マウント・ターゲットが失敗状態

マウント・ターゲットによって「失敗」状態が報告されます。マウント・ターゲットのIPアドレスを使用してファイル・システムにアクセスできない可能性があります。新しいマウント・ターゲットとファイル・システムのエクスポートを作成している場合、エクスポートが「作成中」状態で進まなくなることがあります。

原因: サブネット内の未割当てのIPアドレスが不十分です。マウント・ターゲットが正常にフェイルオーバーできません。

各マウント・ターゲットが機能するには、サブネット内に3つの内部IPアドレスが必要です:

  • IPアドレスのうち2つは、マウント・ターゲットの作成時に使用されます。高可用性フェイルオーバーに使用するマウント・ターゲットに対して3番目のIPアドレスを使用可能なままにしておく必要があります。
  • 3番目のIPアドレスは、フェイルオーバー中にマウント・ターゲットの新しいVNICを作成するために使用されます。元のプライマリIPアドレスは保持されます。
  • ファイル・ストレージ・サービスでは、高可用性フェイルオーバーに必要な3番目のIPアドレスを予約しません。
  • マウント・ターゲットがフェイルオーバー時に使用するのに十分な未割当てのIPアドレスを常に使用可能にするように注意してください。
  • マウント・ターゲットの作成に使用可能なIPアドレスが十分にないため、マウント・ターゲットの作成には、/30以下のサブネットを使用しないでください。

解決方法:

  1. 失敗したマウント・ターゲットを削除します
  2. アクティブなマウント・ターゲットを通じてファイル・システムをエクスポートします。置換マウント・ターゲットを作成してから、ファイル・システムのエクスポートを作成するか、既存のマウント・ターゲットにファイル・システムのエクスポートを作成できます。
    • 関連するファイル・システムに、前のマウント・ターゲットと同じエクスポート・パスを使用できます。ただし、エクスポート・パスは、マウント・ターゲット内の各ファイル・システムで一意である必要があります。
    • 置換マウント・ターゲットを作成する場合、以前のマウント・ターゲットと同じIPアドレスを使用できます(使用可能な場合)。マウント・ターゲットを作成する際には、必ず目的のIPアドレスを明示的に指定してください。
  3. 必要に応じて、ファイル・システムを再度マウントします。
    ノート

    置換マウント・ターゲットで、削除されたマウント・ターゲットに以前存在したものとまったく同じIPアドレスおよびエクスポート・パスが使用された場合、マウント済インスタンスは自動的に再接続されます。
  4. この問題が繰返し発生するのを回避するには、十分な未割当てのIPアドレスをサブネット内で使用可能な状態にしてください。

原因: マウント・ターゲットのDNS名にアンダースコアが含まれています。

RFC 952およびRFC 1123標準に基づき、マウント・ターゲットのDNS名にアンダースコアは使用できません。マウント・ターゲットの詳細ページに、次のメッセージが表示される場合があります:

Error returned by Unknown operation operation in Unknown service service.(400, InvalidParameter, false) DNS Label <hostname_with_the_underscore> does not follow RFC 952 and RFC 1123...

ファイル・システムの新しいエクスポートを作成し、マウント・ターゲットを作成している場合、エクスポートが「作成中」状態で進まなくなることがあります。

解決方法:

  1. 失敗したマウント・ターゲットを削除します
  2. 名前にアンダースコアを含まない新しいマウント・ターゲットを作成します。