ルールの操作

ルールを使用すると、データ・ソースからロードしたデータ値およびディメンションとメンバーに対してEssbaseで実行する操作を定義できます。また、必要に応じてルールを使用し、データ値をEssbaseキューブにマップしたり、ディメンションおよびメンバーをEssbaseアウトラインにマップします。

ルールはルール・ファイルに保管されます。使用する構築方法、データ値またはメンバーの順序をソートするかランダムのままにするか、およびロード前に行うデータ値またはメンバーの変換方法をルールとして定義し、それらのルールがルール・ファイルからロードされます。ディメンションごとに別々のルールを作成できます。

Essbaseによってデータ・ソース内のデータ値またはディメンションが読み取られ、ルールに基づいてロードされます。Essbaseではデータ・ソースは変更されません。ルールは、同じルール・セットを必要とする任意のデータ・ソースで再利用できます。

アプリケーション・ワークブックからキューブを構築する場合、Essbaseではルールが自動的に作成されます。

ロード・データ・ルールがすでに存在する場合は、新規ディメンションの追加時、分析対象データ・ソースの変更時、またはマッピングやプロパティの変更時にそのルール・ファイルを編集する必要があります。

ディメンションの構築時やデータのロード時に、次の目的でルールを使用することもできます。

  • Essbaseでのデータ・ソースの処理時にデータ値、またはディメンションとメンバーに対して実行する操作を定義します。

  • データ値をEssbaseデータベースにマップします。

  • ディメンションとメンバーをEssbaseアウトラインにマップします。

次のような場合は、ルールを使用する必要があります。

  • データをロードする場合はルールが必要で、データベース・フィールドへのデータ・ソース・フィールドのマッピングを定義する必要があります。

  • SQLデータ・ソースまたはデータベースからデータをロードする場合は、ルールを使用して、データベース列のリレーション表の情報をディメンションにマップする必要があります。

  • ディメンションの構築時に、データベースにディメンションとメンバーを追加したり、データベース内のディメンションとメンバーを変更する場合は、ルールが必要です。

  • データのマッピングやフィールドの順序など、フィールドをなんらかの形で変更する場合は、データのロード時にルールを使用する必要があります。

  • ソースでディメンション構築が必要かそれともデータ・ロード・ルールが必要かにかかわらず、異なる非Essbaseソースに対してはそれぞれ別個のルール・ファイルを用意する必要があります。

ネイティブ・フォーマットのデータ・ファイルを使用する場合は、ルール・ファイルを使用する必要はありません。