データ・ポンプの従来のエクスポート/インポート
この方法は、オンプレミス・データベースのエンディアン形式およびデータベース・キャラクタ・セットに関係なく使用できます。
Data Pump ExportおよびImportを使用して、オンプレミス・ソース・データベース、表領域、スキーマまたは表を、データベース・サービスのデータベース・デプロイメント上のデータベースに移行するには、次のタスクを実行します:
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オンプレミス・データベース・ホストで、Data Pump Exportを起動し、オンプレミス・データベースをエクスポートします。
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セキュア・コピー・ユーティリティを使用して、ダンプ・ファイルをデータベース・サービスのコンピュート・ノードに転送します。
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データベース・サービスのコンピュート・ノードで、Data Pump Importを起動し、データベースにデータをインポートします。
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データが正常にインポートされたことを確認したら、ダンプ・ファイルを削除できます。
Data Pumpのインポートおよびエクスポートの詳細は、次のトピックを参照してください:
Data Pumpの従来のエクスポート/インポート: 例
この例では、オンプレミスのOracleデータベースからデータベース・サービスのデータベースにスキーマを移行するために必要なタスクをステップごとに説明します。
この例は、スキーマ・モードのエクスポートおよびインポートを示しています。データベース全体、表領域または表のエクスポートとインポートにも、一般的には同じ手順が適用されます。
この例では、オンプレミス・データベースはLinuxホスト上にあります。
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オンプレミス・データベース・ホストで、スキーマをエクスポートするためにData Pump Exportを起動します。
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オンプレミス・データベース・ホストで、オンプレミス・データベースのエクスポート・ファイル用のオペレーティング・システム・ディレクトリを作成します。
$ mkdir /u01/app/oracle/admin/orcl/dpdump/for_cloud
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オンプレミス・データベース・ホストで、SQL*Plusを起動し、オンプレミス・データベースに
SYSTEM
ユーザーとしてログインします。$ sqlplus system Enter password: <enter the password for the SYSTEM user>
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オンプレミス・データベース内に、オペレーティング・システム・ディレクトリを参照するディレクトリ・オブジェクトを作成します。
SQL> CREATE DIRECTORY dp_for_cloud AS '/u01/app/oracle/admin/orcl/dpdump/for_cloud';
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SQL*Plusを終了します。
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オンプレミス・データベース・ホストで、
SYSTEM
ユーザーまたはDATAPUMP_EXP_FULL_DATABASE
ロールを持つ別のユーザーとしてData Pump Exportを起動し、オンプレミス・スキーマをエクスポートします。プロンプトが表示されたら、ユーザーのパスワードを指定します。$ expdp system SCHEMAS=fsowner DIRECTORY=dp_for_cloud
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セキュア・コピー・ユーティリティを使用して、ダンプ・ファイルをデータベース・サービスのコンピュート・ノードに転送します。
この例では、ダンプ・ファイルは
/u01
ディレクトリにコピーされます。転送されるファイルのサイズに基づいて適切なロケーションを選択します。-
データベース・サービスのコンピュート・ノードで、ダンプ・ファイルのディレクトリを作成します。
$ mkdir /u01/app/oracle/admin/ORCL/dpdump/from_onprem
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scp
コマンドを使用してエクスポート・ダンプ・ファイルをコピーする前に、データベース・サービスのコンピュート・ノードへのアクセスを提供するSSH秘密キーがオンプレミス・ホストで使用可能であることを確認してください。 -
オンプレミス・データベース・ホストで、SCPユーティリティを使用して、ダンプ・ファイルをデータベース・サービスのコンピュート・ノードに転送します。
$ scp –i private_key_file \ /u01/app/oracle/admin/orcl/dpdump/for_cloud/expdat.dmp \ oracle@IP_address_DBaaS_VM:/u01/app/oracle/admin/ORCL/dpdump/from_onprem
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データベース・サービスのコンピュート・ノードで、Data Pump Importを起動し、データベースにデータをインポートします。
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データベース・サービスのコンピュート・ノードで、SQL*Plusを起動し、
SYSTEM
ユーザーとしてデータベースにログインします。$ sqlplus system Enter password: <enter the password for the SYSTEM user>
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データベース・サービスのデータベースにディレクトリ・オブジェクトを作成します。
SQL> CREATE DIRECTORY dp_from_onprem AS '/u01/app/oracle/admin/ORCL/dpdump/from_onprem';
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インポートするオブジェクトのための表領域が存在しない場合は作成します。
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SQL*Plusを終了します。
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データベース・サービスのコンピュート・ノードで、Data Pump Importを起動し、データベースに接続します。データをデータベースにインポートします。
impdp system SCHEMAS=fsowner DIRECTORY=dp_from_onprem
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データが正常にインポートされたことを確認したら、
expdat.dmp
ファイルを削除できます。