初期測定スナップショットの概要

初期測定スナップショットは、処理の準備が整うまで測定データ・スナップショットを保持するために使用されます。初期測定スナップショットの例は次のとおりです。

  • 使用トランザクション処理の一部として作成された測定データ・スナップショット。ただし、その使用トランザクションの「請求に使用」フラグは「No」に設定されます。
  • インポート時になんらかのエラーが発生したインポート済測定データ・スナップショット。エラーには、スナップショットに対する使用連係や決済機器が不明などのエラーがあります。

初期測定スナップショットは、次によって定義されます。

  • 使用連係: 初期測定スナップショットに関連する使用連係(該当する場合)
  • 決済機器: 初期測定スナップショットに関連する決済(該当する場合)
  • 使用トランザクションID: 初期測定スナップショットに関連する使用トランザクション
  • ステータス: 初期測定スナップショットの現在のステータス
  • トランザクションID: 請求などの関連するトランザクションのトランザクションID。

エラー状態の初期測定スナップショットには次の情報も含まれている場合があります。

  • 現在のエラー・メッセージ: 結果として初期測定スナップショットの作成となったエラーの説明メッセージ
  • 外部システム: 測定データ・スナップショットを送信した外部システム
  • 測定データ・スナップショット・タイプ: 測定データ・スナップショットのタイプ
  • サービス・ポイントID: 初期測定スナップショットに関連するサービス・ポイント(該当する場合)
  • 計量コンポーネントID: 初期測定スナップショットに関連する計量コンポーネント(該当する場合)
  • ファイル名: 測定データ・スナップショットの作成に使用するインポート・ファイルのファイル名
  • 開始日時: 初期測定スナップショットの開始日時
  • 終了日時: 初期測定スナップショットの終了日時(適用対象はスカラー・スナップショットのみ)

初期測定スナップショット・ビジネス・オブジェクト

システムには、次の初期測定スナップショット・ビジネス・オブジェクトが含まれています。

  • 初期測定スナップショットUSにエクスポート (D1–InitMsrmtSnapExporttoUS): 請求決定要因は請求システムに送信されているが、請求システムでは最終処理済請求(「請求に使用」フラグは「No」に設定)でそれらの請求決定要因が使用されたことが未確認の場合に、スナップショット・データに対して使用されます。これは、決済機器への最終的なエクスポートのためにデータが使用連係下に展開している場合に使用されます。
  • 初期測定スナップショット決済機器にエクスポート (D1–InitMsrmtSnapExporttoSI): 請求決定要因は請求システムに送信されているが、請求システムでは最終処理済請求(「請求に使用」フラグは「No」に設定)でそれらの請求決定要因が使用されたことが未確認の場合に、スナップショット・データに対して使用されます。これは、データが決済機器の下で直接作成されている場合に使用されます。
  • 初期測定スナップショット・インポート (D1–InitMsrmtSnapImport): 処理中にエラーが発生したインポート済測定データ・スナップショットの詳細を取得するために使用されます。