Oracle Eloqua IDとBlueKai IDのスワッピングの構成

マーケティング・アセットに対する匿名コンタクトの操作が発生した場合、BlueKaiのデータ管理プラットフォーム(DMP)を活用してこのコンタクトにEメール・アドレスを割り当てることで、このコンタクトを既知のコンタクトにできます。コンタクトと訪問者の間の関係は、Eメールのクリックスルー、Eメールのオープン、フォームの提出などのWebアクティビティを通じて確立されます。訪問者がコンタクトにリンクされている場合、IDスワップが実行されています。

重要: Oracle Eloquaアセットを使用する場合、Oracle EloquaインスタンスでBlueKai IDスワッピングが有効になったときに、Oracle Eloquaトラッキング・スクリプトがこれらのアセットに自動的に追加されています。コンタクトがEメールをオープンしたり、クリックスルーすると、自動的にIDがスワップされるため、このトピックに記載されている構成を実行する必要はありません。Oracle Eloquaキャンペーンでフォームを使用する場合、IDスワッピングが自動的に有効になります。ただし、匿名ユーザーがWebサイトを訪問したときにIDスワップを実行する場合は、それらのページにOracle Eloquaトラッキング・スクリプトをデプロイする必要があります。

仕組み

IDスワッピングは、コンタクトによるサイトの訪問、Eメールのオープン(OutlookやYahoo Mailなど、サード・パーティのCookieに対応したEメール・クライアントを使用している場合)、Eメールやランディング・ページ内でのクリック、またはフォームの提出が発生したときに実行されます。匿名化されたデータ(Oracle Eloqua GUIDやハッシュEメール・アドレスなど)がトラッキング・スクリプトによって取得され、BlueKaiに渡されます。それに応じて、BlueKaiから一意のユーザーID (BKUUID)が返されます。これにより、Oracle EloquaのコンタクトがBlueKaiユーザー・プロファイルに関連付けられますが、個人を特定できる情報(PII)はOracle Eloquaにのみ残されます。

Global Match Multiplier IDスワップ・プールにオプト・インすると、同様にオプト・インしているすべての組織のBlueKai IDを活用できます。より大規模なコンタクトの顧客ベースを活用できます。

次のリストでは、Oracle Eloqua-BlueKai IDスワップを実行できる様々なシナリオと、それらのシナリオでIDスワッピングを設定するために必要なステップについて説明します。

匿名のサイト訪問

匿名ユーザーがクライアントのWebサイトを訪問すると、そのページ上のOracle Eloquaトラッキング・スクリプトによってOracle Eloqua GUIDが取得され、BlueKaiに渡されます。それに応じて、BlueKaiからリダイレクトによって一意のユーザーID (BKUUID)が返されます。このシナリオでは、Oracle EloquaサイトIDを取得し、次の構文を持つOracle Eloquaトラッキング・スクリプトをサイトにデプロイする必要があります。

<!--Start Eloqua Tracking Tag-->
< script type = "text/javascript" >
    var _elqQ = _elqQ || [];
_elqQ.push(['elqSetSiteId', 'YOUR_ELOQUA_SITE_ID']);
_elqQ.push(['elqTrackPageView']);
(function() {
    function async_load() {
        var s = document.createElement('script');
        s.type = 'text/javascript';
        s.async = true;
        s.src = '//img.en25.com/i/elqCfg.min.js';
        var x = document.getElementsByTagName('script')[0];
        x.parentNode.insertBefore(s, x);
    }
    if (window.addEventListener) window.addEventListener('DOMContentLoaded', async_load, false);
    else if (window.attachEvent) window.attachEvent('onload', async_load);
})(); < /script>
<!--End Eloqua Tracking Tag-->

