移行の管理

Oracle Cloud Infrastructure Database Migrationを使用して移行を作成するときは、移行の実行方法を指定し、ソースとターゲットのデータベースを選択し、データ・トランスポート設定を構成します。オプションで、データベース移行コンソールを使用して、高度なGoldenGateやデータ・ポンプの設定を移行に構成できます。

Oracle移行の作成

移行リソースとは、移行の実行時に最終的に使用されるすべての設定およびパラメータを含む移行の定義です。

次の手順では、移行を作成する方法について説明します(移行には、データベース移行を使用して移行ジョブを実行するための設定が含まれます)。異なるパラメータ設定の複数の移行リソースを作成して、様々なシナリオをテストできます。

移行の作成

  1. データベース移行にアクセスする権限を持つユーザーとしてコンソールにログインします。

  2. ナビゲーション・メニューを開きます。「データベース移行」で、「移行」をクリックします。現在選択されているコンパートメント内の移行リソースのリストが表示されます。

  3. 「移行の作成」をクリックします。

    これにより、移行の作成ウィザードが開きます。

  4. 「一般情報」ステップで、次の設定を構成して「次」をクリックします。

    • 名前: 移行の一意の名前を入力します。

      移行の作成ウィザードの完了時には、ここに入力した名前が移行ページの移行のリストに表示されます。

    • 移行リソースの「説明」(オプション)を追加します。
    • コンパートメント: データベース移行サービスがホストされるコンパートメントを選択します。

  5. 「拡張オプションの表示」セクションでは、オプションでタグを作成できます。
  6. 「データベースの選択」ステップで、次の情報を入力して「次」をクリックします。

    「ソース・データベース」ボックスに次の情報を入力します。

    • Compartmentのデータベース接続:ソース・データベース接続エントリを選択します。

      ソース・データベースがPDBの場合は、ドロップダウンでCDB接続ではなくPDBデータベース接続を選択したことを確認してください。

      自律型はソース・データベースとしてサポートされていないため、Autonomous Database接続を選択しないでください。

    • データベースがプラガブル・データベース(PDB)です: ソース・データベースがPDBの場合は、このボックスを選択し、CDBの詳細を入力することもできます。

      Compartmentのコンテナ・データベース接続:ソース・データベースがPDBの場合、ここで選択したCDBを選択します。オフライン移行を実行する場合、CDB接続は必要ありません。

    「ターゲット・データベース」ボックスに次の情報を入力します。

    • Compartmentのデータベース接続:ターゲット・データベース接続を選択します。

  7. 「移行オプション」ステップで、移行の要件に基づいて、次のいずれかの転送メディアを選択します:

    • 初期ロード・オプションを選択します:

      データベース・リンク経由のData Pump:ソース・データベースとターゲット・データベースの間で直接SQL*Net接続を使用するには、このオプションを有効にします。Autonomous Databaseターゲットへのデータベース・リンクによるデータ・ポンプを使用するには、SSL暗号化が設定されたソース・データベースが必要であることに注意してください。
      ノート

      ソース・データベースがOracle Database Standard Edition 2の場合は、転送媒体として「データベース・リンクを介したデータポンプ: 」オプションを選択します。エクスポートされたデータポンプ・ダンプの暗号化は、オブジェクト・ストレージまたはファイル・ストレージ転送メディアには使用できません。

      オブジェクト・ストレージ経由のData Pump:このオプションを使用すると、Data Pumpが、エクスポートされたデータベースをオブジェクト・ストレージ・バケットに一時的に格納できます。このオプションを有効にする場合は、次の設定も構成します。

      • Amazon S3バケット: Amazon S3バケットの詳細を入力します。このオプションが表示されるのは、ソース・データベース接続のタイプがAmazon RDSの場合のみです。

        バケットの名前は3文字から63文字の間にする必要があり、小文字、数字、ドット(.)、ハイフン(-)のみで構成できます。文字または数字で始まる必要があります。

        リージョンは、RDS Oracleデータベースと同じリージョンに属する必要があります。例: us-east-1

        Amazon RDSソース・データベースのユースケースの詳細は、Amazon Web Services RDSからOracle Autonomous Databaseへのデータベースの移行を参照してください。

      • ディレクトリ・オブジェクトのエクスポート: ソース・データベース・サーバー・ファイル・システム上の、Data Pumpエクスポートによって使用されるディレクトリ・オブジェクトのファイルの「名前」「パス」を入力します。ディレクトリ・オブジェクトの作成はデータベース移行によって自動的に行われます。

        名前は、Oracle Databaseディレクトリ・オブジェクト・ルールに準拠している必要があります。『Oracle Database SQL言語リファレンス』CREATE DIRECTORYに関する項を参照してください。

      ノート

      Oracleでは、オブジェクト・ストレージを介してData Pumpを優先転送媒体として使用することをお薦めします。データベース・リンクを介したData Pumpは、移行のパフォーマンスに影響するパラレル化を有効にできないため、小規模なデータベースでのみ推奨されます。
      ファイル・ストレージを介したData Pump: ソース・データベースとターゲット・データベース間の転送媒体として共有ファイル・ストレージ・サービス(FSS)マウントを使用するには、このオプションを有効にします。
      • ファイル・システムへのネットワーク・アクセスは、マウント・ターゲット(OCIコンソールで提供されるOCID)を通じて提供されます。
      • ファイル・システムのマウントと使用には、マウント・ターゲットに少なくとも1つのエクスポートが必要です。
      • OCIコンソールを使用してファイル・システムを作成すると、ワークフローによってマウント・ターゲットおよび関連付けられたエクスポートも作成されます。
      • NFSクライアントによるマウント・ターゲットへの接続時にファイル・システムへのアクセス方法を、エクスポートによって制御します。
      ノート

      このオプションを使用するための前提条件は、次のとおりです:
      • ファイル・システムを作成し、マウント・ターゲットおよびエクスポート・パスを指定する必要があります。
      • ソース・データベース・ホストとターゲット・データベース・ホストの両方に共有ファイル・システムをマウントする必要があります。
      • サポートされているソース・データベース: この転送メディアは、Amazon RDSを除く、サポートされているすべてのオンプレミス・データベース・ケースでサポートされています。
      • サポートされているターゲット・データベース: この転送メディアは、ADB以外のターゲット・データベースとADBターゲット・データベース(すべてのOracle Cloud Infrastructure共同管理データベースとExadata)の両方でサポートされています。
      • Data Pumpエクスポートを実行するには、ソース・ホスト上の共有マウントに対する読取りまたは書込みアクセス権が必要です。
      • ターゲット・データベース・ホストで、Data Pumpインポートを実行するには、少なくとも共有マウントへの読取りアクセス権が必要です。
      • 詳細は、ファイル・システムのマウントおよびマウント・ターゲットの作成を参照してください。

      「ソース・データベース」ボックスに次の情報を入力します:

      • エクスポート・ディレクトリ・オブジェクト名:エクスポート・ディレクトリ・オブジェクトの名前
      • エクスポート・ディレクトリ・オブジェクト・パス:読取りおよび書込みアクセス権を持つソース・データベース上の共有ファイル・システムのマウント・パス。
      • ソース・データベース・ファイル・システムSSL Walletパス
        ノート

        このフィールドは、Autonomous Databaseへの移行の実行中にソース・データベース接続中にSSHの詳細が指定されていない場合にのみ表示されます。

      ターゲット・データベースがAutonomous Databaseの場合にこのオプションを有効にする場合は、次の設定を構成します。「ターゲット・データベース」ボックスに次の情報を入力します:

      • compartment: ターゲット・データベースで使用されるファイル・システム・マウント・ターゲット。
        ノート

        マウント・ターゲットを使用できるのは、ターゲット・データベースがAutonomous Databaseの場合のみです。その他のデータベースでは、共有ファイル・システム・ベースのマウント・ポイントを使用します。
      • インポート・ディレクトリ・オブジェクト名:共有ファイル・システムのマウントに使用されるData Pumpインポート・ディレクトリ・オブジェクト名。

