キューブへの表形式データの変換

アプリケーション・ワークブックからキューブを作成する方法についてはすでに学習しました。表形式データからもキューブを作成できます。任意のソース・システム(ERPなど)またはデータ・ウェアハウスからの表形式データを使用できます。ただし、1つのExcelファイル内の1つのワークシート上にある表形式データであり、データにファクトとディメンション情報が含まれている必要があります。

このタスクでは、キューブ・デザイナを使用して売上レポートからキューブを作成し、アウトラインを分析します。

  1. Excelのキューブ・デザイナ・リボンを選択し、「カタログ」キューブ・デザイナ・リボンの「カタログ」アイコンのイメージ。をクリックします。
  2. 「ギャラリ」にある「Essbaseファイル」ダイアログ・ボックスで、テクニカル > 表形式 フォルダに移動してSample_Table.xlsxをダブルクリックします。

    Sample_Table.xlsxファイルには「Sales」というワークシートが含まれています。このワークシートは組織で一般的に使用される簡易な売上レポートを表しています。列見出しを見ると、メジャー(UnitsやDiscountsなど)、時間表現(Time.MonthやTime.Quarterなど)、地域(Regions.RegionやRegions.Areasなど)および製品(Product.BrandやProduct.LOBなど)があることがわかります。

    このレポートから、イントロスペクションを使用してアプリケーションとキューブを作成できます。イントロスペクションはEssbaseメタデータ要素の物理データ・ソース(この場合、Sample_Table.xlsxファイル)を検査する方法です。

  3. キューブ・デザイナ・リボンで、「データの変換」をクリックします。
  4. 「データの変換」ダイアログ・ボックスで、アプリケーション(Sample_Table)およびキューブ(Sales)のデフォルトの名前を受け入れることも、変更することもできます。
  5. キューブ・デザイナは表形式データを検査し、関係を導き出して正しいディメンションを判断します。
  6. 「Run」をクリックし、キューブを作成するよう求められたら、「はい」をクリックします。
  7. ジョブが完了すると、「ジョブ・ビューア」ダイアログ・ボックスが表示されます。
    ステータスが「成功」になるまで、「はい」をクリックします。
  8. ジョブ・ビューアを閉じます
  9. Webインタフェースにログインします。
  10. アプリケーション・ページでSample_Tableアプリケーションを展開し、Salesキューブを選択します。
  11. Salesキューブの右にある「アクション」メニューをクリックして、「検査」を選択します。
  12. 「統計」を選択します。「一般」タブの「ストレージ」にある「既存のレベル0ブロック」の番号4928は、データがキューブにロードされたことを示します。
  13. データベース・インスペクタの上部にある「一般」タブを使用してアウトラインを起動します。
    アウトライン・エディタで、SalesキューブにMeasures、Time、Years、Geo、ChannelおよびProductの各ディメンションがあることを確認できます。
  14. 「Measures」をクリックして、そのディメンションのメンバーにズーム・インします。
    Units、Discounts、Fixed Costs、Variable CostsおよびRevenueがフラット階層になっていることがわかります。

メタデータおよびデータのエクスポートと変更では、これらのメジャーの階層を作成し、割引の収益正味と、総コスト(固定および変動)を参照できるようにします。