インスタンス構成からのインスタンスの作成

インスタンスは、インスタンス構成をテンプレートとして使用して作成できます。

インスタンス構成からインスタンスを作成する場合、インスタンス構成で定義されている設定の多くは変更できません。たとえば、可用性ドメイン、コンパートメント、イメージ、シェイプおよびサブネットは変更できません。

開始前

インスタンス構成からインスタンスを作成する前に、インスタンスのテンプレートとして使用するインスタンス構成が必要です。さらに、LinuxおよびWindowsには固有の要件があります。

Linuxインスタンスの要件

Linuxインスタンスに接続するには、次の点を考慮してください。

  • インスタンス構成に公開キーが含まれておらず、独自のSecure Shell (SSH)キーを使用してSSHを介してインスタンスに接続する場合は、使用する予定のSSHキー・ペアの公開キーが必要です。キーはOpenSSHフォーマットである必要があります。詳細は、Linuxインスタンスでのキー・ペアの管理を参照してください。
  • インスタンス構成にSSHキーが含まれている場合は、そのSSHキーを使用して、インスタンス構成から作成されたすべてのインスタンスに接続する必要があります。

Windowsインスタンスの要件

Windowsの場合、インスタンスに接続できるように、Remote Desktop Protocol (RDP)アクセスを有効にするVCNセキュリティ・ルールが必要です。具体的には、ソース0.0.0.0/0および任意のソース・ポートからの宛先ポート3389でのTCPトラフィックに対するステートフル・イングレス・ルールが必要です。詳細は、セキュリティ・ルールを参照してください。このセキュリティ・ルールは、このWindowsインスタンスを追加するネットワーク・セキュリティ・グループに実装できます。または、インスタンスのサブネットで使用されるセキュリティ・リストにこのセキュリティ・ルールを実装できます。

RDPアクセスを有効にするには:
  1. ナビゲーション・メニューを開き、「ネットワーキング」「仮想クラウド・ネットワーク」の順にクリックします。
  2. 「リスト範囲」で、作業する権限があるコンパートメントを選択します。ページが更新されて、そのコンパートメント内のリソースのみが表示されます。使用するコンパートメントがわからない場合は、管理者に連絡してください。

  3. セキュリティ・ルールを作成するVCNをクリックします。
  4. 次のいずれかを行います。

    • ルールを、インスタンスが属しているネットワーク・セキュリティ・グループに追加します。

      1. 「リソース」で、「ネットワーク・セキュリティ・グループ」をクリックします。
      2. ルールを追加するネットワーク・セキュリティ・グループをクリックします。
      3. 「ルールの追加」をクリックします。
      4. ルールの次の値を入力します:

        • ステートレス: このチェック・ボックスは選択を解除したままにします
        • 方向:イングレス
        • ソース・タイプ: CIDR
        • ソースCIDR: 0.0.0.0/0
        • IPプロトコル: RDP (TCP/3389)
        • ソース・ポート範囲: すべて
        • 宛先ポート範囲: 3389
        • 説明: ルールの説明(オプション)。
      5. 追加」をクリックします。
    • インスタンスのサブネットによって使用されるセキュリティ・リストにルールを追加するには:

      1. 「リソース」で、「セキュリティ・リスト」をクリックします。
      2. 関心のあるセキュリティ・リストをクリックします。
      3. 「イングレス・ルールの追加」をクリックします。
      4. ルールの次の値を入力します:

        • ステートレス: このチェック・ボックスは選択を解除したままにします
        • ソース・タイプ: CIDR
        • ソースCIDR: 0.0.0.0/0
        • IPプロトコル: RDP (TCP/3389)
        • ソース・ポート範囲: すべて
        • 宛先ポート範囲: 3389
        • 説明: ルールの説明(オプション)。
      5. 「イングレス・ルールの追加」をクリックします。

