オンプレミスのOracle E-Business Suite (EBS)統合

EBSイベント・モニタリング用の タスク・マネージャ統合は次のとおりです。

  • EBSJournalApprove
  • EBSJournalPost
  • EBSJournalPeriodClose
  • EBSJournalPeriodOpen
  • EBSJournalPeriodReopen
  • EBSAPJournalPeriodOpenClose

モニターできるイベントは次のとおりです。

表37-18 Oracle E-Business Suiteのイベントおよび説明

統合名 イベント名 説明

仕訳承認イベント

oracle.apps.gl.Journals.journal.approve 一般会計: 仕訳承認

仕訳転記イベント

oracle.apps.gl.Journals.journal.post 一般会計: 転記完了

仕訳期間クローズ・イベント

oracle.apps.gl.CloseProcess.period.close 一般会計: 期間クローズ

仕訳期間オープン・イベント

oracle.apps.gl.CloseProcess.period.open 一般会計: 期間オープン

仕訳期間再オープン・イベント

oracle.apps.gl.CloseProcess.period.reopen 一般会計: 期間再オープン

買掛/未払金期間オープン/クローズ・イベント

oracle.apps.ap.CloseProcess.period 買掛管理: 期間オープン/クローズ/再オープン

表37-19 一般会計仕訳統合タイプのパラメータ

名前 タイプ 必須 順序 非表示
バッチID テキスト はい 1 N

表37-20 一般会計決算プロセス期間統合タイプのパラメータ

名前 タイプ 必須 順序 非表示
LedgerID テキスト はい 1 N
PeriodName テキスト はい 2 N

表37-21 買掛管理統合タイプのパラメータ

名前 タイプ 必須 順序 非表示
LedgerID テキスト はい 1 N
PeriodName テキスト はい 2 N
アクション 静的リスト はい 3 N

ビジネス・イベントの発行による結果の確認

必要なイベントをサブスクライブするようにEBSビジネス・イベント・システムを構成した後、ビジネス・イベントを実行して結果を確認できます。次の項では、追跡するイベントを発行するEBSタスクの実行方法について説明します。

一般会計 - 仕訳承認

oracle.apps.gl.Journals.journal.approve

EBSのステップ

  1. EBSにログオンします。

  2. 「一般会計」を選択し、左ツリーから「Vision Operations (USA)」役割を選択します。

  3. 「仕訳」「入力」の順に選択し、Oracle Applicationsが起動するのを待ちます。

  4. このフォルダのレコードを検索しますかというメッセージには、「いいえ」をクリックします。

  5. 仕訳の検索画面で、「新規バッチ」をクリックします。

    ウィンドウ(Vision Operation (USA))が表示されます。

  6. 「バッチ」に、一意のバッチ名を入力します。

    注:

    「保存」をクリックする場合、カーソルは「バッチ」フィールド内にある必要があります。
  7. 「ファイル」を選択し、「保存」をクリックして、バッチを保存します。

    注:

    保存する場合、カーソルは「バッチ」フィールド内にある必要があります。
  8. 1つ以上の仕訳を入力してくださいのメッセージには、「OK」をクリックします。

  9. 「仕訳」をクリックします。

  10. 「仕訳」フィールドに、一意の名前を入力します。

  11. 行1で始まる明細行を入力します。勘定科目の借方および貸方の値を指定します。

  12. 明細行の値の入力が終了したら、カーソルを「仕訳」フィールドに移動します。

  13. 「ファイル」メニューに移動し、「新規」をクリックします。

  14. 「変更を保存しますか?」のメッセージには、「はい」をクリックします。

    注:

    「はい」をクリックすると、複数の仕訳入力をバッチに追加できます。

    最後の仕訳の仕訳入力が終了したら、カーソルを「仕訳」フィールドに移動します。

  15. 「ファイル」を選択し、「保存」をクリックして、最後の仕訳入力を保存します。

  16. バッチ(Vision Operation (USA)にフォーカスし、「バッチ」フィールドを選択します。

  17. 「ヘルプ」をクリックし、「診断」「調査」の順に選択します。

  18. OracleパスワードAPPSを入力します。

  19. 「フィールド」に、「JE_BATCH_ID」と入力し、「値」内でクリックして、一意の仕訳バッチIDを取得します。たとえば、

    • ブロック: BATCH
    • フィールド: JE_BATCH_ID
    • 値: 4776732

    この値をメモ帳にコピーします。このバッチIDは、イベント・モニタリング・タスクのBatch IDパラメータの値として使用されます。

タスク・マネージャでの次のステップ

  1. 「保留中」状態で新しいスケジュールを作成します。

  2. 仕訳承認イベント(oracle.apps.gl.Journals.journal.approve)をモニターするイベント・モニタリング・タスク用のタスクを作成します。

