CRM統合
顧客関係管理(CRM)システムとOracle Eloquaは、異なるサーバーでホストされるデータベースです。統合により、これらのデータベース間の情報の受け渡しが可能になります。
Oracle Eloquaは、外部コールを使用してCRMシステムと統合されます。外部コールは、CRMにアクセスしてデータを渡すOracle Eloquaの一連のAPI指示です。それぞれの外部コールには、CRMシステムにアクセスするための独自のユーザー資格証明があります。
Oracle EloquaからCRMへの情報の書込みは、アウトバウンド・コールと呼ばれます。アウトバウンドの外部コールは、通常、その名前に「Update」または「Create」という語が含まれます。これらは、Oracle Eloquaの統合インタフェース内の「外部コール」セクションの送信データ・フォルダにあります。外部コールのリストを表示するには、「設定」 > 「統合」 > 「アウトバウンド」 > 「外部コール」の順にクリックします。
アウトバウンドの外部コールは、内部イベントまたは統合ルールによってトリガーできます。トリガーのリスト全体を表示するには、「設定」 > 「統合」 > 「アウトバウンド」 > 「内部イベント」の順にクリックします。通常、Oracle Eloquaのコンタクトがフォームの提出またはユーザーによって更新される場合、コンタクトはプログラム・ビルダーのプログラム(ベスト・プラクティスはCRM更新プログラム)に移動し、外部コールを開始する内部イベントのあるステップに従う必要があります。
CRM統合の理解
自分自身や組織の他のユーザーが、統合でどのデータが受け渡されるかを理解することが重要です。これにより、ビジネス要件の変更に伴って必要となった変更を加えたり、既存の統合を強化することができます。
注意: 設定を適切に文書化することで、変更を加える場合に時間を節約できます。Oracle Eloquaに取り込むフィールド(およびマップするOracle Eloquaフィールド)とCRMに送信するフィールド(およびマップするフィールド)を示すスプレッドシートを作成します。数か月ごとにスプレッドシートにアクセスするか、いずれかのシステムで変更を加える場合に、統合の正確なドキュメントがあることを確認してください。
CRM統合のヒント
Oracle EloquaとCRMの間でどのフィールドを更新する必要があるかを検討することが重要です。特定のフィールドは自動的に最新状態に同期する必要がありますが、1回プルすることのみが必要なフィールドもあります。次に例を示します。
- 「リード・ソース - 最新」フィールドは、CRMとOracle Eloquaの双方で常に最新のデータが保持されるように、両方で一貫して更新する必要があります。同様に、ほとんどのコンタクト・フィールド(名前、Eメール・アドレス、電話番号、住所など)は一般的に常に両方で更新する必要があります。
- 当初リード・ソースなどのフィールドがCRMで最初に文書化された場合は、そのデータをOracle Eloquaにプルし、そのフィールドが空白であった場合にのみCRMを更新するようにルールを設定する必要があります。同様に、当初リード・ソースがOracle Eloquaで文書化された場合は、空白の場合にのみこのフィールドを更新するように自動同期のルールを設定する必要があります。
コンタクト・フィールドの作成および編集の詳細と手順は、「コンタクト・フィールド」を参照してください。
CRMからEloquaにデータを取り込む方法
自動同期を使用すると、レコード・タイプに基づいて、CRMからEloquaへの通常同期および自動同期をスケジュールできます。ほとんどのCRM統合には、コンタクトの取得、アカウントの取得、リードの取得、削除されたリードおよび変換されたリードの取得、削除されたコンタクトの取得および削除されたアカウントに対するコールが含まれます。この目的は、EloquaまたはCRMのいずれかでコンタクトまたはリードを使用しているときに、すべてのデータが最新状態になっているように、CRMからEloquaにデータをミラーリングすることです。
自動同期を表示して変更するには、「設定」 > 「統合」 > 「インバウンド」 > 「管理」 > 「自動同期」の順にクリックします。詳細は、CRM統合: 自動同期を参照してください。
注意: Salesforce.comのユーザーは、CipherCloudゲートウェイを介してデータをルーティングすることを選択できます。My Oracle Supportに問い合せて、この機能をアクティブ化するためのサービス・リクエストを作成してください。
EloquaからCRMにデータを取り込む方法
Eloquaに手動でコンタクトをアップロードしたり、コンタクトがフォームを提出すると、Eloqua内でデータが変更される可能性があります。これらの変更をCRMに確実に反映するために、CRMにデータを送信する外部コールによって、どのエンティティ・タイプ(リードまたはコンタクトなど)のデータを渡すかが制御されます。
外部コールを表示して変更するには、「設定」 > 「統合」 > 「アウトバウンド」 > 「外部コール」の順にクリックします。データを送信しているコールは、送信データフォルダにあります。
「アウトバウンド」タブの「内部イベント」は、外部コールを生成するトリガーです。これらのトリガーは様々なイベントで生成することができますが、通常、コンタクトのレコードが特定のフォームまたはその他のフォーム(フォーム提出、Eメール・クリックスルー、リスト・アップロードなど)で更新される場合は、プログラム・ビルダー内に配置されます。外部コールおよび内部イベントの操作の詳細な手順は、「CRM統合: 外部コール」を参照してください。
注意: Salesforce.comのユーザーは、CipherCloudゲートウェイを介してデータをルーティングすることを選択できます。My Oracle Supportに問い合せて、この機能をアクティブ化するためのサービス・リクエストを作成してください。
CRM機能マトリックス
次の表に、Eloquaがネイティブに統合する各CRMプラットフォームの主要なサポートされている機能を示します。
CRM | インバウンド | アウトバウンド | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
リード | コンタクト | アカウント | 商談 | カスタム・オブジェクト | リード | コンタクト | カスタム・オブジェクト | クローズド・ループ・レポート | |
Sales Cloud | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | |
CRMOD | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | |
Microsoft Dynamics | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ |
Salesforce | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ |
サポートされているCRMプラットフォーム
現在、次のCRMプラットフォーム・バージョンとの統合がOracle Eloquaでサポートされています。
- Sales Cloud: バージョンR11、R12およびR13がサポートされています
- CRMOD: サポートされている使用可能なすべてのバージョン
- Microsoft Dynamics:
- オンライン・バージョン2011、2013、2015、2016、2016更新プログラム1および365 (バージョン8.2、9.0、9.1)。
- オンプレミス・バージョン2011、2013、2015、2015 Service Pack 1、2016および2016 Service Pack 1および365 (バージョン8.2、9.0)
- Salesforce: サポートされている使用可能なすべてのバージョン
- 注意: Oracle Eloquaでは、SFDC SOAP APIのバージョン42が使用されます。
コミュニティへの参加
Toplinersには、様々なCRMプラットフォームを使用しているユーザーのグループが多数あります。次の中から適切なグループを見つけて参加し、質問したり、他のユーザーが実行していることや両方のプラットフォームを一緒に使用する方法などを参照してください。
Eloqua Users with Salesforce Integration
Eloqua Users with Netsuite Integration (CRMOD)
Eloqua Users with Oracle Integration
Eloqua Users with MS CRM Integration
関連項目
Oracle CRM On Demand (CRMOD)のドキュメント
ナレッジ・ベース: Salesforce.comインスタンス間での既存のEloqua-SFDC統合の移行
ナレッジ・ベース: 統合用にEloquaで使用されているSFDCアカウントへのアクセスの制限可否