ハッシュ識別子

概要

ハッシュは、統合データ管理システム間でデータをスワップするために使用される暗号化の形式です。Eloquaのハッシュ識別子は、Eメールおよび電話番号情報を外部データ・ソースと匿名で交換するために、2つのタイプのハッシュを適用および識別できます。この機能では、SHA256およびMD5ハッシュが含まれるコンタクトを一意に識別し、現存するコンタクト・フィールド情報のハッシュされた同等物を作成し、Personal Identifiable Information (PII)を送信しないでこれらの詳細を他のシステムにマップできるようにします。

重要: この機能は現在、Controlled Availability (CA)プログラムの下でリリースされています。この機能へのアクセスを要求するには、My Oracle Supportにログインし、サービス・リクエストを作成してください。

ハッシュ識別子を有効にすると、「Eメール・アドレス」「勤務先電話」および「携帯電話」の各コンタクト・フィールドに値がある、Eloquaデータベースのすべてのコンタクトについて、これらのフィールドがハッシュされ、それぞれの値は次のようになります。

  • SHA256ハッシュEメール
  • SHA256ハッシュ携帯電話
  • SHA256ハッシュ勤務先電話
  • MD5ハッシュEメール
  • MD5ハッシュ携帯電話
  • MD5ハッシュ勤務先電話

ハッシュ・フィールドは自動的に作成され、ハッシュされていない同等物に情報があるコンタクトにのみ適用されます。たとえば、コンタクトの「Eメール・アドレス」が指定されているが、「勤務先電話」または「携帯電話」は指定されていない場合は、SHA256ハッシュEメールおよびMD5ハッシュEメールのみが作成され、そのコンタクトに移入されます。コンタクトのレコードがEメール・フィールドまたは電話フィールドで更新されると、ハッシュされた同等物も更新されます。

つまり、ハッシュ識別子を使用することで、匿名の識別子を使用して、コンタクト情報を他のシステム(CRM統合、Oracle Data Cloudまたは他のデータ・ソースを使用しているシステム)にマップできます。

関連項目

データベース暗号化

コンタクトへの保護されたアクセス