  3. 「パラメータ」タブで、EBSの仕訳バッチIDとしてBatch IDの値を入力します。

  4. タスクを保存し、スケジュールを「オープン」状態に設定します。

EBSでの次のステップ

  1. バッチ(Vision Operation (USA))で、指定したバッチに対して承認ボタンが有効化されています。

  2. 「承認」をクリックして、仕訳承認イベントを発行します。

タスク・マネージャでの次のステップ

  1. タスクが「オープン」状態に設定されるまで待ちます。EBSイベントの取得には数分かかります。

  2. 2、3分後、タスク・マネージャ「リフレッシュ」をクリックします。

仕訳バッチ承認関連情報の詳細は、承認のための仕訳バッチの送信を参照してください。

一般会計 - 仕訳転記イベント

oracle.apps.gl.Journals.journal.post

EBSのステップ

  1. EBSにログオンします。

  2. 「一般会計」を選択し、左ツリーから「Vision Operations (USA)」役割を選択します。

  3. 「仕訳」「入力」の順に選択し、Oracle Applicationsが起動するのを待ちます。

  4. このフォルダのレコードを検索しますかというメッセージには、「いいえ」をクリックします。

  5. 仕訳の検索画面で、「新規バッチ」をクリックします。

    ウィンドウ(Vision Operation (USA)が表示されます。

  6. 「バッチ」に、一意のバッチ名を入力します。

    注:

    「保存」をクリックする場合、カーソルは「バッチ」フィールド内にある必要があります。
  7. 「ファイル」を選択し、「保存」をクリックして、バッチを保存します。

    注:

    保存する場合、カーソルは「バッチ」フィールド内にある必要があります。
  8. 1つ以上の仕訳を入力してくださいのメッセージには、「OK」をクリックします。

  9. 「仕訳」をクリックします。

  10. 仕訳フィールドに一意の名前を入力します。

  11. 行1で始まる明細行を入力します。勘定科目の借方および貸方の値を指定します。

  12. 明細行の値の入力が終了したら、カーソルを「仕訳」フィールドに移動します。

  13. 「ファイル」に移動し、「新規」をクリックします。

  14. 「変更を保存しますか?」のメッセージには、「はい」をクリックします。

    注:

    「はい」をクリックすると、複数の仕訳入力をバッチに追加できます。

    最後の仕訳の仕訳入力が終了したら、カーソルを「仕訳」フィールドに移動します。

  15. 「ファイル」を選択し、「保存」をクリックして、最後の仕訳入力を保存します。

  16. バッチ(Vision Operation (USA)にフォーカスを置き、バッチ・フィールドを選択します。

  17. 「ヘルプ」をクリックし、「診断」「調査」の順に選択します。

  18. Oracleパスワード(「APPS」)を入力します。

  19. 「フィールド」に、「JE_BATCH_ID」と入力し、「値」内でクリックして、一意の仕訳バッチIDを取得します。たとえば、

    • ブロック: BATCH
    • フィールド: JE_BATCH_ID
    • 値: 4776732

    この値をメモ帳にコピーします。このバッチIDは、イベント・モニタリング・タスクのBatch IDパラメータの値として使用されます。

タスク・マネージャでの次のステップ

  1. 「保留中」状態で新しいスケジュールを作成します。

  2. 仕訳承認イベント(oracle.apps.gl.Journals.journal.post)をモニターするイベント・モニタリング・タスク用のタスクを作成します。

  3. 「パラメータ」タブで、EBSの仕訳バッチIDとしてBatch IDの値を入力します。

  4. タスクを保存し、スケジュールを「オープン」状態に設定します。

EBSでの次のステップ

  1. バッチ(Vision Operation (USA),では、「承認」ボタンが指定したバッチで有効になっています。

  2. 「転記」をクリックして、仕訳承認イベントを発行します。

  3. 「表示」「要求」「特定要求」の順に選択して、EBS要求のステータスを調べます。

  4. 前述の「要求ID」を指定します。

タスク・マネージャでの次のステップ

  1. タスクが「オープン」状態に設定されるまで待ちます。EBSイベントの取得には数分かかります。

  2. 2、3分後、タスク・マネージャ「リフレッシュ」をクリックします。

仕訳バッチ転記関連情報の詳細は、仕訳の転記を参照してください。

一般会計 - 仕訳期間クローズ

oracle.apps.gl.CloseProcess.period.close

EBSのステップ

  1. EBSにログオンします。

  2. 「一般会計」を選択し、左ツリーから「Vision Operations (USA)」役割を選択します。

  3. オープン/クローズ「入力」の順に選択し、Oracle Applicationsが起動するのを待ちます。

    「期間の検索」ダイアログが表示されます。

  4. 「検索」をクリックします。「期間のオープンおよびクローズ」ダイアログが表示されます。

  5. 表示される期間のリストから、クローズする期間を選択します。
  6. その期間の「ステータス」列を選択します。
  7. ステータス・オプションをクリックします。ステータス・リスト・ボックスが開きます。
  8. クローズ済ステータスを選択し、OKをクリックします。メモ帳に期間をメモします。
  9. ステータスを保存するには、「ファイル」を選択し、「保存」をクリックします。