Eメールのオープン

コンタクトがクライアントのOracle EloquaベースのEメール・マーケティング・メッセージをオープンすると、そのハッシュEメール・アドレスがOracle Eloquaデータベース内で検索され、BlueKai IDスワップ・ピクセルに渡されて、ハッシュEメール・アドレスがBlueKaiに送信されます。それに応じて、BlueKaiからリダイレクトによってBKUUIDが返されます。このシナリオでは、次の構文を持つBlueKai IDスワップ・ピクセルがOracle EloquaによってEメール・マーケティング・メッセージにデプロイされます。

http://tags.bluekai.com/site/{BK site ID}?vid={Eloqua anonymous visitor ID}&e_id_m={oHash}&e_id_s={oHash}
&elqsiteid={Eloqua Site ID}&redir=http://{Eloqua Site ID}.t.eloqua.com/visitor/v200/svrGP?pps=80&bk_uuid=$_BK_UUID&respondWithGif=1

重要: Eメールのオープンに伴うIDスワップは、Eメール・クライアントがサード・パーティのCookieに対応している場合(OutlookやYahoo Mailなど)、またはコンタクトがEメールをHTMLで参照している場合にのみ実行されます。IDスワップは、Eメール・クライアントがサード・パーティのCookieに対応していない場合(GmailやHotmailなど)、またはコンタクトがEメールをプレーン・テキストで参照している場合は実行されません。

Eメール・クリックスルー

次のクリックスルー・シナリオのいずれかを使用してIDスワップを実行できます。

  • ランディング・ページへのクリックスルー(Oracle Eloquaトラッキング・スクリプト): コンタクトがランディング・ページへのリンクをクリックすると、サイトにデプロイされているOracle Eloquaトラッキング・スクリプトによってコンタクトのOracle Eloqua GUID、ハッシュEメール・アドレスおよびハッシュ電話番号が取得され、BlueKaiに渡されます。それに応じて、BlueKaiからリダイレクトによってBKUUIDが返されます。このシナリオでは、Oracle Eloquaトラッキング・スクリプトをサイトにデプロイする必要があります。構文は、匿名サイト訪問者に対してIDスワッピングを実行する場合に指定するものと同一です。
  • ランディング・ページへのクリックスルー(URL解析を含むBlueKaiタグ): コンタクトがランディング・ページへのリンクをクリックすると、そのハッシュEメール・アドレスが検索され、ランディング・ページURLの問合せ文字列に追加されます。ランディング・ページがオープンしたときに、問合せ文字列からEメール・ハッシュが抽出され、サイト上のBlueKaiタグに渡されます。その後、BlueKaiタグが実行され、Eメール・ハッシュがBlueKaiに送信されます。BlueKaiからリダイレクトによってOracle EloquaにコンタクトのBKUUIDが返されます。このシナリオでは、次のことが行われます。
    • Oracle Eloquaの訪問者ID (VID)、Eメール・アドレス・ハッシュ、電話番号ハッシュ、およびコンタクトのBKUUIDをOracle Eloquaに送信するためのBlueKaiへのリダイレクトを含むランディング・ページへのリンクがOracle EloquaによってEメール・マーケティング・メッセージにデプロイされます。構文は次のとおりです。
      http://{example.com/landing_page.html}?vid={Eloqua anonymous visitor ID}&e_id_m={oHash}&e_id_s={oHash}&p_id_m={oHash}&p_id_s={oHash}&elqsiteid=334284386&redir=http://s334284386.t.eloqua.com/visitor/v200/svrGP?pps=80&bk_uuid=$_BK_UUID&respondWithGif=1
    • サイト上にBlueKai CoreTagをデプロイし、問合せ文字列からハッシュEメール・アドレスおよび電話番号を抽出するためのコードをCoreTagに追加し、それらのハッシュをCoreTagのビルトイン関数に渡してユーザー・データがBlueKaiに送信されるようにします。
      構文は次のとおりです。
      <!-- Begin BlueKai CoreTag-->
      <iframe name="__bkframe" height="0" width="0" frameborder="0" style="display:none;position:absolute;clip:rect(0px 0px 0px 0px)" src="about:blank"></iframe>
        
      <script language="text/javascript" src="http://tags.bkrtx.com/js/bk-coretag.js"></script>
      <script language="text/javascript">
        