      ターゲット・データベースが非Autonomous Databaseの場合にこのオプションを有効にする場合は、次の設定を構成します。「ターゲット・データベース」ボックスに次の情報を入力します:

      • インポート・ディレクトリ・オブジェクト名:共有ファイル・システムのマウントに使用されるData Pumpインポート・ディレクトリ・オブジェクト名。
      • インポート・ディレクトリ・オブジェクト・パス:共有ファイル・システムのマウントに使用されるData Pumpインポート・ディレクトリ・オブジェクト名。
    • コンパートメント内のオブジェクト・ストレージ・バケット: オブジェクト・ストレージ・バケットを選択します。このバケットは、クラウド移行前アドバイザ・ツールのレポート、データベース移行、Data Pumpログ・ストレージおよびData Pumpダンプ・ファイルに使用されます。

      バケットが別のコンパートメントにある場合は、「コンパートメントの変更」をクリックして別のコンパートメントを参照します。

  8. ソース・データベースまたはターゲット・データベースがADB以外の場合、Data Pumpの初期ロードがオブジェクト・ストレージまたはファイル・ストレージを介して実行されると、次のフィールドが表示されます。

    「ソース・データベース」ボックスに次の情報を入力します:

    • エクスポート・ディレクトリ・オブジェクト名:
    • エクスポート・ディレクトリ・オブジェクト・パス:
    • ソース・データベース・ファイル・システムSSL Walletパス
      ノート

      このフィールドは、ソース・データベース接続中にSSHの詳細が指定されていない場合にのみ表示されます。

    「ターゲット・データベース」ボックスに次の情報を入力します:

    • インポート・ディレクトリ・オブジェクト名
    • インポート・ディレクトリ・オブジェクト・パス
    • ターゲット・データベース・ファイル・システムSSL Walletパス
      ノート

      このフィールドは、ターゲット・データベース接続中にSSHの詳細が指定されていない場合にのみ表示されます。
    ソースまたはターゲットがADB以外で、データベース接続の作成時にソース・データベースとターゲット・データベースの両方にSSHの詳細を指定しなかった場合、転送メディアがオブジェクト・ストレージである場合、次のステップを実行する必要があります。
    • 証明書付きSSL Walletのダウンロード
    • ネットワークACLの設定

    事前に作成されたウォレットをダウンロードできます。

    ウォレットをダウンロードするには:
    1. ウォレット・ファイルをダウンロードします。
    2. 証明書ファイルをデータベース・ホストのファイル・システム上のディレクトリに解凍します。
    3. 移行の作成時に、「SSL Walletパス」にこの場所を入力します。

    エクスポートまたはインポートを実行するユーザーは、ソースおよびターゲット・データベース・ホストからネットワークにアクセスするために必要なネットワークACLを付与する必要があります。

    次の例では、エクスポートまたはインポート・ユーザーがSYSTEMの場合、SYSとして次のコマンドを実行します。データベースがマルチテナントの場合は、CDB$ROOTで次のアクションを実行します。必要に応じてホストを制限します。

    セキュリティの考慮事項: データベースからの完全なネットワーク・アクセスを許可しないでください。必要なOCIオブジェクト・ストレージ・リージョンへのホスト・アクセスを制限します。たとえば、https://objectstorage.us-ashburn-1.oraclecloud.com およびACLは、DBMS_NETWORK_ACL_ADMIN.CREATE_ACLの関連するstart_dateおよびend_date引数で時間を制限できます。例:
    @$ORACLE_HOME/rdbms/admin/sqlsessstart.sql
    define clouduser=<user performing export at src or import at target e.g., SYSTEM>
    define sslwalletdir=< OCI wallet path e.g., /opt/oracle/dcs/commonstore/import_dmp/nossh_wallet>
    begin
    dbms_network_acl_admin.append_host_ace(
            host =>'*',
            lower_port => 443,
            upper_port => 443,
            ace => xs$ace_type(
                    privilege_list => xs$name_list('http', 'http_proxy'),
                    principal_name => upper('&clouduser'),
                    principal_type => xs_acl.ptype_db));
    dbms_network_acl_admin.append_wallet_ace(
        wallet_path => 'file:&sslwalletdir',
            ace => xs$ace_type(privilege_list =>
                    xs$name_list('use_client_certificates', 'use_passwords'),
                    principal_name => upper('&clouduser'),
                    principal_type => xs_acl.ptype_db));
    end;
    
    /
    @$ORACLE_HOME/rdbms/admin/sqlsessend.sql
    

    接続権限が付与されたら、SYSTEMなどの関連ユーザーとして接続し、次の問合せを使用して権限が付与されているかどうかを確認します。

    COLUMN host FORMAT A30
    SELECT host, lower_port, upper_port, privilege, status FROM user_network_acl_privileges;
    

    詳細は、ネットワークACLの設定方法を参照してください。

  9. オンライン移行を作成する場合は、「オンライン・レプリケーションの使用」オプションをチェックして、初期ロードの開始後にコミットされた、ソースからターゲット・データベースへのすべてのデータおよびメタデータ・トランザクションのレプリケーションを有効にします。その他のオプション構成については、「拡張オプションの表示」「レプリケーション」タブを参照してください。オプションで、オンライン移行のパフォーマンスに影響を与える可能性のある追加のプロパティーを設定できます。
    ノート

    Oracleでは、オンライン・レプリケーションを実行するために、デフォルトの「オンライン・レプリケーションの使用」オプションを使用することをお薦めします。
    ノート

    オフライン(Data Pumpのみ)移行の場合は、このステップをスキップします。
  10. オプションで、「拡張オプションの表示」を選択し、高度なData Pump、検証、およびOracle GoldenGateの設定を構成します。

    これらの設定の詳細は、Oracle移行のオブジェクトの選択Oracle移行の初期ロード拡張オプションの構成検証オプションの構成および任意のレプリケーション拡張オプションの構成を参照してください。

  11. 「作成」をクリックします。

    移行がロードされ、新しい移行の詳細ページが開き、移行の情報、メトリックおよび操作が表示されます。

    作成操作のステータスは「DM」アイコンの下に表示されます。ステータスが「アクティブ」の場合は、その移行を使用して移行ジョブを実行できます。

Oracle Migrationのオブジェクトの選択

移行の作成の一環として、Oracle Migrationsに含めるオブジェクトまたは除外するオブジェクトを指定できます。または、「選択したオブジェクト」メニュー・オプションを使用して、移行の作成後にオブジェクトを包含または除外する処理を実行することもできます。

移行を作成するときに、「選択したオブジェクト」タブの「詳細設定」でオブジェクトを選択するためのルールを指定します。

「拡張エディタの使用」トグルを選択して、次のように一括で含めるまたは除外するオブジェクトを追加します:


schema_name1,object_name1,TABLE,EXCLUDE
schema_name2,object_name2,TABLE,EXCLUDE
schema_name3,object_name3,TABLE,EXCLUDE

前述の形式(カンマ区切り)で示すように、「オブジェクト所有者」「オブジェクト名」「オブジェクト・タイプ」およびアクション(「含める」または「除外」)をリストして、含めるか除外するすべてのオブジェクトを追加します。

レプリケーションから表を除外するには、次のカンマ区切り形式で情報を入力します。

schema_name1,object_name1,TABLE,EXCLUDE,EXCLUDEFROMREPLICATION
ノート

拡張エディタで:
  • 包含/除外定義ごとに各項目を区切るには、カンマ区切り文字(、)を使用します。
  • スキーマ名またはオブジェクト名の名前にカンマ(、)文字が含まれている場合は、エスケープ文字(\)を使用します。
  • スキーマ名またはオブジェクト名にマルチバイト文字(Unicode)名を追加できます。たとえば、ƹ ƿschema,DŽobject,TABLE,EXCLUDEです。
  • 最大入力サイズは500KBです。

