カスタム式を使用した列の作成
分析のデータをより意味のあるものにするために、Oracle Eloqua Insightでは、カスタム式を使用して列を作成できます。
重要: カスタム式を使用して列を作成するには、Insight Analyzerライセンスが必要です。インサイトのユーザーおよび権限の詳細を参照してください。
ヒント: カスタム式で期待どおりに計算されない場合は、列のデータ型の変換が必要になる場合があります。
カスタム式を使用して列を作成する手順は、次のとおりです。
- インサイトで、「新規」 > 「分析」をクリックし、サブジェクト領域を選択します。
- 「サブジェクト領域」パネルで、式に含める列を選択します。
- 「結果」タブをクリックします。
- 「新規計算済メジャー」 をクリックします。「新規計算済メジャー」ダイアログがオープンします。
- 「列式」セクションで、カスタム式を入力します。「列式」セクションの下部にあるコンポーネントを使用して式を作成するか、自分で入力できます。サブジェクト領域はテーブル名、属性とメトリックは列です。
- f(. . .): このボタンを使用して、関数グループのツリーから関数を選択します。たとえば、SQL関数に基づいて式を作成できます(例: RANK("Sales Measures"."Dollars"))。このボタンをクリックしてから、「関数の挿入」ダイアログで関数を選択すると、構文、使用できる場所、説明および例が表示されます。
- フィルタ. . .: このボタンを使用して、SQLフィルタを追加します。たとえば、SQL FILTER関数を使用する、FILTER("Sales Measures"."Dollars" USING ("Markets"."Region" = 'EASTERN REGION')のような式を作成して、データをフィルタ処理できます。
- 列: このボタンを使用して、分析基準に含まれる使用可能な属性列およびメジャー列のリストから列を選択し、式に使用します。
- 変数: このボタンを使用して、追加する変数のタイプ(セッション、リポジトリ、プレゼンテーションまたはグローバル)を選択します。たとえば、プレゼンテーション変数を使用して、"Sales Measures".Dollars + @{PercentIncrease}{1.50}などの式を作成できますが、ここでPercentIncreaseはプレゼンテーション変数の名前であり、1.50はデフォルト値です。
- +: このボタンを使用して、値を加算するための加算演算子を挿入します。
- -: このボタンを使用して、値を減算するための減算演算子を挿入します。
- x: このボタンを使用して、値を乗算するための乗算演算子を挿入します。
- /: このボタンを使用して、値を除算するための除算演算子を挿入します。
- %: このボタンを使用して、値を100で割るためのパーセント記号を挿入します。
- (: このボタンを使用して、データを囲むための左カッコを挿入します。
- ): このボタンを使用して、データを囲むための右カッコを挿入します。
- ||: このボタンを使用して、連結演算子を挿入します。
- 「OK」をクリックします。
式が列の見出しに表示されます。
列のデータ型の変換
特定の式では、列のデータ型を変換する必要があります。たとえば、式で期待どおりに計算するために小数点が必要な場合、列に整数が含まれていることがあります。ソフト・バウンスバック合計/バウンスバック合計 * 100という式でパーセンテージを計算した場合、インサイトでは、列内のデータが整数であるため、ゼロの合計が返されます。
解決策は、整数を浮動小数に変換することです。Oracle Eloqua Insightでは、SQL CAST関数を使用してデータ型を変換できます。このトピックでは、浮動小数と整数のみを使用します。CAST関数およびその他の変換関数の詳細は、論理SQL参照を参照してください。
列のデータ型を変換する手順は、次のとおりです。
- 「結果」タブをクリックします。
-
をクリックします。
「新規計算済メジャー」ダイアログがオープンします。
- f(...) をクリックします。
「関数の挿入」ダイアログがオープンします。
- 「変換」の下にあるCastをダブルクリックします。
CAST(expr AS type) が「列式」セクションに表示されます。
- exprを変換する列に置き換え、typeを列の変換先データ型に置き換えます。
次に、完成した式を示します。
- 「OK」をクリックします。
変換したデータが小数点以下2桁に丸められました。