはなり得ません。

  • 500の期間を持ったアプリケーションは、期間がデフォルト名のTP 1から500の場合にのみ、通貨換算計算スクリプトを正常に実行できます。それ以外の場合は、作成しようとする換算計算スクリプトはその制限サイズの64Kを超えてしまいます。

  • データベースが作成されるかリフレッシュされるときに作成されたユーザー定義の通貨換算計算スクリプトは、ユーザーのアクセス権に応じてOracle Smart View for Officeで使用できる場合があります。ユーザー定義の通貨換算計算スクリプトを使用する場合、フォームの計算の前に、通貨換算計算スクリプトが最初にくるよう順序を変更することが推奨されています。

  • 入力値に関連付けられている通貨コードは数値として保管されます。これらのコードはディメンション式、計算スクリプトおよびビジネス・ルールで計算されます。この通貨コードの計算された値が正しくない、または無効な換算コードに換算される場合があります。混在する通貨で子がいる場所では、上位レベルで計算結果をレビューするようにします。

  • 親が複数の子を持つ場合は、その中の1つの子のみが書き換えられた通貨を持ち、親は書き換えられた通貨コードを継承します(これはフォームに表示されません)。

  • 選択した通貨に換算を試みようとすると、親のエンティティが#MISSINGと表示される場合があります。通貨レートが現地通貨の各組合せに入力され、フォームかレポートに通貨が選択されるようにします。通貨の組合せはすべての混在する通貨の子エンティティと親メンバーに存在させる必要があります。

  • Smart Viewでは、1つのエンティティへの複数の通貨の入力はサポートされていません。混在する通貨タイプを含むワークシートの場合、ユーザーが間違った通貨に値を入れてしまうこともあり得ます。