あるいは、「アクション」リストから「含める」または「除外する」を選択して、指定したデータベース・オブジェクトを移行に含めるか除外するかを指定できます。移行にオブジェクトを含めること、または除外することができますが、両方はできません。

ルールが定義されていない場合、ソース・データベースのすべてのスキーマおよびオブジェクトが移行されますが、例外は後述のデフォルトで除外されるオブジェクトおよびスキーマで説明されています。

「含める」ルールを指定した場合、移行では、指定したオブジェクトとその依存オブジェクトのみが移動され、他のすべてのオブジェクトは自動的に除外されます。

「除外する」ルールを指定した場合、移行では、指定したオブジェクトとその依存オブジェクトが除外され、他のすべてのオブジェクトは移行に含まれます。

ルールを作成するには、次の各フィールドに値を入力します:

  • 「オブジェクト所有者」には、選択したデータベース・オブジェクトの所有者を指定します。「含める」ルールを使用する場合、すべてのルールで所有者が同じである必要があり、ワイルド文字は使用できません。

  • 「オブジェクト名」には、選択したデータベース・オブジェクトの名前を指定します

  • 「オブジェクト・タイプ」には、選択したデータベース・オブジェクトのタイプを指定します。「すべて」を選択すると、すべてのタイプのオブジェクトを選択できます。

  • レプリケーションのみ: 表をレプリケーションから除外する場合、このトグルを選択できます。このオプションは、アクションが「除外」で、「オブジェクト・タイプ」「TABLE」の場合に有効になります。これにより、Oracle GoldenGateでサポートされていないROWID列などのオブジェクト・タイプが、オンライン移行中にレプリケートされないことが保証されます。
    ノート

    これにより、表はレプリケーションから除外されますが、これらの表はターゲット・データベースに2回移行されます。初期ロード中に1回、スイッチオーバー・フェーズ中にもう1回。Data Pumpのエクスポートおよびインポートは、レプリケーションの一部ではないこれらの表で再実行(リロード)され、これらの表をソースでターゲットに最新にします。

「オブジェクト所有者」および「オブジェクト名」フィールドは、JavaクラスPattern内の任意の有効なパターンを使用してフィルタできます。たとえば、「オブジェクト名」フィールドに.*と入力すると、すべての名前のオブジェクトを選択できます。

移行に含まれるオブジェクトも、初期ロードのジョブ・モードに影響されます(Oracle移行の初期ロード拡張オプションの構成を参照)。

次の制限に注意してください:

  • 指定したスキーマ内のオブジェクトを除外したときに、別のスキーマに同じ名前のオブジェクトが存在し、そのスキーマも移行の一部である場合、それらのオブジェクトは除外されません(つまり、ルールは無視されます)。除外は、別の移行にスキーマを移行することによって実現できます。

  • フル・ジョブ・モードで「含める」ルールを作成する場合、スキーマレベル・ルール(オブジェクト名は「.*」であり、オブジェクト・タイプは「すべて」)のみが許可されます。

  • 「含める」ルールのオブジェクト名に.*がある場合、同じオブジェクト・タイプに対する他のルールは許可されません。ルールにオブジェクト・タイプとしてALLがある場合、どのタイプでも他のルールは許可されません。

  • オブジェクト・タイプALLは、スキーマレベルのルール(オブジェクト名は.*)にのみ使用できます。

  • オブジェクト所有者パターンが.*以外のルールを定義し、オブジェクト名が.*の場合、オブジェクト型TABLEは使用できません。

  • オブジェクトレベルのルール(オブジェクト名は.*以外の任意のパターン)は、DIRECTORYFUNCTIONJOBMATERIALIZED_VIEWPACKAGEPROCEDURETRIGGERSEQUENCETABLEのオブジェクト・タイプにのみ使用できます。他のすべてのオブジェクト・タイプは、「オブジェクト名」に「.*」パターンを使用して含めるか除外する必要があり、除外する場合はさらに「所有者」を「.*」にする必要があります

例1: スキーマMySchemaのすべてのオブジェクトを含める

アクション = 含める

オブジェクト所有者 オブジェクト名 オブジェクト・タイプ
MySchema .* ALL

例2: スキーマMySchemaのPRODから始まるすべての表およびプロシージャMYPROC(すべての依存オブジェクトを含む)を含めます。

アクション = 含める

オブジェクト所有者 オブジェクト名 オブジェクト・タイプ
MySchema PROD.* TABLE
MySchema MYPROC PROCEDURE

例3: Experimentalで始まるスキーマ、表MySchema.OldTable (すべての依存オブジェクトを含む)、およびタイプDB_LINKのすべてのオブジェクトを除外します。

OldTableという表が別のスキーマ(これも移行される)に存在する場合、MySchema.OldTableは除外されません。

アクション = 除外する

オブジェクト所有者 オブジェクト名 オブジェクト・タイプ
Experimental.* .* ALL
MySchema OldTable TABLE
.* .* DB_LINK

デフォルトで除外されるオブジェクトおよびスキーマ

次のオブジェクト・タイプは常に除外されます:

  • GoldenGate管理者: DBA_GOLDENGATE_PRIVILEGESで識別され、ggadminおよびc##ggadminユーザーを含みます

  • ターゲットがAutonomous Data Warehouse共有インフラストラクチャの場合: CLUSTERDB_LINKINDEXTYPESTATISTICS

  • ターゲットがAutonomous Data Warehouse専用インフラストラクチャ、Autonomous Transaction Processing共有または専用インフラストラクチャの場合: CLUSTERDB_LINKSTATISTICS

  • その他のすべてのターゲット: STATISTICS

次のスキーマは、デフォルトでは除外されています:

  • スキーマは、ソースまたはターゲット・データベースのSYS.DBA_USERSORACLE_MAINTAINEDとマークされます

  • スキーマは、ソース・データベースのSYS.KU_NOEXP_VIEWでエクスポートから除外としてマークされます

  • スキーマGGADMINおよびC##GGADMIN

Oracle移行の初期ロード拡張オプションの構成

Oracle Cloud Infrastructure Database Migrationは、パフォーマンスを向上させ、データのセキュリティを確保するために、Oracle Data Pumpパラメータの最適なデフォルト値を自動的に設定します。

パフォーマンスのさらなるチューニング、エクスポート・モードの変更、またはデータベース・オブジェクト名の変更を行う場合、移行リソースの「詳細設定」の「初期ロード」タブで構成できるデータ・ポンプ設定がいくつかあります。

  • ソース・データ転送メカニズム: Data Pump Export中に使用するダンプ転送のタイプ。オプションはCURLまたはOCI_CLIです。デフォルトはCURLです。
  • ターゲット・データ転送メカニズム Data Pump Import中に使用するダンプ転送のタイプ。オプションはCURLまたはOCI_CLIです。デフォルトはOCI_CLIです。
  • ジョブ・モード:

    • 「完全」は、データベース全体のエクスポートを実行します。
    • 「スキーマ」(デフォルト)を使用すると、エクスポートするスキーマのセットを指定できます。

    「詳細設定」、「選択したオブジェクト」タブで、含めるまたは除外するスキーマ・オブジェクトを指定します。詳細は、Oracle移行のオブジェクトの選択を参照してください。

    ジョブ・モードの詳細は、『Oracle Databaseユーティリティ』Oracle Data Pump Exportモードに関する項を参照してください。

  • 「表が存在する場合のアクション」によって、Data PumpのTABLE_EXISTS_ACTIONパラメータが指定されます。これは、既存の表にデータがロードされるときに実行するアクションを指定します。

    • 「スキップ」(デフォルト)は、既存の表を変更しません。

    • 「切捨て」は、既存の表の行を削除した後で、インポートから行を挿入します。外部キー制約で参照される表に対して「切捨て」が指定された場合、切捨て操作が「置換」に変更されることに注意してください。

