シナリオ・ロールアップでの入力のみのシナリオの使用について

モデルで入力のみのシナリオを作成済で、そのモデルがシナリオ・ロールアップの親モデルである場合、シナリオ・ロールアップの親モデル属性を定義するときに入力のみのシナリオを指定できます。入力のみのシナリオで指定された勘定科目に対してシナリオ・ロールアップを実行すると、子から値を取得するかわりに、親ノードがシナリオ・ロールアップにデータ値を提供します。

たとえば、ビジネスの財務を定義するシナリオを設定するとします。財務は、通常、事業部門(子)レベルではなく親レベルで定義されます。親モデルで入力のみのシナリオのビジネス・プランの財務に提供するデータが含まれる勘定科目を定義します。様々な入力のみのシナリオで複数のバージョンのデータを保持し、シナリオ・ロールアップの異なるビジネス・ケースに様々な入力のみのシナリオを提供できます。ロールアップする場合、異なるビジネス・ケースの様々な財務オプションに応じて、異なる結果を分析できます。財務データは、入力のみのシナリオで指定された勘定科目のシナリオ・ロールアップ中は、常に親モデルから取得されます。

親モデルに複数の入力のみのシナリオが含まれる場合、1つ以上のシナリオを選択できます。たとえば、財務シナリオのみでなく営業シナリオもモデリングする場合、異なる結果セットを分析できるように、異なる勘定科目に値を入力する複数のシナリオを結合できます。

注:

シナリオ・ロールアップの親に対して複数の入力のみのシナリオを同時に選択する場合、各シナリオがシナリオ・ロールアップの異なる勘定科目を提供先としていることを確認してください。

入力のみのシナリオについて:

  • 出力値はなく、計算はできません。

  • メンバーとして選択された勘定科目に対してのみ入力値が格納されます。

  • これらは、シナリオ・ロールアップでビジネス・ケースへのデータとして使用できます。複数のシナリオを同じビジネス・ケースに提供できます。

  • データ値と予測方法は、ロールアップ時に提供側の入力のみのシナリオからビジネス・ケースに静的にコピーされるため、データは、シナリオ・ロールアップを実行するたびに元のソースからリフレッシュされます。

  • 提供先となっているビジネス・ケースの値のロールアップを自動的にブロックするメンバー勘定科目を定義します。