Oracle管理のカスタム・エンドポイントの構成
Oracleでカスタム・ホスト名のパブリック証明書を調達および管理する場合は、Oracle管理のカスタム・エンドポイントを作成できます。
次のステップを実行して、インスタンスのOracle管理カスタム・エンドポイントを作成します。
Oracle管理のカスタム・エンドポイントを構成するための前提条件
Oracle管理のカスタム・エンドポイントを構成するには、次の前提条件を満たします。
タスク | タスクを実行する場所 | 関連ドキュメント |
---|---|---|
Oracle Integrationインスタンスの作成 | Oracle Cloud Infrastructureコンソール | Oracle Integrationインスタンスの作成 ノート:
|
Oracle IntegrationインスタンスのバニティURLまたはカスタム・ホスト名を選択します | 該当なし | 該当なし |
パブリックDNSゾーンの作成 | Oracle Cloud Infrastructureコンソール | パブリックDNSゾーンの作成 ノート: DNSゾーンはリージョン固有です。複数のリージョンにOracle Integrationインスタンスがある場合は、リージョンごとに一意のサブドメインを持つDNSゾーンを作成する必要があります。 |
DNSゾーンを委任し、レジストラでネーム・サーバーを更新します | ドメイン名レジストラ | パブリックDNSゾーンの委任 ノート:複数のリージョンのDNSゾーンを作成した場合は、それぞれのサブドメインの各DNSゾーンに対してこのタスクを実行する必要があります。 |
CNAMEレコードを追加して、Oracle Integrationインスタンスのホスト名をDNSゾーンに登録します | Oracle Cloud Infrastructureコンソール | DNSゾーンへのレコードの追加 |
Oracle Cloud Infrastructure Identity and Access Management (IAM)ポリシーを作成して、Oracle IntegrationテナンシがパブリックDNSゾーンを管理できるようにします | Oracle Cloud Infrastructureコンソール | IAMポリシーの作成 |
IAMポリシーの作成
Oracle IntegrationインスタンスがDNSリソースを管理できるようにするには、次のIAMポリシーを作成する必要があります。
- テナンシ内のdns-zonesおよびdns-recordsリソースを管理するためのOracle Integrationインスタンスに付与するポリシー:
ALLOW dynamic-group group-Name TO READ dns-zones IN compartment compartment-name
ALLOW dynamic-group group-Name TO USE dns-records IN compartment compartment-name WHERE ALL {target.dns-zone.name='dns-zone-name'}
ここで:
- group-Nameは、Oracle Integrationインスタンスを格納するコンパートメントを定義する動的グループの名前です。
- compartment-nameは、DNSリソースを格納するコンパートメントの名前です。
- dns-zone-nameは、作成したパブリックDNSゾーンです。
ノート
- 動的グループは、Oracle Integrationインスタンスが作成されたアイデンティティ・ドメインで定義されます。
- 動的グループを定義する照合ルールは、Oracle IntegrationインスタンスのOracle Cloudサービス・クライアントIDを指す必要があります。次に例を示します:
Matching rule: any {resource.id='Oracle-Cloud-service-client-ID'}
Oracle Cloud Servicesのリストを参照してください。
- Oracle IntegrationインスタンスがOracle Integrationテナンシの証明書リソースを管理できるようにする汎用エンドース・ポリシー。これは、クロステナント・ポリシーの承認部分です。
ENDORSE any-user TO MANAGE certificate-authority-family IN any-tenancy
詳細は、「テナンシ間でのDNSリソースの管理」を参照してください。
Oracle管理カスタム・エンドポイントの作成
前提条件の完了後、次のステップを実行してOracle管理のカスタム・エンドポイントを構成します:
- 「統合インスタンス」ページが表示されていない場合は、開きます。
- Oracle Cloud Infrastructure Consoleを開きます。
- ナビゲーション・メニューを開き、「開発者サービス」をクリックします。「アプリケーション統合」で、「統合」をクリックします。
- インスタンスを開きます。
- 左側の「リソース」で、「カスタム・エンドポイント」をクリックします。
- 「カスタム・エンドポイントの作成」をクリックします。
- 「Oracle Managed」を選択します。
- 正しいコンパートメントが選択されていることを確認します。
- 前提条件として作成したDNSゾーンを選択します。
- インスタンスのカスタム・ホスト名を入力します。
- 「作成」をクリックします。
Oracle管理のカスタム・エンドポイントを構成した後、構成後のタスクを完了する必要があります。
Oracle管理カスタム・エンドポイントの構成後タスク
Oracle管理のカスタム・エンドポイントを作成したら、次の構成後タスクを実行します:
- Oracle Integrationオリジンを指すようにカスタム・ホスト名IPレコードを変更します。CNAMEレコードを使用する場合は、ロード・バランサのパブリックIPアドレスのFQDNを入力する必要があります。
- サードパーティ・アイデンティティ・プロバイダ(Google、Facebookなど)で3-legged OAuthを使用している場合は、アイデンティティ・プロバイダ(IdP)アプリケーションのリダイレクトURLをカスタム・ホスト名で更新します。Oracle Integrationインスタンスのカスタム・ホスト名が
mycustom.example.org
の場合、リダイレクトURLはhttps://mycustom.example.org/icsapis/agent/oauth/callback
のようにする必要があります。IdPアプリケーションでリダイレクトURLを更新した後、接続ページで同意を指定してアクセス・トークンを再取得する必要があります。
- カスタム・エンドポイントをインスタンスにマッピングする前に統合フローを作成した場合、それらは問題なく引き続き機能します。ただし、カスタム・エンドポイントを使用するように統合を更新する場合:
- トリガーの場合は、これらの統合を非アクティブ化して再アクティブ化し、WSDLを再生成します。
- 親子統合の場合は、既存の接続を編集してホスト名をカスタム・ホストに置き換え、接続をテストして保存してから、統合を再アクティブ化します。
Oracle NetSuiteアダプタを使用している場合、アダプタのTBA認可フロー・セキュリティ・ポリシーは、Oracle Integrationのカスタム・エンドポイントでは機能しません。