    • 「置換」は、既存の表を新しい定義で置き換えます。新しい表が作成される前に、既存の表が削除されます。

    • 追加 - 新しい行が表の既存の行に追加されます

  • 「クラスタ」はデフォルトで有効です。有効な場合、データ・ポンプ・ワーカーが、クラスタ(Oracle RAC)アーキテクチャのインスタンス(ノード)間で分散されます。

    この設定が選択されない場合、すべてのデータ・ポンプ・ワーカーが、現在のインスタンスまたはジョブで使用可能なインスタンスで起動されます。

  • 「エクスポートの並列度」は、Data Pump ExportのSET_PARALLEL degreeパラメータを設定します。この設定によって、移行ジョブに使用できるワーカー・プロセスの最大数が決まります。このパラメータを使用して、1つのジョブに使用するリソースの量を調整します。

    デフォルトでは、データベース移行によって、ソース・データベースのエクスポート並列度が((ノード当たりの(物理CPUの数) x 2)の合計)に最大容量32を加えた値に設定されます。

    詳細は、『Oracle Database PL/SQLパッケージおよびタイプ・リファレンス』SET_PARALLELプロシージャに関する項を参照してください。

  • 「インポートの並列度」は、「エクスポートの並列度」と同様に、Data Pump ImportのSET_PARALLEL degreeパラメータを設定します。

    デフォルトでは、データベース移行によってAutonomous Databaseのインポート並列度はOCPU数に設定されます。

  • 表領域の自動作成: ADB専用(ADB-D)および共同管理/非ADBデータベース・ターゲットの場合、表領域の自動作成はデフォルトで有効になっています。データベース移行では、指定したターゲット・データベースで自動表領域の作成がサポートされているかどうかが検証されます。Oracle Autonomous Database Serverlessターゲットはサポートされていません。

    データベース移行では、移行中のユーザー・スキーマに関連付けられているソース・データベースの表領域が自動的に検出され、Data Pump Importフェーズの前にターゲット・データベースに自動的に作成されます。データベース移行では、表領域を事前作成するために必要なDDLが生成され、ターゲット上に表領域が作成されて、生成されたDDLが実行されます。

    表領域の自動作成が有効になっていると、データベース移行では、「メタデータ再マップ」セクションで指定されている、またはターゲット・データベースにすでに存在するすべての表領域の自動作成がスキップされます。

    ビッグ・ファイルの使用: Autonomous DatabaseシステムはBIGFILE表領域のみをサポートするため、データベース移行はAutonomous DatabaseターゲットにBIGFILE表領域をデフォルトで適用し、SMALLFILE表領域が見つかった場合はエラーを報告します。かわりに任意のSMALLFILE表領域を明示的に再マップできます。

    拡張サイズ: 表領域でAUTOEXTENDを有効にして、500MBのデフォルト拡張サイズで拡張エラーを回避します。

  • ターゲットの再マップ: Oracle Autonomous Database Serverlessターゲットへの移行時に、すべての表領域が自動的にDATAにマップされます。「メタデータ再マップ」で表領域を別のターゲットに明示的にマッピングすることで、これをオーバーライドできます。

  • ターゲット・データベースのブロック・サイズ:オプションで、ADB専用(ADB-D)および共同管理/非ADBデータベース・ターゲットの移行を作成または更新するときに、表領域の自動表領域作成がデフォルトで有効になっているため、表領域のデータベース・ブロック・サイズを選択できます。

    現在、ターゲット・データベースのブロック・サイズを選択できる値は、8Kまたは16Kの2つです。

  • 「メタデータ再マップ」では、移行ジョブ中にデータベース・オブジェクトの名前を変更できます。名前を変更するオブジェクトを「タイプ」の下で選択し、「古い値」および「新しい値」を入力します。

    サポートされるオブジェクトは、データファイル、スキーマ、表および表領域です。

    Oracle Autonomous Database Serverlessターゲットに移行する場合、すべての表領域が自動的にDATAにマップされます。表領域を別のターゲットに明示的にマッピングすることで、これをオーバーライドできます。

    表領域に対する個々のユーザーの割当て権限は、再マップされないため、表領域DATAのこれらの権限を手動で作成する必要があります。

    複数のオブジェクトの名前を変更するには、「+ 別のメタデータ再マップ」をクリックします。

  • 「拡張パラメータ」「拡張パラメータ」セクションでは、初期ロードに関連する拡張パラメータを指定できます。

    移行の作成時に、移行のパラメータのリストを選択します。リストから「パラメータ名」および「パラメータ値」を選択します。「+別のパラメータ」をクリックしてパラメータを追加します。

    詳細は、Zero Downtime Migration論理移行レスポンス・ファイル・パラメータのリファレンスを参照してください。

MySQL移行の作成

移行リソースとは、移行の実行時に最終的に使用されるすべての設定およびパラメータを含む移行の定義です。

次の手順では、MySQLソース・データベースからMySQLターゲット・データベースにデータを移行する方法について説明します。ターゲット・データベースには、データベース移行で移行ジョブを実行するための設定が含まれています。異なるパラメータ設定の複数の移行リソースを作成して、様々なシナリオをテストできます。

移行の作成

  1. データベース移行にアクセスする権限を持つユーザーとしてコンソールにログインします。

  2. ナビゲーション・メニューを開きます。「データベース移行」で、「移行」をクリックします。現在選択されているコンパートメント内の移行リソースのリストが表示されます。

  3. 「移行の作成」をクリックします。

    これにより、移行の作成ウィザードが開きます。

  4. 「一般情報」ステップで、次の設定を構成して「次」をクリックします。

    • 名前: 移行の一意の名前を入力します。

      移行の作成ウィザードの完了時には、ここに入力した名前が移行ページの移行のリストに表示されます。

    • 移行リソースの「説明」(オプション)を追加します。
    • コンパートメント: データベース移行サービスがホストされるコンパートメントを選択します。

  5. 「拡張オプションの表示」セクションでは、オプションでタグを作成できます。
  6. 「データベースの選択」ステップで、次の情報を入力して「次」をクリックします。

    「ソース・データベース」を選択します。

    「ターゲット・データベース」を選択します。
    ノート

    現在、MySQL Heatwaveサービスがターゲット・データベースとしてサポートされています。サポートされるデータベースのリストについては、「MySQL接続の作成」を参照してください。
  7. 「移行オプション」ステップで、初期ロード・オプションのcompartmentのオブジェクト・ストレージ・バケット: 」転送メディアを選択します。

    バケットが別のコンパートメントにある場合は、「コンパートメントの変更」をクリックして別のコンパートメントを参照します。

  8. オンライン移行を作成する場合は、「オンライン・レプリケーションの使用」オプションをチェックして、初期ロードの開始後にコミットされた、ソースからターゲット・データベースへのすべてのデータおよびメタデータ・トランザクションのレプリケーションを有効にします。その他のオプション構成については、「拡張オプションの表示」「レプリケーション」タブを参照してください。オプションで、オンライン移行のパフォーマンスに影響を与える可能性のある追加のプロパティーを設定できます。
    ノート

    現在、MySQLからMySQLへの移行では、Oracle Cloud Infrastructure Database MigrationはレプリケーションのGoldenGateサービス統合をサポートしています。
    ノート

    オフライン移行の場合は、このステップをスキップします。
  9. オプションで、「拡張オプションの表示」を選択し、高度なレプリケーション、検証、およびOracle GoldenGateの設定を構成します。

    これらの設定の詳細は、MySQL移行のオブジェクトの選択MySQL移行の初期ロード拡張オプションの構成検証オプションの構成および任意のレプリケーション拡張オプションの構成を参照してください。

  10. 「作成」をクリックします。

    移行がロードされ、新しい移行の詳細ページが開き、移行の情報、メトリックおよび操作が表示されます。

    作成操作のステータスは「DM」アイコンの下に表示されます。ステータスが「アクティブ」の場合は、その移行を使用して移行ジョブを実行できます。

MySQL移行のオブジェクトの選択

Oracle Cloud Infrastructure Database Migrationサービスでは、MySQL移行に含めるまたは除外するオブジェクトを指定できます。