  10. その期間の「ステータス」列を選択します。
  11. 「ヘルプ」をクリックし、「診断」「調査」の順に選択します。

  12. Oracleパスワード(「APPS」)を入力します。

  13. フィールドLEDGER_IDと入力し、内でクリックして一意の元帳IDを取得します。たとえば、

    • ブロック: PREVIOUS
    • フィールド: LEDGER_ID
    • 値: 1

    この値をメモ帳にコピーします。この元帳IDは、イベント・モニタリング・タスクのLEDGER_IDパラメータの値として使用されます。

タスク・マネージャでの次のステップ

  1. 「保留中」状態で新しいスケジュールを作成します。

  2. 仕訳クローズ・イベント(oracle.apps.gl.CloseProcess.period.close)をモニターするイベント・モニタリング・タスク用のタスクを作成します。

  3. 「パラメータ」タブで、EBSの元帳IDと期間名の値を入力します。例: 期間名: 12月10日 元帳ID: 1

  4. タスクを保存し、スケジュールを「オープン」状態に設定します。

EBSでの次のステップ

  1. 「期間のオープンとクローズ」ダイアログを閉じます

  2. 要求ノードの送信メッセージ・ボックスで「OK」をクリックします。

  3. 「表示」「要求」特定の要求の順に選択して、EBS要求のステータスを調べます。

タスク・マネージャでの次のステップ

  1. タスクが「オープン」状態に設定されるまで待ちます。EBSイベントの取得には数分かかります。

  2. 2、3分後、タスク・マネージャ「リフレッシュ」をクリックします。

一般会計期間の詳細は、会計期間のオープンとクローズを参照してください。

一般会計 - 仕訳期間オープン

oracle.apps.gl.CloseProcess.period.open

EBSのステップ

  1. EBSにログオンします。

  2. 「一般会計」を選択し、左ツリーから「Vision Operations (USA)」役割を選択します。

  3. オープン/クローズ「入力」の順に選択し、Oracle Applicationsが起動するのを待ちます。

    「期間の検索」ダイアログが表示されます。

  4. 「検索」をクリックします。「期間のオープンおよびクローズ」ダイアログが表示されます。

  5. 表示される期間のリストから、オープンする期間を選択します。
  6. オープンする期間をメモ帳にコピーします。

  7. その期間の「ステータス」列を選択します。
  8. 「ヘルプ」をクリックし、「診断」「調査」の順に選択します。

  9. OracleパスワードAPPSを入力します。

  10. 「フィールド」に、「LEDGER_ID」と入力し、「値」内でクリックして、一意の元帳IDを取得します。たとえば、

    • ブロック: PREVIOUS
    • フィールド: LEDGER_ID
    • 値: 1

    この値をメモ帳にコピーします。この元帳IDは、イベント・モニタリング・タスクのLEDGER_IDパラメータの値として使用されます。

タスク・マネージャでの次のステップ

  1. 「保留中」状態で新しいスケジュールを作成します。

  2. 仕訳期間オープン・イベント (oracle.apps.gl.CloseProcess.period.open)をモニターするイベント・モニタリング・タスク用のタスクを作成します。

