許可リストを構成するための前提条件

インスタンスへのアクセスが必要なすべてのリソースを許可リストに追加する必要があります。許可リストを作成する前に、それらのリソースが何であるかを決定し、許可リストに追加する必要がある情報を収集する必要があります。

許可リストを作成する前に、次の情報を収集します。

  1. 組織のVCN OCID

    組織の仮想クラウド・ネットワーク(VCN)内のリソースは、Oracle Integrationにアクセスできる必要があります。VCNはOracle Integrationと同じリージョン内にあり、サービス・ゲートウェイが必要です。

    VCN OCIDを許可リストに追加すると、VCN上のすべてのリソースがOracle Integrationにアクセスできます。

  2. イベント・ソースであるアプリケーションのアウトバウンドIPアドレス

    Oracle Fusion Cloud Applications ERPイベントなど、すべてのイベント・ソースは、Oracle Integrationにアクセスする必要があります。

    これらのアウトバウンドIPアドレスを取得するには、アプリケーション・プロバイダに連絡してください。

  3. Oracle IntegrationにHTTPSコールを行うOracle SaaSアプリケーションのアウトバウンドIPアドレス

    Oracle SaaSアプリケーションは、統合の設計に応じて、Oracle IntegrationにHTTPSコールを実行できます。

    例:

    • トリガーおよびコールバックにSaaSアダプタ接続を使用する統合
    • データベースのポーリングや呼出しなど、ポーリングを行うアダプタに接続エージェントを使用する場合
    • 接続エージェントを使用してOracle Integrationと通信する場合

    SaaSインスタンスのアウトバウンドIPアドレスを取得するには、Oracle Integration「バージョン情報」ダイアログに移動します。Oracle IntegrationインスタンスのインバウンドおよびアウトバウンドのIPアドレスの取得を参照してください。

    Oracle Cloud Applicationsによって開始されたWebサービス・コールの外部IPアドレス(データ・センター別)のリストは、サポート・ノートID 1903739.1: Oracle Cloud Applicationsによって開始されたWebサービス・コールのIPホワイトリストを参照してください。

  4. Oracle Integrationおよびファイル・サーバーへのアクセスを必要とするパートナ・システムのアウトバウンドIPアドレス

    Oracle Integrationおよびファイル・サーバーへのアクセスを必要とするすべてのパートナ・ネットワークおよびアプリケーションを許可リストに追加する必要があります。リストのコンパイル時に、すべてのパートナ・システムを検討してください。たとえば、CRMプラットフォームでアクセスが必要な場合は、プラットフォームの個々のIPアドレスまたはIPアドレスの範囲を追加する必要があります。

    IPアドレスまたはアドレス範囲を許可リストに追加する場合は、ネットワークのユーザー・インタフェースおよび統合へのフル・アクセス権を付与します。

  5. APIゲートウェイVCN (APIゲートウェイを使用している場合)

    APIゲートウェイを使用してOracle Integrationエンドポイントを管理している場合は、許可リストにAPIゲートウェイVCNを追加します。APIゲートウェイを使用したOracle Integrationエンドポイントの管理を参照してください。

Oracle Integrationおよびファイル・サーバーが自身をコールできるように、許可リストでループバックを有効にする必要もあります。たとえば、ループバックを有効にすると、Oracle Integrationは独自のREST APIをコールできます。