移行を作成するときに、「選択したオブジェクト」タブの「詳細設定」でオブジェクトを選択するためのルールを指定します。

「アクション」リストから「含める」または「除外する」を選択して、指定したデータベース・オブジェクトを移行に含めるか除外するかを指定できます。

「完全」移行タイプにルールを定義しない場合、すべてのサーバー・スキーマおよびオブジェクトが移行されます。「スキーマ」移行タイプを選択した場合、ソース接続の作成時に「データベース名」で定義されたスキーマのみが移行されます。どちらの移行タイプにも、デフォルトで除外されるオブジェクトおよびスキーマが適用されます。

「含める」ルールを指定した場合、移行では、指定したオブジェクトとその依存オブジェクトのみが移動され、他のすべてのオブジェクトは自動的に除外されます。

「除外する」ルールを指定した場合、移行では、指定したオブジェクトとその依存オブジェクトが除外され、他のすべてのオブジェクトは移行に含まれます。

次の5つのスキーマは、コンテンツを生成したユーザーに関係なく、常にデフォルトで除外されます。
  • information_schema
  • mysql
  • perormance_schema
  • sys
  • ndbinfo

オンライン移行を実行すると、データベース移行サービスによってggadmin_${dbName}という名前の動的スキーマが作成されます。dbNameは、ソース接続に定義されたデータベースの名前(ggadmin_employeesなど)です。このスキーマは、チェックポイント表およびハートビート表を作成するためにOracle GoldenGateによって使用され、ソース・データベースとターゲット・データベースの両方に作成されます。移行が完了すると、これらのスキーマが削除されます。

MySQL移行では、次のオブジェクト・タイプを除外できます: USER, SCHEMA, TABLE, TRIGGER, EVENT, ROUTINE

TRIGGERの場合、オブジェクト名は、次のいずれかの方法で定義できます。
  • tableName.triggerName: これにより、ルールが特定の1つのトリガーのみに制限されます。
  • tableName: 定義された表からのすべてのトリガーが含まれます。

ルールを作成するには、次の各フィールドに値を入力します:

  • 「スキーマ」には、選択したデータベース・オブジェクトのスキーマを指定します。異なるスキーマからオブジェクトを含める/除外できます。同じスキーマを定義するルールをすべて含めることに限定されません。また、このフィールドでは、Java正規表現の形式でワイルド文字を使用できます。

  • 「オブジェクト名」には、選択したデータベース・オブジェクトの名前を指定します

  • 「オブジェクト・タイプ」には、選択したデータベース・オブジェクトのタイプを指定します。

「スキーマ」および「オブジェクト名」フィールドは、「パターン」に記載されている有効な正規表現を使用してフィルタできます。たとえば、「オブジェクト名」フィールドに.*と入力すると、すべての名前のオブジェクトを選択できます。

移行に含まれるオブジェクトも、初期ロードのジョブ・モードに影響されます(MySQL移行の初期ロード拡張オプションの構成を参照)。

TRIGGERおよびUSERオブジェクト型の場合、正規表現はサポートされません。

MySQL移行の初期ロード拡張オプションの構成

パフォーマンスをさらにチューニングしたり、エクスポート・モードを変更したり、互換性オプションを選択したりするには、MySQL移行の「移行リソースの詳細設定」、「初期ロード」タブで構成できる設定がいくつかあります。

  • ジョブ・モード:

    • 「完全」は、データベース全体のエクスポートを実行します。サーバー内のすべてのスキーマのエクスポートを実行します。
    • 「スキーマ」(デフォルト)は、ソース接続の「データベース名」オプションで定義されたスキーマをエクスポートします。

    「詳細設定」、「選択したオブジェクト」タブで、含めるまたは除外するスキーマ・オブジェクトを指定します。詳細は、MySQL移行のオブジェクトの選択を参照してください。

  • 次の設定を使用して、MySQL移行を微調整できます。
    • 一貫性のあるデータ・ダンプの有効化: ダンプ中にインスタンスをロックして、一貫性のあるデータ・ダンプを有効にします。
      ノート

      このオプションはデフォルトで選択されています。
    • ダンプ・タイム・ゾーンをUTCに設定: タイム・ゾーンをUTCに設定するには、ダンプの開始時に文を含めます。
      ノート

      このオプションはデフォルトで選択されています。
    • 付与または取消エラーの処理: GRANTまたはREVOKEエラーに関連するエラーが発生した場合は、次のいずれかのオプションを選択します:
      • abort: (デフォルト)ロード・プロセスが停止され、エラーが表示されます。
      • drop_account: アカウントを削除し、ロード・プロセスを続行します。
      • ignore: エラーを無視してロード・プロセスを続行します。
    • 既存のターゲット・オブジェクトの無視: MySQLインスタンスのターゲット・スキーマにすでに存在するオブジェクトが含まれている場合でも、ダンプをインポートします。
  • 「互換性オプション」で、ダンプ出力内のすべての表に対するMySQL HeatWaveサービスとの互換性のために指定された要件を選択し、必要に応じてダンプ・ファイルを変更します:
    • 主キーの互換性: 主キーの互換性を選択します。次のオプションがあります:
      • なし: デフォルト・オプション。
      • 非表示主キーの作成: 主キーを含まない表ごとに、非表示列に主キーを追加するためのフラグをダンプ・メタデータに追加します。
      • 欠落している主キーの無視: ダンプの実行時にインスタンス、スキーマまたは表ダンプ・ユーティリティで欠落している主キーを無視し、このチェックのためにダンプを停止せずにocimdsオプションを引き続き使用できます。
    • 強制innodb: CREATE TABLE文を変更して、まだ使用していない表に対してInnoDBストレージ・エンジンを使用します。
    • 無効なアカウントのスキップ: MySQL HeatWaveサービスでサポートされていない外部認証プラグインで作成されたユーザー・アカウントを削除します。
    • 定義者の削除: ビュー、ルーチン、イベントおよびトリガーからDEFINER句を削除して、これらのオブジェクトがデフォルト定義者(スキーマを起動するユーザー)で作成されるようにし、ビューおよびルーチンのSQL SECURITY句を変更してDEFINERではなくINVOKERを指定します。
    • 制限付き権限の削除: MySQL HeatWaveサービスによって制限されている特定の権限をGRANT文から削除するため、ユーザーとそのロールにこれらの権限を付与できません(これにより、ユーザーの作成が失敗します)。
    • 表領域のストリップ: CREATE TABLE文からTABLESPACE句を削除すると、すべての表がデフォルトの表領域に作成されます。
    • ワイルドカード付与の無視: 有効にすると、partial_revokesシステム変数が有効になっているシステムでは異なる方法で解釈されるワイルドカードを含むスキーマの権限付与のエラーを無視します。
    • 無効な権限の削除: 有効にすると、ユーザーのロード時に失敗する権限付与文が削除されます。

検証オプションの構成

Oracle Cloud Infrastructure Database Migrationは、Oracle Cloud移行前アドバイザ(CPAT)ツールと統合されています。CPATは、検証中にソース・データベースを分析し、問題のあるデータベース機能および構成についてアドバイスします。

CPATには次の利点があります:

  • データベースで使用されている、ターゲット環境でサポートされていない機能について警告します

  • Data Pumpのエクスポートおよびインポート操作に使用する修正変更またはパラメータ(あるいはその両方)の提案を行います

CPAT設定を構成するには:

移行を作成する場合は、移行リソースの「詳細設定」、「検証」タブでCPAT設定を構成できます。

検証中にCPATを実行: 「移行前アドバイザの検証」フェーズで、移行検証ジョブ中にCPATを実行できます

エラー時にCPAT検証を続行: デフォルトでは、CPATで問題が見つかった場合、検証ジョブの実行は停止します。選択すると、CPATがエラーを検出した場合に、CPAT検証は続行されて完了します。