コンソールの使用

  1. ナビゲーション・メニューを開き、「コンピュート」をクリックします。「コンピュート」で、「インスタンス構成」をクリックします。
  2. インスタンスを作成するためのテンプレートとして使用するインスタンス構成をクリックします。
  3. 「インスタンスの起動」をクリックします。
  4. インスタンスの名前を入力します。名前は後から追加または変更できます。Oracle Cloud Identifier (OCID)によってインスタンスが一意に識別されるため、この名前は一意である必要はありません。機密情報を入力しないでください。
  5. 「配置」「イメージとシェイプ」および「ネットワーキング」では、容量タイプフォルト・ドメイン保護オプション起動オプションなど、いくつかの拡張オプションを変更できます。これらのセクションの設定の詳細は、インスタンスの作成を参照してください。
  6. Linuxインスタンス:インスタンス構成にインスタンスのSSH公開キーが含まれていない場合、ここでそれを指定できます。インスタンス構成にインスタンスのSSH公開キーが含まれている場合は、そのSSHキーを使用して、インスタンス構成から作成されたすべてのインスタンスに接続する必要があります。

    「SSHキーの追加」セクションで、SSHキー・ペアを生成するか、独自の公開キーをアップロードします。次のいずれかのオプションを選択します:
    • キー・ペアを自動で生成: Oracle Cloud Infrastructure によって、インスタンスのRSAキー・ペアが生成されます。「秘密キーの保存」をクリックして、コンピュータに秘密キーを保存します。オプションで、「公開キーの保存」をクリックして公開キーを保存します。

      注意

      秘密キーにアクセスできるすべてのユーザーがインスタンスに接続できます。秘密キーをセキュアな場所に格納します。
      重要

      Oracle Cloud Infrastructureによって生成されたキー・ペアを使用するには、OpenSSHがインストールされているシステムからインスタンスにアクセスする必要があります。UNIXベースのシステム(LinuxおよびOS Xを含む)、Windows 10およびWindows Server 2019には、通常、OpenSSHが含まれます。詳細は、Linuxインスタンスでのキー・ペアの管理を参照してください。
    • 公開キー・ファイル(.pub)のアップロード: キー・ペアの公開キー部分をアップロードします。アップロードするキー・ファイルを参照するか、ボックスにファイルをドラッグ・アンド・ドロップします。複数のキーを指定するには、[Command]キー(Mac)または[Ctrl]キー(Windows)を押したままファイルを選択します。
    • 公開キーの貼付け: ボックスにキー・ペアの公開キー部分を貼り付けます。
    • SSHキーなし: SSHを使用してインスタンスに接続しない場合にのみ、このオプションを選択します。公開キーを指定することや、インスタンスの作成後にOracle Cloud Infrastructureによって生成されたキー・ペアを保存することはできません。
  7. インスタンスに対してブート・ボリュームの詳細を指定します。このセクションの設定の詳細は、インスタンスの作成を参照してください。
  8. ライブ移行を構成するには、「拡張オプションの表示」をクリックし、「可用性構成」タブで選択を行います。このセクションの設定の詳細は、インスタンスの作成を参照してください。
  9. 「作成」をクリックします

    操作の進行状況を追跡し、インスタンスの作成中に発生したエラーをトラブルシューティングするには、関連付けられている作業リクエストを使用します。

次の手順

  • インスタンスがプロビジョニングされると、詳細がインスタンス・リストに表示されます。IPアドレスや初期パスワード(Windowsインスタンスの場合)など、その他の詳細を表示するには、インスタンス名をクリックします。
  • インスタンスが完全にプロビジョニングされて実行されているとき、インスタンスに接続できます。Secure Shell (SSH)接続を使用してLinuxインスタンスに接続し、リモート・デスクトップ接続を使用してWindowsインスタンスに接続します。
  • ボリュームが同じアベイラビリティ・ドメイン内にある場合には、インスタンスにブロック・ボリュームをアタッチできます。
  • 追加のユーザーをインスタンスに接続できます