  3. 「パラメータ」タブで、EBSの元帳IDと期間名の値を入力します。例: 期間名: 12月10日 元帳ID: 1

  4. タスクを保存し、スケジュールを「オープン」状態に設定します。

EBSでの次のステップ

  1. 「期間のオープン」をクリックします。

  2. オープンする期間を選択し、「OK」をクリックしてイベントを発行します。

  3. 「表示」「要求」特定の要求の順に選択して、EBS要求のステータスを調べます。

タスク・マネージャでの次のステップ

  1. タスクが「オープン」状態に設定されるまで待機します。EBSイベントの取得には数分かかります。

  2. 2、3分後、タスク・マネージャ「リフレッシュ」をクリックします。

一般会計期間の詳細は、会計期間のオープンとクローズを参照してください。

一般会計 - 仕訳期間再オープン

oracle.apps.gl.CloseProcess.period.reopen

EBSのステップ

  1. EBSにログオンします。

  2. 「一般会計」を選択し、左ツリーから「Vision Operations (USA)」役割を選択します。

  3. オープン/クローズ「入力」の順に選択し、Oracle Applicationsが起動するのを待ちます。

    「期間の検索」ダイアログが表示されます。

  4. 「検索」をクリックします。「期間のオープンおよびクローズ」ダイアログが表示されます。

  5. 表示される期間のリストから、再オープンする期間を選択します。
  6. 再オープンする期間をメモ帳にコピーします。

  7. その期間の「ステータス」列を選択します。
  8. 「ヘルプ」をクリックし、「診断」「調査」の順に選択します。

  9. OracleパスワードAPPSを入力します。

  10. 「フィールド」に、「LEDGER_ID」と入力し、「値」内でクリックして、一意の元帳IDを取得します。たとえば、

    • ブロック: PREVIOUS
    • フィールド: LEDGER_ID
    • 値: 1

    この値をメモ帳にコピーします。この元帳IDは、イベント・モニタリング・タスクのLEDGER_IDパラメータの値として使用されます。

タスク・マネージャでの次のステップ

  1. 「保留中」状態で新しいスケジュールを作成します。

  2. 仕訳期間再オープン・イベント (oracle.apps.gl.CloseProcess.period.reopen)をモニターするイベント・モニタリング・タスクのタスクを作成します。

  3. 「パラメータ」タブで、EBSの元帳IDと期間名の値を入力します。例: 期間名: 12月10日 元帳ID: 1

  4. タスクを保存し、スケジュールを「オープン」状態に設定します。

EBSでの次のステップ

  1. 「期間のオープン」をクリックします。

  2. オープンするクローズ済の期間を選択し、「OK」をクリックしてイベントを発行します。

  3. 「表示」「要求」特定の要求の順に選択して、EBS要求のステータスを調べます。

タスク・マネージャでの次のステップ

  1. タスクが「オープン」状態に設定されるまで待ちます。EBSイベントの取得には数分かかります。

  2. 2、3分後、タスク・マネージャ「リフレッシュ」をクリックします。

一般会計期間の詳細は、会計期間のオープンとクローズを参照してください。

買掛管理期間オープン/クローズ

oracle.apps.ap.CloseProcess.period

EBSのステップ

  1. EBSにログオンします。

  2. 買掛/未払金を展開し、左ツリーから「Vision Operations (USA)」役割を展開します。

  3. 「勘定」を展開し、「買掛/未払金期間の管理」を選択します。これにより、「買掛/未払金期間の管理」フォームが起動します。
  4. 元帳および操作単位を指定します。買掛/未払金期間の検索ダイアログは閉じないでください。かわりに、次のステップを実行して、元帳IDの値を識別します。
  5. 「ヘルプ」をクリックし、「診断」「調査」の順に選択します。

  6. 資格証明が要求された場合、APPSスキーマ資格証明を指定します。「調査」フィールドおよび「変数値」フォームが表示されます。

  7. 「ブロック」に、「PERIOD_QF」と入力します。「フィールド」に、「SET OF BOOKS」と入力し、「値」内でクリックして、一意の元帳IDの数値を取得します。例:

    • ブロック: PERIOD_QF
    • フィールド:SET OF BOOKS
    • 値:1

    この値をメモ帳にコピーします。この元帳IDは、イベント・モニタリング・タスクのLEDGER_IDパラメータの値として使用されます。

タスク・マネージャでの次のステップ

  1. 「保留中」状態で新しいスケジュールを作成します。

  2. 買掛/未払金期間オープン/クローズ・イベント(oracle.apps.ap.CloseProcess.period)をモニターするイベント・モニタリング・タスクのタスクを作成します。

  3. 「パラメータ」タブで、EBSの元帳ID、期間名およびアクションの値を入力します。例: 元帳ID: 1、期間名: 12月10日 アクション: クローズ済

  4. タスクを保存し、スケジュールを「オープン」状態に設定します。

EBSでの次のステップ

  1. EBSの「買掛/未払金期間の管理」で期間を検索します。

  2. その期間の期間ステータス列をクリックします。

  3. 「管理ステータス」フォームで、適切なステータスを選択します。
  4. 「ファイル」「保存」の順に選択して、イベントを発行します。

タスク・マネージャでの次のステップ

  1. タスクが「オープン」状態に設定されるまで待ちます。EBSイベントの取得には数分かかります。

  2. 2、3分後、タスク・マネージャ「リフレッシュ」をクリックします。

注:

EBS実装では、「クローズ済」および「オープン」ステータスの場合のみ、イベントを発行します。永久にクローズ・ステータスの場合はイベントを発行しません。
買掛/未払金期間の詳細は、買掛/未払金会計期間のステータスの制御を参照してください。