この設定は、エラー条件がすでにレビューされており、問題のあるオブジェクトが除外されている場合に移行を続行する場合に便利です。これは、CPATでは除外リストがレビューされないため、除外されていてもオブジェクトに対するブロックの問題はレポートされるためです。

これらの設定は、移行の作成後に変更できます。「移行の編集」を参照してください。

CPATの詳細は、ゼロ・ダウンタイム移行ドキュメントのクラウド移行前アドバイザ・ツールのサポートを参照してください。

オプションのレプリケーション拡張オプションの構成

Oracle Cloud Infrastructure Database Migrationで、Oracle GoldenGateを使用したオンライン移行の場合は、移行リソースの「詳細設定」の「レプリケーション」タブで、いくつかのOracle GoldenGateパフォーマンス設定を構成できます。

  • 許容されるラグ(秒)は、ラグの量を指定します。ラグは、ソース・データベースで作成された時点からデータを抽出または適用するのにかかった時間です。このパラメータは、Oracle GoldenGateのエンドツーエンド・レイテンシ・モニタリングをトリガーするラグ(秒)を指定します。モニタリングは、タイム・ラグが指定値を下回るまで続行されます。最大値は30秒、最小値は2秒です。デフォルト値は30秒です

  • 抽出設定

    • 「パフォーマンス・プロファイル」では、Oracle GoldenGate PERFORMANCEPROFILEパラメータを設定します。統合取得モードのGoldenGate Extractで有効です。

      • 大量のユース・ケースの場合はHIGH (デフォルト)
      • MEDIUM
      • LOW RESは、メモリーまたはリソースの制約付きデプロイメントに対するリソース使用を最小限に抑えます

      この設定は、パフォーマンスに影響する一連のOracle GoldenGateパラメータをチューニングすることで、パフォーマンスの向上に役立ちます。パフォーマンス・プロファイルが設定されると、このオプションにより、必要なスループットとレイテンシを達成するように、関連するパラメータが自動的に構成されます。

    • 「トランザクション最大時間」では、トランザクションを開くことができる時間(秒)を指定します。これを超えると、トランザクションが長時間実行しているという警告メッセージがExtractによって生成されます。このようなエラー・メッセージが生成されないようにする場合は、このフィールドの値を削除します。

  • レプリケーション設定

    • パフォーマンス・プロファイルは、Replicatのパフォーマンスを簡略化します。
      • ターゲットに同時ワークロードがない場合は、HIGHを使用します。HIGHが設定されている場合は、Replicat Mappersを5に、Appliersを2 * PDB CPU_COUNTに設定します。
      • ターゲットに同時ワークロードがある場合はLOWを使用します。LOWが設定されている場合は、Replicatマッパーを4に設定し、ターゲット・システムでアプライヤをPDB CPU_COUNT / 2に設定します。
  • 拡張パラメータでは、オンライン移行のレプリケーション設定の詳細パラメータを指定できます。

    移行の作成時に、移行のパラメータのリストを選択します。リストから「パラメータ名」および「パラメータ値」を選択します。「+別のパラメータ」をクリックしてパラメータを追加します。

    詳細は、Zero Downtime Migration論理移行レスポンス・ファイル・パラメータのリファレンスを参照してください。
    ノート

    このオプションは、現在、OracleからOracleへの移行にのみ適用されます。
  • GoldenGateインスタンス(オプション) マーケットプレイスGoldenGateインスタンスの使用: テナンシでプロビジョニングされた独自のマーケットプレイスGoldenGateインスタンスを使用してレプリケーションを実行する場合は、このオプションを選択します。
    ノート

    現在、「マーケットプレイスGoldenGateインスタンスの使用」オプションのサポートは、OracleからOracleへのオンライン移行に制限されています。
    ノート

    Oracleでは、「オンライン・レプリケーションの使用」デフォルト・オプションを使用することをお薦めします。「マーケットプレイスのGoldenGateインスタンスの使用」オプションは、独自のマーケットプレイスのGoldenGateコンピュート・インスタンスを使用する場合にのみ選択します。
    次の詳細を入力します。
    • GoldenGateインスタンスOCID: マーケットプレイスGoldenGateをホストしているコンピュート・インスタンスID。
    • GoldenGateハブURL: Marketplace GoldenGateインスタンスのパブリック・ホスト名またはIPアドレスのみを含むURLを入力します。
    • GoldenGate管理者ユーザー名: Marketplace GoldenGateインスタンスに接続するためのユーザー名を入力します。
    • GoldenGate管理者パスワード: Marketplace GoldenGateインスタンスに接続するためのパスワードを入力します。
    ノート

    GoldenGateデプロイメントのデフォルト名としてMarketplaceを使用する必要があります。

移行詳細の表示

Oracle Cloud Infrastructure Database Migrationサービス・コンソールの「移行」ページでは、移行のリストを表で確認できます。これには次の情報が含まれます:

  • 名前

  • 移行リソースの状態。次のいずれかになります:

    • 作成中: 新しい移行リソースがOCIに作成中です。

    • 更新中: 移行リソースへの変更はOCIに登録中です。

    • アクティブ: 移行リソースの作成または更新が完了し、検証の準備が整いました。この状態の移行リソースは検証できますが、移行ジョブは実行できません。

    • 進行中: 検証ジョブまたは移行ジョブは、現在この移行リソースで実行中です。

    • 受入れ済: 移行リソースは検証され、別の検証ジョブまたは移行ジョブを実行できます。

    • 成功: このリソースを使用する移行ジョブが正常に完了しました。移行リソースがこの状態に達すると、それを使用してジョブを実行できなくなります。

    • 取消済: このリソースを使用する移行ジョブが取り消されました。この状態の移行リソースに対して新しいジョブを実行できます。

    • 待機中: このリソースを使用する移行ジョブはユーザー入力を待機しています。この状態は、移行ジョブが一時停止すると表示されます。

    • 注意が必要: このリソースを使用する検証ジョブまたは移行ジョブが失敗し、ブロックされています。再実行する前にジョブを取り消す必要があることに注意してください。

    • 非アクティブ: 予期しないエラーに対するフォールバック状態。

    • 削除: この状態は、移行リソースを削除すると表示されます。リソースは、削除が完了するまでこの状態のままであり、その時点でリソースはコンソールに表示されなくなります。

    • 失敗: 移行リソースに問題があります。これは、作成中、更新中、およびジョブの失敗以外の問題時に発生する可能性があります。移行リソースの作業リクエストをレビューして問題を調査できます。

  • 「最終移行」には、移行で実行された最後のジョブのタイムスタンプが表示されます

  • 「作成日」は、移行が作成された時点のタイムスタンプです

移行ページで移行を選択して詳細を表示します。

移行詳細の表示: 移行の詳細ページで、次のような移行情報を確認できます:

  • OCID: リソースの一意のOracle Cloud ID
  • コンパートメント: 移行リソースが存在するコンパートメント
  • 作成日: 移行が作成された日時
  • 暗号化ボールト: リンクを使用して、ボールトの詳細ページに移動します
  • 暗号化キー: リンクを使用して、キーの詳細ページに移動します
  • ソース・データベース: リンクを使用して、データベースの詳細ページに移動します「接続のテスト」を選択すると、データベース接続をテストできます。
  • ターゲット・データベース: リンクを使用して、データベースの詳細ページに移動します「接続のテスト」を選択すると、データベース接続をテストできます。
  • 移行タイプ: 「オンライン」または「オフライン」
  • レプリケーション: 「有効」または「無効」
  • 検証: CPAT有効またはCPAT無効
通知の作成: 「移行の詳細」ページで、イベントまたはメトリックに基づいて移行の変更に関する通知を受け取るルールを作成できます。通知は、次のいずれかの方法で作成できます。
  • 提供されているテンプレートを使用して通知を作成します。
    • ハイパーリンクを選択してテンプレートを開きます。
    • または、クイックスタート・テンプレートから選択して通知を作成します。
  • テンプレート選択メニューをクリックすると、ハイパーリンクを選択するか、「通知の作成」テンプレート選択オプションでテンプレートを選択できます。次のオプションがあります:
    • 評価または移行ジョブのステータスが変更されました
    • 評価または移行ジョブは正常に完了しました
    • 評価または移行ジョブの完了に失敗しました
    • 移行ジョブが待機状態になりました
    • 評価または移行ジョブのフェーズが完了しました
    • レプリケーション・レイテンシが5秒を超えています

