グローバル・オプションおよびフィールド・オプション

ルールの作成および編集の際は、ルール・エディタにおいて、グローバルおよびフィールド・レベルで各種のオプションを指定可能です。

ルール・エディタを開くステップは次のとおりです。ホーム・ページを開き、アプリケーションを展開してキューブを表示し、行の「アクション」メニューを開いて、「検査」、「スクリプト」、「ルール」の順に選択してからルールを作成または編集します。

ここでは、ルール・エディタのグローバル・オプションおよびフィールド・オプションのツールバーで使用可能なオプションについて説明します。

ルール・エディタのオプション・ツールバー

メンバー・プロパティ・コードの詳細は、Essbaseキューブの設計および保守の「データ・ソースの使用によるメンバー・プロパティの操作」を参照してください。

グローバル・オプション

ルール・エディタ・ページの右上にあるグローバル・ツールバーでは、データ・ソース、一般ファイル・オプションおよびプロパティを編集できます。ほとんどの場合、デフォルト・オプションは変更の必要はありません。

表9-1 ルール・エディタのグローバル・オプション

グローバル・オプション・ツールバーのタブ 説明
ディメンション(メイン・タブ)

(ディメンション構築専用。)このメイン・タブでは、新規ディメンションの入力、既存のディメンションの選択、およびそのグローバル・オプションの編集が可能です。

ディメンション、一般

(ディメンション構築専用。)

  • メンバー名: これは空にできます。ディメンション名と同じ値です。

  • タイプ、ストレージ、構成、一意および階層: ディメンションがすでに存在する場合はこれらのオプションにはデフォルト値「既存」が設定されており、メニューから値を選択することもできます。

  • xxxxの変更可能: マップされるアソシエーション、プロパティ、式、およびユーザー定義の属性に変更を加えることができます。

ディメンション、拡張

(ディメンション構築専用。)

  • 更新オプション: 「マージ」を使用して増分更新を実行したり、「未指定の除去」を使用して既存のメンバーを削除およびファイル・コンテンツを置換できます。

  • 属性の作成: 属性を追加および関連付けできます。

  • 移動: メンバーを階層間で移動できます。「世代2」オプションを使用すると、世代2のメンバーのみを移動できます。

ディメンション、メジャーのプロパティ

(ディメンション構築専用。)メジャー・タイプのディメンションに適用されます。

ディメンション、属性プロパティ

(ディメンション構築専用。)属性ディメンションに適用されます。

ソース、一般

データ・ソース・オプションの定義、ヘッダーの指定(繰返しヘッダー値用)、およびトークン無視オプションならびにトークン結合オプションの指定ができます。

ソース、ファイル・プロパティ

ファイル・プロパティ・オプションを変更でき、これにはセット・ヘッダー、ファイル・タイプおよびデリミタが含まれます。

ソース、SQL/データソース・プロパティ

SQL (Oracle SQL Serverなど)のプロパティや問合せを設定したり、データソースのプロパティを設定できます。

プロパティ

データ・ロードのロードおよび符号反転のオプション、およびディメンション構築テキスト・メジャーのスマート・リスト・オプションが含まれます。複数のメンバー組合せを複数行に入力してクリアすることもできます。

確認

ルールの構文を検証できます。エラーは表示されます。

フィールド・オプション

ルール・エディタ・ページの左にあるフィールド・オプション・ツールバーでは、フィールド・レベルのプロパティおよびオプションを設定できます。

表9-2 ルール・エディタのフィールド・オプション

フィールド・オプション・ツールバーのタブ 説明
作成、標準

フィールド(列)を追加できます。

作成、静的値による

指定された静的値をとるフィールドを追加できます。

作成、結合による

(ディメンション構築のインデックス・ベース・ルールに対しては使用できません)。結合を使用してフィールドを作成できます。まず複数のフィールド列を選択し、「結合位置」ダイアログ・ボックスに結合フィールドを配置するフィールド位置(列)の値を入力します。

作成、式による

(ディメンション構築のインデックス・ベース・ルール専用です。)ルール内の式を作成できます。

プロパティ、一般

フィールド名の変更、スマート・リスト(テキスト・メジャー)の処理、大文字小文字の処理、(日付ディメンションの)日付書式の設定、スペースの切捨て(先頭または末尾のスペースの除去)ができます。

プロパティ、フィルタ

選択(含める)、拒否(除外)、および置換(データ内の誤りを修正するための検索および置換ツール)ができます。

(ディメンション構築のインデックス・ベース・ルール専用です。)ルール内の式を作成または編集できます。

削除

フィールド列を強調表示した後に、ルールからそのフィールドを削除できます。フィールドに対してフィールド操作(結合や分割)を実行した後は、そのフィールドは削除できません。

無視

フィールド列を強調表示してフィールドを処理から除外するためのトグル・オプションです(フィールドはグレー表示されます)。マップされていないフィールドはすべて「無視」に設定できます。

結合

(ディメンション構築のインデックス・ベース・ルールに対しては使用できません。)2つのフィールドの列を強調表示して、最初のフィールドの位置に結合することにより、「結合位置」で2つのフィールドを結合(マージ)できます。

分割

(ディメンション構築のインデックス・ベース・ルールに対しては使用できません。)フィールドのデータを2つのフィールドに分割できます。2つのフィールドの列を強調表示し、「分割位置」(フィールドを分割する位置)を入力します。たとえば、フィールドの値が"NewYork"で、「分割位置」の値が"3"の場合、新しい(分割後の)フィールドは"New"および"York"となります。

移動

(ディメンション構築のインデックス・ベース・ルールに対しては使用できません。)フィールド列を強調表示して、(「フィールド移動先」値で指定したターゲット・フィールド番号を使用して)データを他のフィールドの列に移動できます。