各ディメンション用のフラット・ファイルの準備

Profitability and Cost Managementの既存または新規アプリケーションを更新するには、ディメンション・フラット・ファイルを使用します。既存のメンバーがファイルに指定されていない場合は、更新中に削除されます。フラット・ファイル作成の詳細は、次のトピックを参照してください。

フラット・ファイルを使用してProfitability and Cost Managementアプリケーションのディメンションの追加や置換えを行う場合は、次のようにしてファイルを準備します。

  1. この項で説明するフォーマットに従い、テキスト・エディタで、ディメンションごとに1つのフラット・ファイルを作成します。各フラット・ファイルでは、ディメンションを詳細に定義します。ファイルをインポートする場合は、フラット・ファイルからのディメンションを含むアプリケーションの作成を参照してください。

    ディメンション・フラット・ファイルは、次の行を含むテキスト・ファイルです。

    • 1行目: ディメンションとメンバー・プロパティの順序を指定するヘッダー・レコード

    • 2行目: プロパティの値を含むディメンション・データ・レコード

    • 3行目から最終行: プロパティの値を含む、個々のメンバーのデータ・レコード

      注:

      メンバー・エントリと最後のアウトラインを同じ順序にする必要があるため、親メンバーは子よりも先に定義する必要があります。ファイル内のメンバーの順序は、ディメンション・ツリーがProfitability and Cost Managementで表示されるのと同じ順序になります(メンバー・セレクタ内など)。

  2. 次のルールに従って、ディメンションおよびメンバー・ヘッダー・レコードを作成します。
    • プロパティは、カンマで区切り、任意の順序で指定できます。

    • 複数値のプロパティは二重引用符で囲み、複数値プロパティの値それぞれはカンマで区切ります。たとえば、ユーザー定義属性(UDA)プロパティは、次のように複数の値を持つことができます。

      ,"myUDA1, myUDA2, myUDA3",

    • 1つの値の中でカンマを使用することはできません。メンバー名や、UDA値などでカンマは使用しないでください。

    • その他の命名規則は、Essbase命名規則を参照してください。

    • 前述したように、フラット・ファイルで複数値のプロパティを区切るには二重引用符を使用します。そのため、集約ストレージ(ASO)の式定義の中でメンバー名の区切りに二重引用符は使用しないでください。かわりに、メンバー名を区切る必要がある場合には大カッコ[ ]を使用します。

    • プロパティ名では、大文字と小文字は区別されません。たとえば、nameNAMENameは、すべて同一とみなされます。

    • フラット・ファイルの各行に、すべてのプロパティを指定する必要があるわけではありません。プロパティの値は無視することも、,,のように、通常はプロパティをリストするカンマの間に値を入れないことでnullにすることも可能です

      たとえば、メンバー・レコードで、ヘッダーのディメンション・プロパティをすべて無視できます。

    • 値のないプロパティや値が無効なプロパティは、デフォルトで必須プロパティに設定されます。

    • コメントを使用できます(フラット・ファイルのコメントについてを参照してください)。

    • ルールおよび残高ディメンションでは、メンバーが自動的に作成されるため、ファイルをインポートする必要はありません。ルール・ディメンション・メンバーに別名を指定することはできません。ルールおよび残高ディメンション・メンバーのディメンション・メンバー名は、プログラムで定義され、変換されます。

    • ディメンションのソート順序と解決順序の優先度は、次のように処理されます: 処理は、ディメンション名に基づいてアルファベット順に行われますが、属性ディメンションは常に最後に処理されます(属性ディメンションもアルファベット順に並べられます)。メンバー解決順序プロパティが使用されている場合は、その他の考慮事項より優先されます。

  3. インポートしてディメンションを更新するには、ファイル・エクスプローラを使用して、フラット・ファイルを「受信ボックス」にアップロードしておく必要があります(ファイル・エクスプローラでのファイルの転送を参照してください)。