    通知をトリガーするルールは、サービス・イベントまたはメトリックを使用して作成できます。

  • 独自のテンプレートを作成する場合は、アラート対象のメトリックに基づいて「拡張イベント通知」または「拡張アラーム通知」を選択できます。
次のオプションに基づいて通知を作成できます。
  • クイックスタート通知
  • 拡張イベント通知
  • 拡張アラーム通知
クイックスタート通知を構成するには、次のステップを実行します。
  1. 「テンプレートの選択」からテンプレートを選択します。
  2. 「イベント」ルールで、ルール名を入力します。
  3. トピックとサブスクリプションでは、
    1. 「新規トピックの作成」で、トピックを作成するコンパートメントを選択し、トピックのわかりやすい名前を入力します。作成したトピックが「トピック」のリストに表示されます。または、既存のトピックを選択することもできます。
    2. 「サブスクリプション」パネル:
      1. 電子メール、SlackまたはSMS通知の「サブスクリプション・プロトコル」を設定します:
        • 電子メール:
          1. 「プロトコル」「電子メール」に設定します。
          2. 通知を受信する電子メール・アドレスを入力します。
        • Slack:
          1. 「プロトコル」「Slack」に設定します。
          2. 「URL」に、Slack WebフックのURLを入力します。
        • SMS:
          1. 「国」を設定します。
          2. 「電話番号」を設定します。
        「拡張オプションの表示」で、1つ以上のタグ・ネームスペースのタグ情報を指定します。

        「別のタグ」をクリックして、別のタグ・ネームスペースのタグ情報を指定します。

      サブスクリプション確認の電子メールを受信したら、メッセージ本文の「サブスクリプションの確認」リンクをクリックします。

      ブラウザにOracle Cloud Infrastructureページが表示され、サブスクリプションが確認されたことが示されます。

  4. 「通知の作成」をクリックします。
拡張イベント通知を構成するには、次のステップを実行します。
  1. 「イベント」ルールで、ルール名を入力します。
  2. 通知する「イベント・タイプ」を選択します。
  3. トピックとサブスクリプションでは、
    1. 「新規トピックの作成」で、トピックを作成するコンパートメントを選択し、トピックのわかりやすい名前を入力します。作成したトピックが「トピック」のリストに表示されます。または、既存のトピックを選択することもできます。
    2. 「サブスクリプション」パネル:
      1. 電子メール、SlackまたはSMS通知の「サブスクリプション・プロトコル」を設定します:
        • 電子メール:
          1. 「プロトコル」「電子メール」に設定します。
          2. 通知を受信する電子メール・アドレスを入力します。
        • Slack:
          1. 「プロトコル」「Slack」に設定します。
          2. 「URL」に、Slack WebフックのURLを入力します。
        • SMS:
          1. 「国」を設定します。
          2. 「電話番号」を設定します。
        • HTTPS (カスタムURL: URLを設定します。
        • PagerDuty: 統合キーを設定します。
        • ファンクション:
          1. ファンクション・コンパートメントを設定します。
          2. Oracle Functionsアプリケーションを設定します。
          3. 関数を設定します。
        「拡張オプションの表示」で、1つ以上のタグ・ネームスペースのタグ情報を指定します。

        「別のタグ」をクリックして、別のタグ・ネームスペースのタグ情報を指定します。

      サブスクリプション確認の電子メールを受信したら、メッセージ本文の「サブスクリプションの確認」リンクをクリックします。

      ブラウザにOracle Cloud Infrastructureページが表示され、サブスクリプションが確認されたことが示されます。

  4. 「通知の作成」をクリックします。
メトリックがアラーム指定のトリガーを満たしたときに通知するアラームを作成できます。拡張アラーム通知を構成するには、次のステップを実行します。
  1. 「アラーム」ペインで、「アラーム名」を作成します。アラームのユーザー名を入力します。機密情報を入力しないでください。
  2. アラームの重大度またはアラームが起動状態にあるときに必要となる、レスポンスの認識タイプを選択してください。
  3. 「メトリックの説明」領域で、アラームを評価するメトリックを指定する値を入力します。
    • メトリック名: アラームを評価するメトリックの名前を選択します。選択したコンパートメントおよびメトリック・ネームスペースにデータが存在する場合は、任意のOCIメトリックまたはカスタム・メトリックを選択できます。
    • 間隔: 集計ウィンドウ、またはアラームをトリガーする必要がある頻度を選択します。
    • 統計: アラームのトリガーに使用する関数を選択します。
      • mean - Sumの値を指定した期間中のCountで割った値。
      • Rate - 間隔ごとの平均変更率。
      • sum - すべての値を足したもの。
      • Max - 指定した期間中に観測された最大値。
      • min - 指定した期間中に観測された最小値。
      • Count - 指定した期間に受信される観測の数。
      • P50 - 50パーセンタイルの値。
      • P90 - 90パーセンタイルの値。
      • P95 - 95パーセンタイルの値。
      • P99 - 99パーセンタイルの値。
  4. 「トリガー・ルール」領域で、アラームが起動状態になるために満たす必要がある条件を指定します。この条件では、90%のCPU使用率などのしきい値や欠落を指定できます。
    • 演算子: 条件のしきい値で使用する演算子を選択します。
    • : 条件のしきい値に使用する値を入力します。「範囲」演算子と「範囲外」演算子には、範囲の両方の値を入力します。
    • トリガー遅延分数: 条件を維持する必要のある分数を入力します。
  5. トピックとサブスクリプションでは、
    1. 「新規トピックの作成」で、トピックを作成するコンパートメントを選択し、トピックのわかりやすい名前を入力します。作成したトピックが「トピック」のリストに表示されます。または、既存のトピックを選択することもできます。
    2. 「サブスクリプション」パネル:
      1. 電子メール、SlackまたはSMS通知の「サブスクリプション・プロトコル」を設定します:
        • 電子メール:
          1. 「プロトコル」「電子メール」に設定します。
          2. 通知を受信する電子メール・アドレスを入力します。
        • Slack:
          1. 「プロトコル」「Slack」に設定します。
          2. 「URL」に、Slack WebフックのURLを入力します。
        • SMS:
          1. 「国」を設定します。
          2. 「電話番号」を設定します。
        • HTTPS (カスタムURL: URLを設定します。
        • PagerDuty: 統合キーを設定します。
        • ファンクション:
          1. ファンクション・コンパートメントを設定します。
          2. Oracle Functionsアプリケーションを設定します。
          3. 関数を設定します。
      サブスクリプション確認の電子メールを受信したら、メッセージ本文の「サブスクリプションの確認」リンクをクリックします。

      ブラウザにOracle Cloud Infrastructureページが表示され、サブスクリプションが確認されたことが示されます。

  6. 「拡張オプションの表示」で、次を指定します:
    • アラーム本体
    • 通知:
      • メッセージ・フォーマット: このアラームから受信するメッセージの表示オプションを選択します(通知の場合のみ)。
        • フォーマットされたメッセージの送信: 簡単でわかりやすいレイアウト。書式設定されたメッセージのサポートされているサブスクリプション・プロトコルおよびメッセージ・タイプ(RAW以外のオプション)を表示するには、わかりやすい書式設定を参照してください。
        • 整形されたJSONメッセージ(改行されたRawテキスト)の送信: 改行とインデントを使用したJSON。
        • RAWメッセージの送信: Raw JSON blob。
      • 繰返し通知: アラームの起動時に定期的に通知を受信する場合。通知の再送信を待機する期間を指定します。
      • 通知の抑制: 指定した期間における評価および通知を抑制します。開始時間、終了時間およびオプションの説明を指定します。
    • 1つ以上のタグ・ネームスペースのタグ情報。
  7. 「通知の作成」をクリックします。
作成した通知は、「Notifications」タブで表示できます。次の詳細が表示されます。
  • タイプ
  • 名前
  • トピック
  • 作成日
「アクション」(3つのドット)メニューを選択し、次のタスクを実行できます:
  • 編集
  • タグの表示
  • タグの追加
  • 削除

