アーカイブ・ストレージの概要

アーカイブ・ストレージ・サービスは、ほとんどアクセスされないが、長い保持期間が必要なデータを格納するのに最適です。アーカイブ・ストレージは、オブジェクト・ストレージよりもコールド・データの保存に対してコスト効率が優れています。オブジェクト・ストレージとは異なり、アーカイブ・ストレージ・データの取出しは瞬時ではありません

Oracle Cloud Infrastructureは、コストおよびパフォーマンスの柔軟性を提供する複数のストレージ層をサポートしています。アーカイブは、アーカイブ・ストレージ・バケットのデフォルトのストレージ層です。

アーカイブ・ストレージは、Always Free対象です。機能や制限など、Always Freeリソースの詳細は、Oracle Cloud InfrastructureのFree Tierを参照してください。

アーカイブ・ストレージの使用

重要

オブジェクト・ストレージに格納されているデータと同じリソースおよび管理インタフェースを使用して、アーカイブ・ストレージに格納されているデータとやり取りします。すべてのオブジェクト・ストレージ機能は、アーカイブ・ストレージでもサポートされています。

次のオブジェクト・ストレージ・リソースを使用して、アーカイブ・ストレージ・データを格納および管理します。

バケット

バケットは、オブジェクトを格納するための論理コンテナです。バケットは、バケットおよびバケット内のすべてのオブジェクトでユーザーが実行できるアクションを決定するポリシーを持つ1つのコンパートメントに関連付けられます。

データのバケット・コンテナを最初に作成するときに、データに適したデフォルトのストレージ層(アーカイブまたは標準)を決定します。デフォルト層は、オブジェクトをバケットにアップロードするときに自動的に選択されますが、かわりに別の層を選択することもできます。また、オブジェクトがオブジェクト・ライフサイクル・ポリシー・ルールの基準を満たす場合、オブジェクト・ストレージはオブジェクトを自動的にアーカイブに移動できますが、標準層バケットには残ります。

一度設定されると、バケットのデフォルトのストレージ層プロパティを変更することはできません:

  • 既存の標準層バケットはアーカイブ層バケットに変更できません。
  • 既存のアーカイブ層バケットは標準層バケットに変更できません。

バケットのデフォルトのストレージ層は、指定を変更できないことに加え、他にもいくつか理由があるため、選択は慎重に検討する必要があります:

  • アーカイブ層の最小ストレージ保持期間は90日です。最小保持要件が満たされる前にアーカイブ層からオブジェクトを削除または上書きすると、90日間データを格納するための按分コストが請求されます。
  • オブジェクトをリストアすると、これらのオブジェクトはアクセスのために標準層に戻されます。リストアされたオブジェクトが標準クラス層に存在する間、その層に対して請求されます。

オブジェクト・ライフサイクル・ポリシー・ルールを使用すると、オブジェクトの存続期間に基づいてアーカイブ・ストレージ・バケット内のオブジェクトを自動的に削除できます。ただし、オブジェクト・ライフサイクル・ポリシー・ルールは、アーカイブされたオブジェクトを標準層に自動的にリストアするために使用することはできません。オブジェクトのリストアの詳細は、「オブジェクトのリストアとダウンロード」を参照してください。

アーカイブ・ストレージ・バケットを作成する方法の詳細は、「バケットの管理」を参照してください。

オブジェクト

コンテンツ・タイプに関係なく、あらゆるタイプのデータがオブジェクトとして格納されます。オブジェクトは、オブジェクト自体と、そのオブジェクトに関するメタデータで構成されます。各オブジェクトは1つのバケットに格納されます。

標準オブジェクト・ストレージ・バケットにオブジェクトをアップロードするのと同じ方法で、アーカイブ・ストレージ・バケットにオブジェクトをアップロードします。違いは、オブジェクトをアーカイブ・ストレージ・バケットにアップロードすると、そのオブジェクトがすぐにアーカイブされることです。オブジェクトをダウンロードするには、まずリストアする必要があります。

アーカイブされたオブジェクトは、バケットのオブジェクト・リストに表示されます。各オブジェクトの詳細を表示することもできます。

アーカイブ・ストレージ・バケットにオブジェクトをアップロードする方法の詳細は、「オブジェクトの管理」を参照してください。

オブジェクトのリストアとダウンロード

アーカイブ・ストレージからオブジェクトをダウンロードするには、まずオブジェクトをリストアする必要があります。リストアには、アーカイブ・ストレージ・リストア・リクエストが行われてから、データの最初のバイトが取得されるまでに最大で約1時間かかります。取得時間メトリックは、Time To First Byte (TTFB)として測定されます。リストア全体の所要時間は、オブジェクトのサイズによって異なります。オブジェクトの「詳細」を見ると、リストアのステータスを確認できます。ステータスが「リストア済」と表示されたら、オブジェクトをダウンロードできます。

