重複メンバー名について

Essbaseキューブを作成するときに、重複する(一意ではない)メンバー名および別名をキューブ・アウトラインで許可するように指定できますが、いくつかの制限事項があります。

  1. Webインタフェースからパワー・ユーザーとしてログインし、「作成」をクリックします。
  2. 一意のアプリケーション名および任意のキューブ名を入力します。
  3. クラシックWebインタフェースで、「詳細オプション」を展開します。
  4. 「メンバー名の重複を許可」を選択します。
  5. 「OK」をクリックします。

たとえば、重複するメンバーのアウトラインに「Market」ディメンションがあり、「New York」という名前のメンバーが2つ必要であるとします。1つはディメンションの親メンバー「Market」の子メンバーとして、もう1つはメンバーの子としての「New York」です。メンバー名は「New York」と表示されます。修飾メンバー名は次のとおりです。

  • [Market].[New York]

  • [Market].[New York].[New York]

重複するメンバー名を追加するには、アウトラインに重複メンバーを入力します。重複メンバーを追加するための追加の要件はありません。手動でのアウトラインへのメンバーの追加を参照してください。

重複する命名に関する制限
  • アウトラインで重複メンバーが無効になっている場合、重複したメンバー名を入力したときにエラーが返されます。
  • ディメンション名、世代名、およびレベル名は常に一意である必要があり、また、親メンバーの下の兄弟メンバーも常に一意である必要があります。
  • アプリケーションの作成時に重複メンバー名を有効にする必要があります。一意のメンバーのアウトラインは、重複メンバーのアウトラインに変換できません。
  • 重複メンバー名はアウトライン全体に適用され、たとえば単一のディメンションのみに割り当てることはできません。
  • 一意のメンバー・アウトラインを持つキューブをEssbase 21cに移行した後、重複メンバーを許可するようにアウトラインを変更することはできません。キューブで重複メンバーを許可するには、移行する前に、一意のメンバー・アウトラインを重複メンバー・アウトラインに変換します。