変更を送信せずに計算を実行(オンザフライの計算)

オンザフライの計算を使用すると、データの値を変更して計算後の変化を即座に知ることができ、更新後の値を送信する必要はありません。

フォーム2.0で作業するとき、またはアド・ホック分析中は、変更をデータベースに送信してリフレッシュする必要なく、オンザフライの計算を実行できます。この機能により、時間を節約し、グリッドに一度に複数の変更を加えられます。

フォーム2.0の場合は、このオプションは管理者がこの機能をフォームに対して有効化している場合に使用できます。この機能が有効化されているときは、2.0バージョンのフォームで、メンバー式が添付されたセルにカーソルを置くと、セルに関連付けられているメンバー式が表示され、オンザフライの計算を実行できます。

アド・ホック分析用に、管理者がこの機能を有効化している可能性があります。または、「ユーザー・プリファレンス」の「表示」タブの「アド・ホックのユーザー式の有効化」で「はい」を選択して、オンザフライでの計算の表示プリファレンスを設定できます。この設定が有効になっている場合、アド・ホック・グリッドでメンバー式が添付されているセルにカーソルを置くと、セルに関連付けられているメンバー式が表示され、オンザフライの計算を実行できます。

オンザフライの計算を実行するには:

1. 2.0バージョンのフォームまたはアド・ホック・グリッドを開き、セルにカーソルを置いて、式が添付されたメンバーについて、メンバー式と集計演算子の両方を表示します。

   この例では、JanのSalesに対する式が確認できます。

   
   
   

   式が表示されるようにするには、フォームまたはアド・ホック・グリッドの中に入力可能なセル(レベル・ゼロ・メンバー)があることが必要です。

2. 必要に応じて計算を実行して、セルからカーソルを移動させます:
   • 計算後のセルに寄与する値を変更します。計算後のセルの値が更新されます。
   • 計算された値を変更します。そのフォームまたはアド・ホック・グリッド上のセルのうち、計算されたセルに寄与するものが更新されます。

     式スプレッドを正しく機能させるには、計算値のすべてのソース・セルがフォームまたはアド・ホック・グリッドに表示されている必要があります。

   色の変化は、セルの値が変更されたことを示します。セルはすぐにリフレッシュされて、変更をデータベースに送信しなくても、新しく計算された値が表示されます。

   この、計算済セルに寄与する値を変更する例では、JanのSales Westの値を変更します:

   
   
   

   [Tab]を押すと、オンザフライの計算によって、JanのSales、Sales WestのQ1、SalesのQ1の更新値が計算されます。新しく計算された値では色が変わることに注意します。

   

   この、計算後の値を変更する例では、FebのSalesの計算後の値を変更します:

   

   [Tab]を押すと、計算後のセルに寄与する値が更新されます。新しく計算された値では色が変わることに注意します。

   
3. すべての変更が完了し、計算に満足した場合は、変更後の値をサーバーに送信するか、送信せずに変更を破棄できます。

オンザフライの計算はOracle Smart View for Officeで2.0バージョンのフォームまたはアド・ホック・グリッドで実行することもできます。Oracle Smart View for Officeの操作の変更を送信せずに計算を実行を参照してください。

サポートされる式関数および演算子を確認してください。Oracle Smart View for Officeの操作のオンザフライ計算でサポートされる関数と演算子を参照してください。

オンザフライの計算では、サポートされない式の関数があります。Oracle Smart View for Officeの操作のオンザフライの計算でサポートされない関数および式を参照してください。

オンザフライの計算を実行するときの追加の考慮事項は、Oracle Smart View for Officeの操作のガイドラインおよび考慮事項を参照してください。