アラームへのトリガー・ルールの追加

アラームに対して1つ以上のトリガー・ルール(述語)を定義します。トリガー・ルールは、アラームが起動状態になるために満たす必要がある条件(問合せによって定義される)であり、通知に含める重大度、トリガー遅延(pendingDuration)およびアラーム本体も含まれます。トリガー・ルール内の条件では、CPU使用率に対する90%などのしきい値または不在を指定できます。

アラームに最大2つのトリガー・ルール(述語)を追加します。たとえば、95パーセントのクリティカル・トリガー・ルールと90パーセントの警告トリガー・ルールを追加します。

ノート

アラームに複数のトリガー・ルールがある場合に通知を送信する方法を理解するには、アラームの通知のグループ化およびアラームの通知の分割を参照してください。
アラーム内のトリガー・ルールの例
{
  "body": "95% CPU utilization",
  "pendingDuration": "PT5M"
  "query": "CPUUtilization[1m].mean()>95",
  "ruleName": "95",
  "severity": "CRITICAL",
},
{
  "body": "90% CPU utilization",
  "pendingDuration": "PT5M"
  "query": "CPUUtilization[1m].mean()>90",
  "ruleName": "90",
  "severity": "WARNING",
}

MQL式の有効な述語演算子については、述語演算子を参照してください。

アラームのトラブルシューティングについては、アラームのトラブルシューティングを参照してください。基本アラームの作成も参照してください。

    1. 「アラーム定義」リスト・ページで、操作するアラームを選択します。リスト・ページまたはアラームの確認に支援が必要な場合は、アラームのリストを参照してください。
    2. 「アクション」に移動して、「アラームの編集」を選択します。
    3. 「メトリックの説明」領域で、メトリック・ネームスペースと目的のメトリック名が選択されていることを確認します。
    4. 基本モード(デフォルト)を使用してトリガー・ルール(述語)を定義するには、「トリガー・ルール」領域に移動し、次の値を指定します。
      • 「演算子」で、条件しきい値で使用する演算子を選択します。「述語演算子」を参照してください。
      • 「値」に、条件のしきい値に使用する値を入力します。between演算子とoutside演算子の場合は、範囲に両方の値を入力します。
      • 「トリガー遅延分単位」には、アラームが起動状態になるまでに条件を維持する必要がある分数の入力を行います。
      • 「アラームの重大度」で、アラームがこの条件(トリガー・ルール)に対して起動状態にあるときに必要となる、レスポンスの認識タイプを選択します
      • 「アラーム本文」に、この条件(トリガー・ルール)の通知の判読可能なコンテンツを入力します。

        アラーム状態を解決するためのガイダンスをオペレータに提供することをお薦めします。ランブックの標準プラクティスにリンクを追加することを検討してください。例: 「高CPU使用アラート。解決するにはランブックの手順に従ってください。」オプションで、動的変数を挿入して、関連付けられたアラーム・メッセージ・パラメータの値をアラーム・メッセージにレンダリングします。たとえば、{{query}}を挿入して、queryの値をレンダリングします。

      • 別のトリガー・ルール(条件)を追加するには、「追加のトリガー・ルール」を選択します。
    5. MQL式を更新してトリガー・ルール(述語)を定義するには、次のステップを実行します。
      1. 「アラームの編集」ページの上部で、「拡張モードに切替え」を選択します。
      2. 次の値を指定します。
        • トリガー遅延分数の場合、アラームが起動状態になるまでに、条件を維持する必要がある分数を入力します。
        • 「アラームの重大度」で、アラームがこの条件(トリガー・ルール)に対して起動状態にあるときに必要となるレスポンスの認識タイプを選択します
        • 問合せコード・エディタで、MQL問合せを編集して、目的のトリガー・ルールを指定します。

          トリガー・ルールは、MQL問合せの演算子と値のフラグメントです。たとえば、フラグメント> 90は、より大きい演算子と90の値を表します。MQL問合せの例:

          CpuUtilization[5m].Mean() > 90

          詳細は、メトリック・データの問合せおよびMonitoring Query Language (MQL)リファレンスを参照してください。

        • 「アラーム本文」に、この条件(トリガー・ルール)の通知の判読可能なコンテンツを入力します。
        • 別のトリガー・ルール(条件)を追加するには、「追加のトリガー・ルール」を選択します。
    6. 必要に応じて、アラームのその他の値を更新します。
      フィールドの詳細は、基本アラームの作成を参照してください。
    7. 「アラームの保存」を選択します。
  • アラーム内のトリガー・ルールを更新するには、oci monitoring alarm updateコマンドおよび必須パラメータを使用します。トリガー・ルールは、MQL式または問合せの一部です。

    1つのルールを持つアラームの場合は、--query-textパラメータを使用します。トリガー・ルールを90パーセント(>90)より大きい値に更新する例:

    oci monitoring alarm update --query-text "CPUUtilization[1m].mean()>90" [...]

    複数のルールがあるアラームの場合は、--overridesパラメータを使用します。例:

    oci monitoring alarm update --overrides <json_file_path> [...]
    リクエスト用のJSONファイルの例(複数のトリガー・ルールを持つアラーム)
    {
      "body": "95% CPU utilization",
      "pendingDuration": "PT5M"
      "query": "CPUUtilization[1m].mean()>95",
      "ruleName": "95",
      "severity": "CRITICAL",
    },
    {
      "body": "90% CPU utilization",
      "pendingDuration": "PT5M"
      "query": "CPUUtilization[1m].mean()>90",
      "ruleName": "90",
      "severity": "WARNING",
    }

    CLIコマンドのパラメータおよび値の完全なリストは、モニタリングのコマンドライン・リファレンスを参照してください。

  • アラームを更新するには、UpdateAlarm操作を実行します。トリガー・ルールは、query属性のMQL式の一部です。

    UpdateAlarmDetailsを使用してトリガー・ルールを指定します。1つのルール(overrides値なし)を持つアラームの場合は、query属性を使用します。複数のルールがあるアラームの場合は、overrides属性を使用します。