許可リストを構成するための前提条件
インスタンスへのアクセスが必要なすべてのリソースを許可リストに追加する必要があります。許可リストを作成する前に、それらのリソースが何であるかを決定し、許可リストに追加する必要がある情報を収集する必要があります。
許可リストを作成する前に、次の情報を収集します。
- 組織のVCN OCID
組織の仮想クラウド・ネットワーク(VCN)内のリソースは、Oracle Integrationにアクセスできる必要があります。VCNはOracle Integrationと同じリージョン内にあり、サービス・ゲートウェイが必要です。
VCN OCIDを許可リストに追加すると、VCN上のすべてのリソースがOracle Integrationにアクセスできます。
- イベント・ソースであるアプリケーションのアウトバウンドIPアドレス
Oracle Fusion Cloud Applications ERPイベントなど、すべてのイベント・ソースは、Oracle Integrationにアクセスする必要があります。
これらのアウトバウンドIPアドレスを取得するには、アプリケーション・プロバイダに連絡してください。
- Oracle IntegrationにHTTPSコールを行うOracle SaaSアプリケーションのアウトバウンドIPアドレス
Oracle SaaSアプリケーションは、統合の設計に応じて、Oracle IntegrationにHTTPSコールを実行できます。
例:
- トリガーおよびコールバックにSaaSアダプタ接続を使用する統合
- データベースのポーリングや呼出しなど、ポーリングを行うアダプタに接続エージェントを使用する場合
- 接続エージェントを使用してOracle Integrationと通信する場合
SaaSインスタンスのアウトバウンドIPアドレスを取得するには、Oracle Integrationの「バージョン情報」ダイアログに移動します。Oracle IntegrationインスタンスのインバウンドおよびアウトバウンドのIPアドレスの取得を参照してください。
Oracle Cloud Applicationsによって開始されたWebサービス・コールの外部IPアドレス(データ・センター別)のリストは、サポート・ノートID 1903739.1: Oracle Cloud Applicationsによって開始されたWebサービス・コールのIPホワイトリストを参照してください。
- Oracle Integrationおよびファイル・サーバーへのアクセスを必要とするパートナ・システムのアウトバウンドIPアドレス
Oracle Integrationおよびファイル・サーバーへのアクセスを必要とするすべてのパートナ・ネットワークおよびアプリケーションを許可リストに追加する必要があります。リストのコンパイル時に、すべてのパートナ・システムを検討してください。たとえば、CRMプラットフォームでアクセスが必要な場合は、プラットフォームの個々のIPアドレスまたはIPアドレスの範囲を追加する必要があります。
IPアドレスまたはアドレス範囲を許可リストに追加する場合は、ネットワークのユーザー・インタフェースおよび統合へのフル・アクセス権を付与します。
- APIゲートウェイVCN (APIゲートウェイを使用している場合)
APIゲートウェイを使用してOracle Integrationエンドポイントを管理している場合は、許可リストにAPIゲートウェイVCNを追加します。APIゲートウェイを使用したOracle Integrationエンドポイントの管理を参照してください。
Oracle Integrationおよびファイル・サーバーが自身をコールできるように、許可リストでループバックを有効にする必要もあります。たとえば、ループバックを有効にすると、Oracle Integrationは独自のREST APIをコールできます。