移行詳細の下には、ジョブ(移行ジョブの管理を参照)、除外されるオブジェクト(次を参照)、作業リクエスト(次を参照)、メトリック(データベース移行メトリックを参照)など、移行に関連付けられたリソースに関する情報が表示されます。

除外されるオブジェクト

「除外されたオブジェクト」リストには、移行から除外されたオブジェクトが表示されます。

Oracle管理: Oracle管理ユーザー(ORACLE_MAINTAINED = Y)が所有するオブジェクトは移行から除外されます

サポート対象外: ggadminおよびc##ggadminユーザーが所有するオブジェクトなど、Oracle GoldenGateによる移行でサポートされないオブジェクトは移行から除外されます

ユーザー除外: 移行で選択したオブジェクトに構成されているルールによって明示的に除外されるオブジェクト。

デフォルトで除外されるオブジェクトおよび移行するオブジェクトの明示的な選択の詳細は、Oracle移行でのオブジェクトの選択を参照してください。

作業リクエスト

「移行の詳細」ページの移行情報ボックスに、「作業リクエスト」リストがあります。「作業リクエスト」には、このリソースの作成、更新、検証、クローニングまたは削除を容易にするためにOCIに送信された作業リクエストがリストされます。作業リクエストの詳細は、作業リクエストをクリックして「作業リクエストの詳細」ページに移動してください。

関連トピック

移行の編集

Oracle Cloud Infrastructure Database Migrationの移行リソース構成の設定の一部を変更できます。

移行ページの移行のリストで、編集しようとする移行の名前を選択します。

次の変更可能な設定のいずれかで、横にある「編集」を選択します:

ソース・データベース

「ソース・データベースの編集」ダイアログで、別のソース・データベースを選択できます。

ソース・データベースの有効な選択肢は、新しい移行リソースを作成する場合と同じです。自律型、CDB、またはPDB/CDBの組合せはソースとしてはサポートされません。

ターゲット・データベース

「ターゲット・データベースの編集」ダイアログで、別のターゲット・データベースを選択できます。

ターゲット・データベースの有効な選択肢は、新しい移行リソースを作成する場合と同じです。ターゲットではAutonomous Databaseがサポートされます。

移行タイプ

移行タイプ(オフラインまたはオンライン)は変更できませんが、最初に構成した移行タイプで有効な設定は変更できます。

「初期ロード設定の編集」ダイアログで、次の設定の変更を選択できます:

  • 初期ロード: オブジェクト・ストレージ・バケットまたはデータベース・リンクを使用するように、データ転送方法を変更できます。

  • オブジェクト・ストレージ・バケット: 初期ロード・データ転送方法がオブジェクト・ストレージの場合は、データ・ポンプ・ダンプを格納するバケットを変更できます。

  • エクスポート・ディレクトリ・オブジェクト: 初期ロード・データ転送方法がオブジェクト・ストレージの場合は、新しい名前とパスを指定してエクスポート・ディレクトリ・オブジェクトを変更できます。

  • 拡張オプション: 初期ロードの拡張オプションを変更できます。これらの設定の詳細は、Oracle移行の初期ロード拡張オプションの構成を参照してください。

レプリケーション

「レプリケーション設定の編集」ダイアログでは、オンライン・レプリケーションを有効または無効にしたり、次のGoldenGate設定を変更したりできます。

  • オンライン・レプリケーションの使用: 初期ロード後にコミットされたソース・データベースからターゲット・データベースへのすべてのデータおよびメタデータ・トランザクションのレプリケーションを有効にする場合は、このオプションを選択します。
  • 許容されるラグ(秒)
  • 抽出設定
  • レプリケーション設定
  • GoldenGateインスタンス:
    • (オプション)。マーケットプレイスのGoldenGateインスタンスの使用: このオプションを選択した場合は、次の詳細を入力します:
    • GoldenGateインスタンスOCID: マーケットプレイスGoldenGateをホストしているコンピュート・インスタンスID。
    • GoldenGateハブURL
    • GoldenGate管理者のユーザー名
    • GoldenGate管理者パスワード
  • これらの設定の詳細は、オプションのレプリケーション拡張オプションの構成を参照してください。

暗号化キー

「暗号化キーの編集」ダイアログで、別のボールト、暗号化キー、およびシークレットを作成するコンパートメントを選択できます。

検証

「検証設定の編集」ダイアログで、移行の検証中にクラウド移行前アドバイザ・ツール(CPAT)の使用を有効または無効にしたり、エラー発生時にCPAT検証を続行するかどうかを変更できます。

選択したオブジェクト

「移行情報」ボックスの下にある「リソース」セクションの「選択したオブジェクト」で、「含める」または「除外する」データベース・オブジェクト・ルールを追加または削除できます。

ルールを削除するには、ルールのチェックボックスを選択して「削除」をクリックするか、アクション・リストから「削除」アクションを選択します。

ルールを追加または編集するには、「オブジェクトの追加」をクリックします。選択したオブジェクトの構成の詳細は、Oracle Migrationのオブジェクトの選択を参照してください。

移行のクローニング

移行をクローニングするには:
  1. 移行ページの移行のリストで、クローニングしようとする移行の「アクション」(3つのドット)メニューで「クローン」を選択します。
    移行の詳細ページで「クローン」をクリックすることもできます。
  2. 「移行のクローニング」ダイアログで、一意の「名前」を入力して「次」をクリックし、クローニングのソース・データベースまたはターゲット・データベースを更新し、ダイアログの最終ページの「クローン」をクリックします。

移行の移動

移行リソースは、コンパートメント間で移動できます。

移行を移動するには:

  1. 移行ページの移行のリストで、移動しようとする移行の「アクション」(3つのドット)メニューで「リソースの移動」を選択します。
    移行の詳細ページで「リソースの移動」を選択することもできます。
  2. 「別のコンパートメントへのリソースの移動」ダイアログで、移行の移動先のコンパートメントをドロップダウンから選択します。
  3. 「リソースの移動」をクリックします。

移行を新しいコンパートメントに移動すると、固有のポリシーがただちに適用され、コンソールを介した移行へのアクセスに影響する可能性があります。詳細は、コンパートメントの管理を参照してください。

移行の削除

移行を削除する前に、移行を参照しているリソースがないか慎重に確認してください。そうしないと、エラーが発生する可能性があります。

移行を削除するには:
  1. 移行ページの移行のリストで、削除しようとするデータベースの「アクション」(3つのドット)メニューで「削除」を選択します。
    移行の詳細ページの「その他のアクション」メニューで「削除」をクリックすることもできます。
  2. 「削除」ダイアログで、「削除」をクリックします。

移行のタグの管理

タグは、テナンシ内でリソースを探すために役立ちます。Oracle Cloud Infrastructure Database Migrationでは、移行のタグの追加や表示は、「移行」ページおよび「移行の詳細」ページで行うことができます。

移行ページで、移行の「アクション」(3つのドット)メニューから、「タグの追加」または「タグの表示」を選択します。

移行の詳細ページで、「移行情報」ボックスの上の「その他のアクション」メニューで「タグの追加」を選択するか、「タグ」タブをクリックしてタグの表示や編集を行うことができます。

タグ付けの詳細は、タグおよびタグ・ネームスペースの管理を参照してください。

移行APIの使用

移行リソースの管理には、次の操作を使用できます:

APIの使用およびリクエストの署名の詳細は、REST APIおよびセキュリティ資格証明を参照してください。SDKの詳細は、ソフトウェア開発キットとコマンドライン・インタフェースを参照してください。