      //pass oHashes into the 'Value' field of the bk_addPageCtx function
      bk_addPageCtx('e_id_m', 'Value'); // MD5 oHash
      bk_addPageCtx('e_id_s', 'Value'); // SHA-256 Hash
        
      //block passing of meta data (URL, meta keywords, and page title)
      bk_ignore_meta = true;
        
      //pass your BlueKai site ID and the pixel limit using the following syntax:
      //bk_doJSTag('Site ID', 'Pixel Limit');
      bk_doJSTag(BKCLIENT_SITE_ID, 4);`
        
      </script>
      <!-- End BlueKai CoreTag-->
  • サード・パーティ・サイトへのクリックスルー(サイトにOracle Eloquaトラッキング・スクリプトもBlueKaiタグもない場合): Oracle Eloquaトラッキング・スクリプトもBlueKaiタグもないサード・パーティ・サイトへのリンクをユーザーがクリックすると、リダイレクトを使用して、Oracle Eloquaトラッキング・スクリプトがあるOracle Eloquaランディング・ページにユーザーが送信されます。これにより、BlueKaiとのIDスワップがトリガーされ、ユーザーが宛先URLにリダイレクトされます。このシナリオでは、それ以降の手順は要求されません。Oracle EloquaインスタンスでBlueKai IDスワッピングがアクティブ化されたときに、Oracle Eloquaトラッキング・スクリプトがランディング・ページに自動的に追加されています。

フォーム

次のフォーム提出シナリオのいずれかを使用してIDスワップを実行できます。

  • フォームの提出(Oracle Eloquaフォーム再転送スクリプトを使用): Oracle Eloquaフォーム再転送スクリプトがフォームに自動的に追加されます。Oracle EloquaとBlueKaiの統合によってIDスワッピングが管理されるため、さらに必要な処理はありません。
  • フォームの提出(CoreTagを使用): CoreTagがフォームに自動的に配置されます。Oracle EloquaとBlueKaiの統合によってIDスワッピングが管理されるため、さらに必要な処理はありません。
  • ユーザーがコンタクト情報を含むフォームを提出すると、ページ上のCoreTagによってユーザーのEメール・アドレスと電話番号が正規化され、MD5ハッシュおよびSHA-256ハッシュを使用して暗号化され、MD5とSHA-256の両方のハッシュがBlueKaiに送信されます。CoreTagおよびそれが参照するbkcoretag.jsファイルの詳細は、「Oracle DMP integration guide」を参照してください。

    構文は次のとおりです。

    <script src="//code.jquery.com/ui/1.11.1/jquery-ui.js"></script>
    
    <form id="myform">
    	<label>Email Address:</label><input type="email" name="email" placeholder="user@example.com" autocomplete="on"><br>
    	<label>Phone Number:</label><input type="tel" name="phone" placeholder="408-555-1212" autocomplete="on"><br>
    	<input type="submit" value="Submit" id="submitButton"><br><br>
    </form>
    
    <!--Begin BlueKai CoreTag -->
    <iframe name="__bkframe" height="0" width="0" frameborder="0" src="javascript:void(0)"></iframe>
    <script type="text/javascript" src="http://tags.bkrtx.com/js/bk-coretag.js"></script>
    <script type="text/javascript">
    	$ (function() {
    		$("#tabs").tabs();
    		$('#myform').on("submit", function(event) {
    			event.preventDefault();
    			bkCoreTag();
    		});
    	});
    	function bkCoreTag() {
    		var email = $('#myform input[name="email"]').val();
    		var phone = $('#myform input[name="phone"]').val();
    		bk_addEmailHash(email);
    		bk_addPhoneHash(phone);
    		bk_doJSTag(BKCLIENT_SITE_ID, 1);
    	}
    </script>
    <!--End BlueKai CoreTag-->

関連項目

BlueKaiのドキュメント: Configuring Eloqua-BlueKai ID swapping

Oracle EloquaとBlueKaiの統合の構成

BlueKai Data Activationアプリケーションのインストール

キャンペーンへのBlueKai Data Activationアプリケーションの追加