計算ワークフローの分析

計算ワークフローに関する簡単な知識が、レポート設定の助けになることがあります。すべての入力は、ルール・ディメンションのNoRuleメンバーに到達します。そこから、ルールはルール定義に応じてソースおよび宛先に資金を割り当てます。ルールが実行されると、調整と配賦が双方向に発生します。調整と配賦の各ペアは、差し引きゼロとなってトランザクションの貸借を一致させます。「配賦(入)」と「配賦(出)」の差は、残高ディメンションの剰余メンバーに表示されます。剰余メンバーは、実行されるそれ以降の各ルールの入力となります。

これらの変更は、問合せ、レポート、分析ビューおよび「ルール・バランシング」画面で追跡できます。

図11-1 データが表示された「ルール・バランシング」画面


データの列に、様々な会計ディメンションから入ってくる値と出ていく値が表示されます。

「ルール・バランシング」画面で、ルール・ディメンション・メンバーは行に、残高メンバーは列にあります。行をたどっていくと、ルールの実行によって行われる資金配分を確認できます。Profitability and Cost Managementの計算プロセスは、入金元と出金先をルールごとに取得します。「ルール・バランシング」画面には、要約金額が表示されます。Oracle Smart View for Officeをインストールすると、「ルール・バランシング」画面のリンクをクリックしてドリルダウンできます。次に、Smart Viewのアドホック分析によって、各ルール内の資金のフローを示すことができます。

データはマルチディメンショナルに取得されるため、Smart Viewのみでなくレポートでも詳細を表示できます。「ルール・バランシング」画面の詳細は、アプリケーションの検証のためのルール・バランシングを参照してください。Smart ViewおよびFinancial Reportingについて学習するには、「ライブラリ」(Profitability and Cost Managementライブラリの使用)、「ブック」の順に移動し、「ユーザー」セクションを参照してください。