表37-1 タスク・マネージャの用語
用語 | 説明 |
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タスク |
タスクは、ビジネス・プロセス中に実行されるアクティビティです。たとえば、「フォーム・データの入力」や新規勘定科目の確認です。 サービス管理者およびパワー・ユーザーは、プロセスのタスクを定義し、開始日と終了日、担当者および承認者などの各タスクの詳細を含めます。ユーザーは、割り当てられたタスクを開き、指示を読み、質問に答え、タスクが完了したら送信します。 |
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テンプレートは、ビジネス・プロセスに必要な反復可能なタスクのセットを定義します。管理者は、毎回タスクを再作成するのではなく、毎月または毎四半期といった後の期間に使用するテンプレートとして、定義済のタスクのセットを保存できます。 たとえば、管理者は、月次プロセスに必要なタスクのセットを保存し、毎月そのプロセスに同じテンプレートを使用できます。 |
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スケジュールは、ビジネス・プロセスの順番が指定されたタスクのセットです。スケジュールは事前定義済タスクのテンプレートから作成することも、手動で作成することもできます。管理者はスケジュールを作成するときに、タスクに定義された相対日付(ビジネス・プロセスの1日目と2日目など)をカレンダ日付(3月1日と2日など)にマッピングします。管理者がスケジュールのステータスを「オープン」に変更すると、スケジュールされた開始日時に従ってタスクが実行されます。 たとえば、管理者が3月の月次プロセス・スケジュールを作成し、新規勘定科目の確認タスクを3月1日に割り当てたとします。管理者がスケジュールを「保留中」から「オープン」に変更すると、3月1日に新規勘定科目の確認タスクが開始され、電子メール通知がタスク担当者に送信されます。 |
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タスク・タイプを使用すると、同じタイプのすべてのタスクについてタスク詳細を標準化できます。タスク・タイプに定義された詳細は、そのタスク・タイプから作成されるすべてのタスクによって継承されます。たとえば、管理者がデータの承認タスク・タイプについて指示やルールなどのタスク・タイプ設定を定義すると、データの承認タスク・タイプを使用して作成されるすべてのタスクによってその設定が共有されます。
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統合は、Oracle Fusion Cloud EPMビジネス・プロセスおよび外部アプリケーション全体にわたってタスクを自動化するために使用されます。他のアプリケーションとの統合を含むタスクを定義できます。Cloud EPMサービスの場合、ビジネス・プロセスに対するローカルの事前定義済統合を使用してサービスが自動的に構成されます。 他のCloud EPMサービスへのサブスクリプションがある場合、タスク・マネージャを使用して、サービス間の接続を作成し、統合を有効にできます。事前作成済の統合によって、他のCloud EPMの機能にアクセスするタスク・マネージャ・タスクを実行できます。カスタム・イベント・モニタリング・タスクなど、カスタム統合を作成することもできます。 統合タスクは、タスクに定義されている次のいずれかの実行タイプに基づいて実行されます:
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アラートは、ハードウェアまたはソフトウェアの問題など、プロセス中に発生した問題に関するユーザーからの通知です。問題が発生してユーザーがそれに対するアラートを作成する場合、ユーザーは問題を識別するために事前定義済のアラート・タイプのリストから選択します。アラートは、アラート・タイプに定義されている担当者に解決のために送信されます。 たとえば、ユーザーに期限が迫っているタスクがあり、割り当てられたタスクにアクセスできないとします。ユーザーがアクセスの問題などのアラート・タイプを選択すると、システム管理者などの事前定義済の担当者にアラートが送信されます。システム管理者は、アクセスの問題を解決し、アラートをクローズします。 |
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アラート・タイプは、ビジネス・プロセスで発生する可能性がある問題のカテゴリです。管理者は、「欠落データ」やアクセスの問題などのアラート・タイプを作成できます。アラート・タイプごとに、問題に関する重要な情報を取得するために使用する手順が定義され、問題解決のための主要な個人が割り当てられます。 たとえば、管理者は、ユーザーに詳細情報を確認するための質問を含む、アクセスの問題というアラート・タイプを作成できます。管理者は、システム管理者などの問題を解決するための担当者と、必要に応じてバックアップ担当者を指定して、アラート・タイプのワークフローを定義します。 |
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システム設定では、サービス管理者がタスク・マネージャ設定のデフォルトを指定できます。 管理者は、タスクの指示などで、URLのパラメータを管理するためのグローバル統合トークンを定義できます。管理者は、どの休日日付をスケジュールに適用するかに関する休日ルールを決定し、地理別または事業部門別の組織単位を作成して、休日やタイム・ゾーンなどのタスク設定に関連付けます。また、コメントとタスクの削除、電子メール通知、リストおよびファイル・サイズの最大値に対するタスク・ガバナー、再割当要求の承認、タスクの再オープン権限などの設定を構成し、Smart View、ワークリストおよび「ようこそ」パネルでのタスクの表示方法を指定することもできます。 |
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ワークリストは、ユーザーが割り当てられたタスクの処理を簡単に行える、主要なエンド・ユーザー画面です。 |
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スケジュール・タスク・ページには、スケジュールとそこに含まれるタスクのリストが表示されます。ユーザーはここで、スケジュール内のタスクをすべて確認できます。ユーザーは「フィルタ処理」および「保存済ビュー」オプションを使用して、タスクをすばやく確認できます。 |
「概要」ダッシュボード |
「概要」ダッシュボードでは、POV内のすべてのタスクの要約ビューが提供されます。年、期間およびスケジュールでタスクをフィルタできます。スケジュール、優先度、タスク・タイプまたは組織単位別にタスクを表示して、タスクの詳細にドリル・ダウンできます。 |
「コンプライアンス」ダッシュボード |
「コンプライアンス」ダッシュボードでは、会社がコンプライアンスの目標をどの程度達成しているかに関するメトリックが提供されます(予定どおり完了したタスクと遅延しているタスクが区別され、承認または却下されたタスクの数が表示されます)。年、期間およびスケジュールでタスクをフィルタし、ユーザーおよび組織単位に基づいてユーザー・パフォーマンスのメトリックを表示し、タスク詳細にドリル・ダウンできます。 |
操作ダッシュボード |
操作ダッシュボードでは、様々な表示を使用して、タスク・マネージャ・プロセスに関するデータの全体的な要約が提供されます。操作ダッシュボードでは、チャート、リスト、ピボット・ビューを組み合せて使用できます。 たとえば、定時パフォーマンスを示す棒グラフ、タスク・ステータスを示す円グラフ、ユーザー別のステータスを示すピボット・ビューが含まれる、タスク・パフォーマンスという名前の操作ダッシュボードを作成できます。 |
タスク・マネージャ・レポート |
タスク・マネージャ・レポートは、タスクの実行状況を報告する、デフォルトで用意されているレポートです。たとえば、リスクありのタスク、早期完了タスク、遅延タスクまたは承認者によって却下されたタスクが表示されます。また、タスク・コンプライアンス、組織単位別のパフォーマンス、遅延タスクがあるユーザーおよびタスク変更の監査証跡も表示されます。 管理者は、必要に応じて独自のカスタム・レポートを定義できます。 |