オブジェクトがリストアされると、オブジェクトをダウンロードする期間が設けられます。デフォルトでは、オブジェクトをダウンロード期間は24時間ですが、1から240までの時間を指定することもできます。オブジェクトの「詳細」「ダウンロード可能」を見ると、残りのダウンロード時間がわかります。割り当てられたダウンロード時間が終了すると、オブジェクトはアーカイブ・ストレージに戻ります。オブジェクトがアーカイブされた状態かリストアされた状態かに関係なく、オブジェクトのメタデータにはいつでもアクセスできます。

アーカイブ・ストレージ・オブジェクトのリストア方法、ステータスの確認方法およびダウンロード方法の詳細は、「オブジェクトの管理」を参照してください。

アーカイブ・ストレージにアクセスする方法

アーカイブ・ストレージオブジェクト・ストレージは、同じ管理インタフェースを使用します:

  • コンソールは、使いやすいブラウザベースのインタフェースです。コンソールでアーカイブ・ストレージにアクセスするには、次のようにします:

    • コンソールサインインします。
    • ナビゲーション・メニューを開き、「ストレージ」をクリックします。「オブジェクト・ストレージ」で、「バケット」をクリックします。表示しているコンパートメント内のバケットのリストが表示されます。探しているものが表示されない場合は、正しいコンパートメントを表示していることを確認します(ページの左側のリストから選択します)。
    • 管理するアーカイブ・ストレージ層バケットの名前をクリックします。
  • コマンドライン・インタフェース(CLI)は、プログラミングを必要とせずに、迅速なアクセスとフル機能の両方を提供します。詳細は、「コマンド・ライン・インタフェース(CLI)」を参照してください。

    CLIコマンドの構文には、サービスの指定が含まれます。CLIを使用してアーカイブ・ストレージを管理するには、オブジェクト・ストレージ・サービス指定oci osを使用します。

  • REST APIはほとんどの機能を提供しますが、プログラミングの専門知識を必要とします。エンドポイントの詳細と使用可能なAPIリファレンス・ドキュメントのリンクは、「APIリファレンスとエンドポイント」を参照してください。APIの使用についての一般情報は、REST APIを参照してください。オブジェクト・ストレージには、次のAPIを使用してアクセスできます:
  • Oracle Cloud Infrastructureは、フレームワークを作成することなく、アーカイブ・ストレージおよびオブジェクト・ストレージと対話するSDKを提供します。SDKの使用についての一般情報は、「ソフトウェア開発キットとコマンドライン・インタフェース」を参照してください。

認証と認可

Oracle Cloud Infrastructureの各サービスは、すべてのインタフェース(コンソール、SDKまたはCLI、およびREST API)の認証および認可のためにIAMと統合されています。また、IAMは、API署名キー、認証トークン、Amazon S3互換API用顧客秘密キーなどのユーザー資格証明を管理します。詳細は、ユーザー資格証明を参照してください。

組織の管理者は、どのユーザーがどのサービスとリソースにアクセスできるか、およびアクセスのタイプを制御する、グループコンパートメントおよびポリシーを設定する必要があります。たとえば、ポリシーによって、ユーザーの作成、クラウド・ネットワークの作成と管理、インスタンスの起動、バケットの作成、オブジェクトのダウンロードを実行できるユーザーなどが制御されます。詳細は、ポリシーの開始を参照してください。異なる各サービスに対するポリシーの記述の詳細は、ポリシー・リファレンスを参照してください。アーカイブ・ストレージのポリシーの書込みの詳細は、オブジェクト・ストレージ、アーカイブ・ストレージおよびデータ転送の詳細を参照してください。

会社が所有するOracle Cloud Infrastructureリソースを使用する必要がある通常のユーザー(管理者ではない)の場合は、ユーザーIDを設定するよう管理者に連絡してください。管理者は、使用する必要があるコンパートメントを確認できます。

管理者向け:

WORMコンプライアンス

データが書き込まれた後にデータを上書きできないように、保持ルールを使用して、アーカイブ・ストレージへのWORMコンプライアンスを実現します。保持ルールはバケット・レベルで構成され、バケット内の個々のオブジェクトすべてに適用されます。保持ルールが削除されるまで(無期限ルール)または指定された期間(期限付きルール)、オブジェクトまたはオブジェクト・メタデータを更新、上書きまたは削除できません。ただし、アーカイブ・ストレージからはいつでもオブジェクトをリストアできます。

詳細は、保持ルールを使用したデータの保存を参照してください。

アーカイブ・ストレージ・リソースの制限

適用可能な制限の一覧と制限の引上げをリクエストする手順は、「サービス制限」を参照してください。

その他の制限には次が含まれます:

  • ルート・コンパートメント当たりのネームスペースの数: 1
  • 最大オブジェクト・サイズ: 10 TiB
  • マルチパート・アップロードでの最大オブジェクト部分サイズ: 50GiB
  • マルチパート・アップロードのパートの最大数: 10,000
  • PutObject APIが許可する最大オブジェクト・サイズ: 50GiB
  • オブジェクト・メタデータの最大サイズ: 2 K