Container Engine for Kubernetesメトリック
Container Engine for Kubernetes (OKE)が生成するメトリックを確認します。
メトリック、アラームおよび通知を使用して、Container Engine for Kubernetesが管理するKubernetesクラスタのヘルス、容量およびパフォーマンスをモニターできます。
このトピックでは、oci_oke
メトリック・ネームスペースでContainer Engine for Kubernetesによって生成されるメトリックについて説明します。
リソース: クラスタ、ワーカー・ノード
Container Engine for Kubernetesサービス・メトリックの概要
Container Engine for Kubernetesのメトリックは、ノード・プールおよび個々のワーカー・ノードとともにKubernetesクラスタをモニターするのに役立ちます。メトリック・データを使用して、クラスタおよびノード・プールの問題を診断およびトラブルシューティングできます。
頻度はメトリックによって異なりますが、デフォルトのサービス・メトリックの頻度は通常60秒です(1分当たりに1つ以上のデータ・ポイントがポストされます)。
コンソールでメトリック・チャートのデフォルト・セットを表示するには、関心のあるクラスタに移動し、「メトリック」をクリックします。モニタリング・サービスを使用して、カスタム問合せを作成することもできます。メトリック問合せの作成を参照してください。
前提条件
IAMポリシー: リソースをモニターするには、管理者が作成するポリシーで、コンソール、またはSDK、CLIまたはその他のツールを使用したREST APIのどちらを使用している場合でも、必要なアクセスのタイプを付与する必要があります。ポリシーでは、モニタリング・サービスおよびモニター対象のリソースへのアクセス権を付与されている必要があります。アクションを実行しようとしたときに、権限がない、または認可されていないというメッセージが表示された場合は、管理者に連絡して、付与されているアクセス権のタイプおよび作業する必要があるコンパートメントを確認してください。モニタリングのユーザー認可の詳細は、「IAMポリシー」を参照してください。
使用可能なメトリック: oci_oke
次の表に示すメトリックは、作成するKubernetesクラスタで自動的に使用可能になります。これらのメトリックを取得するためにリソースのモニタリングを有効にする必要はありません。
Container Engine for Kubernetesメトリックには、次のディメンションが含まれます:
- RESOURCEID
- メトリックが適用されるリソースのOCID 。
- RESOURCEDISPLAYNAME
- メトリックが適用されるリソースの名前。
- RESPONSECODE
- Kubernetes API Serverから送信されるレスポンス・コード。
- RESPONSEGROUP
- レスポンス・コード・グループ。レスポンス・コードの最初の数字(たとえば、2xx、3xx、4xx、5xx)に基づいています。
- CLUSTERID
- メトリックが適用されるクラスタのOCID。
- NODEPOOLID
- メトリックが適用されるノード・プールのOCID。
- NODESTATE
- ワーカー・ノードをホストするコンピュート・インスタンスの状態。たとえば、ACTIVE、CREATING、DELETING、DELETED、FAILED、UPDATING、INACTIVEです。
- NODECONDITION
- Kubernetes API Serverによって示されたワーカー・ノードの条件。たとえば、Ready、MemoryPressure、PIDPressure、DiskPressure、NetworkUnavailableです。
- AVAILABILITYDOMAIN
- コンピュート・インスタンスが存在する可用性ドメイン。
- FAULTDOMAIN
- コンピュート・インスタンスが存在するフォルト・ドメイン。
メトリック | メトリック表示名 | 単位 | 説明 | ディメンション |
---|---|---|---|---|
APIServerRequestCount
|
APIサーバー・リクエスト | 件数 | Kubernetes API Serverが受信したリクエスト数。 |
|
APIServerResponseCount
|
APIサーバー・レスポンス数 | 件数 | Kubernetes API Serverから送信される200以外の様々なレスポンス(エラー・レスポンス)の数。 | resourceId
|
UnschedulablePods
|
スケジュールできないポッド数 | 件数 | Kubernetesスケジューラがスケジュールできないポッド数。バージョン1.15.xより前のKubernetesのバージョンを実行しているクラスタでは使用できません。 | resourceId
|
NodeState
|
ノードの状態 | 件数 | 様々な状態のコンピュート・ノードの数。 | resourceId
|
KubernetesNodeCondition
|
Kubernetesノード条件 | 件数 |
Kubernetes API Serverで示される様々な条件のワーカー・ノードの数。 |
resourceId
|
コンソールの使用
- ナビゲーション・メニューを開き、「開発者サービス」をクリックします「コンテナとアーティファクト」で、「Kubernetesクラスタ(OKE)」をクリックします。
- Container Engine for Kubernetesで使用するリージョンを選択します。
-
メトリックを表示するクラスタを含むコンパートメントを選択してください。
「クラスタ」ページには、選択したコンパートメント内のすべてのクラスタが表示されます。
- メトリックを表示するクラスタの名前をクリックします。
-
「リソース」で「メトリック」をクリックします。
「メトリック」タブには、Container Engine for Kubernetesメトリック・ネームスペースによって発行されるクラスタの各メトリックのチャートが表示されます。クラスタ内のノード・プールのメトリックを表示するには、「ノード・プール」タブを表示し、ノード・プールの名前をクリックし、「メトリック」タブを表示します。ノード・プール内のワーカー・ノードのメトリックを表示するには、「ノード」タブを表示し、ワーカー・ノードの名前の横にある「メトリックの表示」リンクをクリックします。生成されるメトリックの詳細は、使用可能なメトリック: oci_okeを参照してください。
予想されるクラスタのメトリック・データが表示されない場合は、次の原因および解決方法を参照してください。
問題 | 考えられる原因 | 確認方法 | 解決策 |
---|---|---|---|
Kubernetes API Serverからエラー・レスポンスが返されましたが、APIサーバー・レスポンス数チャートにそれが表示されません。 |
レスポンスは、APIサーバー・レスポンス数チャートでカバーされる期間外に返された可能性があります。 | 開始時間と終了時間がレスポンスが返された期間をカバーしていることを確認します。 | 必要に応じて、開始時間と終了時間を調整します。 |
Kubernetes APIサーバーからエラー・レスポンスが返されたことがわかっており、開始時間と終了時間の間にレスポンスが返されているのに、「APIサーバー・レスポンス数」チャートに表示されません。 | 開始時間と終了時間の間にレスポンスが返されましたが、X軸(データ表示のウィンドウ)によってレスポンスが除外されることがあります。 | レスポンスが返された期間がx軸(データ表示のウィンドウ)に含まれていることを確認します。 | 必要に応じて、x軸(データ表示のウィンドウ)を調整します。 |
チャート内のデータを連続した線として経時的に表示したいのですが、線にギャップがあります。 | これは予期された動作です。選択した間隔で表示するメトリック・データがない場合、データ行は不連続になります。 | 間隔を増やします(たとえば、1分から5分、1分から1時間)。 | 必要に応じて間隔を調整します。 |
APIの使用
APIの使用およびリクエストの署名の詳細は、REST APIのドキュメントおよびセキュリティ資格証明を参照してください。SDKの詳細は、SDKおよびCLIを参照してください。